ことばの意味を正しく知ることは、学んだりコミュニケーションをしたりすることの基本となる。基本的に、何かの内容が難しすぎると感じたりす るのは、そこで用いられる単語の意味を知らないからである。
 何を学ぶにも、また日常生活で新しいこと、分からないことに出会ったときにも、辞書は欠かせない。 以下、分かる範囲内で各辞書の比較をしてみる。
(以前、中学の塾講師をしていたときにまとめてみたもの。英語の辞書が充実していませんが、今後、掲載していきます。)

1、国語辞典

 以下、「国語辞典」は、_で省略。()で横や下に解説。数字は収録語数。

出版社名  中学生用    一般(7万語前後)   中型・大型
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三省堂  ・例解新_(5万) ・三省堂_(7.6万)  ・大辞林(23.3万語)
(辞書の会 (おすすめ) (現代語の用法に強く定評あり) (広辞苑に匹敵)
社では一番         ・新明解_      
定評がある)        (ユニークな解説で有名)

小学館 ・例解学習_(3.2万)・新選_(8.3万) ・大辞泉(visual系,10万)
     (小学生用で定版)(文法、歴史年表など充実した付録)
    ・新解_(4.9万) ・現代国語例解辞典 ・日本国語大辞典(20巻)
    ・新国語例解辞典 (厳密な解説で評価高い) (大型辞典。45万語)
        (4.5万)           ・国語大辞典(24万語)
                         (上辞典の簡略版)
・言源
岩波           ・岩波_        ・広辞苑(22万)
         (ちょっと固いが正統的解説) (中型では国民的人気)
角川             ・角川_      ・国語大辞典(15万)
(変化球的な         ・角川新_
ユニークな辞書        ・角川最新_
  をよく出す)       ・角川必携_
               ・新実用事典(和英、小百科事典としても)
講談社          ・講談社学術文庫_   ・GJ日本語大辞典
             (文庫版の辞典)      (visual系)
  ・講談社_ ・NAVIX(小百科辞典)
旺文社 ・標準_(6.5万) ・旺文社_(8万)
(受験の出版社)       ・国語実用辞典
・新総合国語辞典
              (英訳、小百科事典、付録の充実)
              ・詳解国語辞典
  ・小学生のための国語に強くなる辞典
ベネッセ          ・福武_
(チャレンジ!)       (設計・付録充実)
学研 ・現代標準_(4.2万) ・現代新_   ・国語大辞典(中型)(10.2万)
(学習研究社)      (定評あり)  ・新世紀ビジュアル大辞典
                            (visual系)
集英社          ・国語辞典          ・広辞典
冨山房                       大言海
                 (大槻文彦著、近代国語辞典の先駆け)

その他、新潮社(新潮文庫などの)、明治書院、永岡書店(学習国語辞典)、日本文芸社(現代_)、成美堂出版(実用_)、新星出版(常用_)、清水書院 (新国語辞典(ハンディな辞典))など、いろいろな会社が国語辞典を出している。

注)visual系とは、全ページカラーで、写真等がたくさん載っている小百科事典のようなものをここではいう。こういったのが、家に一冊あると、時間があるときに興味を持っていろいろ見て、自分から勉強するのでとてもいい。これらの表には、出版されている全ての辞書が掲載されているわけではありません。

■毎年出される、「現代用語の基礎知識」グループ

・現代用語の基礎知識:自由国民社(「世界の名著100冊」みたいな総括ものをよく扱っている出版社)
・imidas(イミダス):集英社
・知恵蔵(ちえぞう):朝日新聞社

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以下、上記の辞書を簡単に解説していきます
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●幼稚園・小学生〜中学生向け

・例解新国語辞典(5万) 三省堂
 定評あり。一応、定番ということになっている。定義の仕方に、多少特徴がある。分かりやすいが、必要に応じて他の辞書(下の標準レベルの辞書)を参照するとよい。

・例解学習国語辞典(3.2万)小学館 

 小学生用で定版。定評で版を重ねている。大きい版や小さい版、ドラえもん版 やキティちゃん版もある。

・新解国語辞典(4.9万) 小学館

・小学生のための国語に強くなる辞典 旺文社

・現代標準_(4.2万) 学習研究社

・小学生のための国語に強くなる辞典(旺文社)

●標準の辞典

・三省堂_(7.6万)

現代語の用法に強く定評あり。各単語の定義に関して、用法によって細かく定義を分けている。だから、各単語の定義数が他の辞書より多い。定義を、詳しく長々と書くことはせず、各定義を短くシンプルにまとめている。他の辞書ではぴったりくるのが見つからないのに、この辞書ではぴったりくるのがあったりする。定義が短いので、単に言い換えのようになってしまうことも比較的多い。全体的に、定義に関して洗練された辞書である。

