そうして、東京へ就職することになりました。

忘れたい・・・そういう気持ちが強かったように思います。

東京には姉がいて一緒に住むことになりました。

仕事はプログラマの見習い、区内の小さな会社でした。

未経験で入社したので、毎日が勉強でした。

その会社は自社開発でなかったため、社員はすべてどこかの会社に派遣されていました。

社長も大阪に出張が多く、会社ではずっとひとりでした。

関東に友達はいなく、大学時代の友達とメール交換するくらいで、あとは姉に頼りきりでした。

しかし、意気込みすぎたせいか、毎日神経を使い、精神的におかしくなり、たった3週間でやめることになりました。

肩のにが降りたように思いましたが、就職するのが怖くなり、そのころも無気力になっていました。

それでも就職活動を続け、もうこの会社落ちたらアルバイトをみつけよう・・・と思っていたら、

その最後の会社の採用を受けました。

その会社は美容院経営で事務所は私を含め2人だけ、そのもう1人も新卒で入社したばかりでした。

同い年で新卒だったこともあって、話は合い、案外すぐなれることができました。

美容師さんも同年代がほとんどでした。

仕事は楽しく、毎日問題なくこなせていました。

それでもなんとなく、帰ると寂しい気持ちになり、その頃から、インターネットチャットをよくするようになりました。

そのなかで出会った人がいました。

その人は一つ年下で、大学を休学して親の会社を手伝っているとのことでした。

彼は障害者であり、先天性四肢障害といって右手が生まれつきありませんでした。

そのことでよくいじめられたり、差別にあったりしてきたそうです。

最初は電話で話していましたが、次第に会いたいという気持ちになり、会うことになりました。

会った頃は、いろいろ気を使ってくれたりもして、やさしいなと思っていました。

しかし・・・・遠距離だったこともあり、あまり会えず、毎日電話をしていましたが、

ケンカが多くなりました。彼は

「前の彼女とまだちゃんと決着してないから、付き合えない」

と言っていました。その言葉は私にとって、痛い一言でした。

私は白黒はっきりしていないといやな性格で、そのようなことは実に3回目でした。

私は都合のよい女?と悩むようになりました。

それで、彼とのケンカはエスカレートし、最終的に彼は自分のHPに”彼女”と他の女の写真をのせて

別の子と会っていたことがわかり、別れることになりました。

それから、何度か気を取りなおそうとしましたが、やはりはけ口はチャットとなり、

チャットばかりしていました。

私はそのころ、姉の家を出て、一人暮ししていました。


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