・新明解_

国民的定評のある辞典。定義の仕方が独特。少々長めの説明で、ずばっと言い切ろうとしている。そこがいい点ではある。他の辞書とは違った、独特の切り口から定義づけを行おうとしているが、それが功を奏している場合もあり、どうかと思われる場合もある。ある程度意味の広がりのある言葉も、大まかな定義の中に収めてしまっていて、細かい区分は、用例ごとで簡単に説明したりしている。版を重ねて、以前の思い切った定義から、守りに入っている点もあるらしい。

微妙な定義を調べてはっきりさせたくて、いろんな辞書を参照にするときには、是非参照したい辞書。

・新選_(8.3万)(文法、歴史年表など充実した付録)

・現代国語例解辞典 (厳密な解説で評価高い)

・岩波_(ちょっと固いが正統的解説)

伝統的な辞書。少々定義の説明で使われる言葉が、古く固いものだったりする。基本的にシンプルな定義づけをしている。シンプルかつまとまった定義が載っていたりする。基本的に、あまり定義を細かく分けたりこだわったりはしていない(短い説明で、たくさん分けているものも、単語によってはある)。助詞はやたら詳しく説明が書かれていたりするが、あまり上手くまとまっているとは言えない。参考にはなるが、他の文法書や辞書で見た方がいいだろう。他の辞書には無い、言葉の語源の説明などがちょこっと載ってたりする。

・角川_

・角川新_

・角川最新_

・角川必携_

・新実用事典(和英、小百科事典としても)

・講談社学術文庫_

・講談社_

・標準_(6.5万)

・旺文社_(8万)

・新総合国語辞典(英訳、小百科事典、付録の充実

・詳解国語辞典 (旺文社)

地味ながら、なかなか定評のある辞典。他の辞書にはない、気の利いたよい定義が載っていたりする。ぴったりくる定義を探す場合、参照にしたい辞書の一つ。比較的薄めの辞書で、変に定義にこだわりすぎたりもしていない。

・福武_(ベネッセ)(設計・付録充実)

・現代新_(学研)(定評あり)

・国語辞典 集英社

小百科事典をかねた国語辞典。小百科事典で取り上げるような専門用語をある程度掲載している。

●中・大型辞典

・大辞林(23.3万語)三省堂

おすすめ。現代語の用法に強く定評あり。広辞苑に匹敵。実際、広辞苑よりも人気がある。

・大辞泉(visual系,10万) 小学館

・日本国語大辞典(20巻)小学館(大型辞典。45万語)

最大の日本語国語辞典。日本語の語源を調べたいとき等に使える。古くからある通常の日本語の用法を調べるとき、他の辞書で見あたらないとき参照できる。

・国語大辞典(24万語)(上辞典の簡略版)

・言源

岩波

・広辞苑(22万)

中型では国民的人気。岩波国語辞典と似て、少々定義の説明で使われる言葉が、難しい傾向がある。古くからある定義などを重視しつつ、最新の用語を取り入れようとしていて、少々ぎくしゃくしている気もする。専門的な術語等を結構しっかりと定義していたりする。オリジナリティーのある点で捨てがたい。

角川

・国語大辞典(15万)

講談社

・GJ日本語大辞典 (visual系)

・NAVIX(小百科辞典)

学研

・国語大辞典(中型)(10.2万)

・新世紀ビジュアル大辞典(visual系)

ビジュアル辞典の中では、最も使いやすい感じがする。載っている写真
や図も多い。一家に一つは欲しい。

集英社

・広辞典

冨山房

・大言海 
  大槻文彦著、近代国語辞典の先駆け

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●漢和辞典

2、漢和(漢字)辞典

 以下、「漢和(または漢字)辞典」は、_で省略。

出版社  小・中学生用     一般       大型
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三省堂 小)例解小学_   ・漢辞海          
    中)例解新_    ・新明解_(←見易く、内容も評価高い)
    中)三省堂_(←ハンディだが、語源解説なし)
小学館 小)例解学習_   ・新選漢和辞典        
              (中国語での発音表記あり。伝統的に定評)
           ・現代漢語例解辞典
        (質的には新選_に決して負けない。ただちょっと分厚い)
角川           ・新字源(小川環樹編)  ・大字源    
             ・角川_         ・漢和中辞典(9千)
   ・角川最新_                   (貝塚茂樹編)
   (なかなかいい)  ・必携_
             ・現代漢語字辞典
大修館           ・新_       ・大漢和辞典(13巻)
(大漢和辞典を       ・現代_      (世界に冠たる辞典)
ベースにたくさ       ・漢語林      ・大漢語林
んのよい辞典がある)    ・漢語例解辞典
おう文社 小)小学漢字-   ・漢字典(下のよりカラフル)
              ・漢和辞典(定評あり)
             (二つとも語源が全ての字で出てる)
ベネッセ 小)チャレンジ-  ・チャレンジ漢和辞典
       小学漢字辞典  (評価高い)
学研  ・現代標準_(3.7万) ・漢字源       漢和大字典
              (↑語源の分かりやすさ。漢字が好きになる)

平凡社(字統(字源)、字通(漢和)、字訓(古語))、明治書院(新釈漢和辞典)、富山房(詳解漢和大辞典)、永岡書店(漢和字典)、金園社(基本_)、岩波書店(新漢語辞典)、講談社(新大字典)など、他にもある。

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以下、上記の辞書を簡単に解説していきます
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●小・中学生用

三省堂

小)例解小学_

中)例解新_ 

中)三省堂_(←ハンディだが、語源解説なし)

小学館 小)例解学習_ 
 『例解学習国語辞典』とともにセットになる形で、定番となっている。判を重ねている。

角川     

旺文社

小)小学漢字-  

ベネッセ

小)チャレンジ小学漢字辞典

学研

・現代標準_(3.7万)

●標準

三省堂

・漢辞海          

・新明解_(←見易く、内容も評価高い)

小学館

・新選漢和辞典  (中国語での発音表記あり。伝統的に定評)

・現代漢語例解辞典(質的には新選_に決して負けない。ただちょっと分厚い)

角川

・新字源(小川環樹編)

・角川

・角川最新_(なかなかいい)

版を重ね、レイアウト等も充実してきた。語源は、常用漢字だけしか載っていないが(大抵の中型辞書は、常用漢字だけしか語源を定義していない)、簡単で分かりやすい語源の説明を掲載している。ハンディで、とても使いやすい。筆者も、中学時代に買ったのを愛用している。

・必携_

・現代漢語字辞典

大修館

・新_     

・現代_    

・漢語林    

一般向け漢和辞典としては、最もポピュラーと言える『漢字源』に並んで、スタンダードな漢和辞典といえる。親しみやすく使いやすい。語源は、多分、全漢字載っている。(『漢字源』の)藤堂明保の語源解説等の世界に、いまいち反発する人は、こちらがいいだろう。

・漢語例解辞典

しっかりしていて使いやすい。漢語林がちょっと分厚くなって付加情報が多く なったような辞書。語源は、多分、全漢字載っている。語源の説明も、それほ ど難しくない。レイアウトもよい。付録も充実。

旺文社

・漢字典(下のよりカラフル)(語源が全ての字で出てる)

・漢和辞典(定評あり)(語源が全ての字で出てる)

上記の二つの字典は、それほど大差はないと思われる。語源解説に関しては、漢語林や漢字源などに比べると、難しい用語は少ない。また、解説の量も少なくシンプル。シンプルすぎて面白くない感じもする。漢語林等が難しすぎる人には、おすすめ。語源が全ての字で出ている点がよい。

ベネッセ

・チャレンジ漢和辞典(評価高い)

学研

・漢字源 (語源の分かりやすさ。漢字が好きになる)

国民的人気の、漢字辞典。藤堂明保氏による漢字辞典や語源辞典は、他にもたくさん出ている。古代の中国の言葉の発音の研究に基づいた、語源の解説や、「単語家族」が掲載されている。確かに漢字に親しめるよい辞書だと思う。しかし個人的には、語源へのアプローチが表面的で、あまり精神的・宗教的ではない点で、それほど好きにはなれない。

●大型

角川

・大字源    

・漢和中辞典(9千)  (貝塚茂樹編)

大修館

・大漢和辞典(13巻)(世界に冠たる辞典)

この辞書をベースにして、大修館からは、よい中型辞典がたくさん出ている。

・大漢語林

学研

・漢和大字典

平凡社

・字統(字源)、字通(漢和)、字訓(古語)、

白川静氏による、情熱のこもった字典。語源研究へのアプローチは気合いの入ったもので、実際に漢字ができた当時の人々の精神世界がどうであったかということを非常に重視している。実際に、彼が言うのが正しいのかどうか分からないが、とても宗教的なアプローチをしている。例えば、「口」という部首は、たくさんの漢字に出てくる。普通、単に「くち」の象形だと思われているのだが、彼によると、これは、神へささげる言葉、祈りの言葉、「のりと」を入れた箱の象形なのである。そうなると、かなりの漢字の語源解説が、根本的に変わってくるわけである。
ただ、解説等の中で使っている言葉が、非常に難解なので読みにくいのが欠点。

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3、英和辞典

●中学生用

(どれも、単語数は、12000語前後。値段は、1300円前後。それぞれに、対応
する和英辞典が存在しており、英和と和英の合体辞書が存在している)

○は、おすすめ。

三省堂  ○初級クラウン英和辞典(安全どころ。発音の仕方説明あり。
                        発音表記みやすい)
ファースト英和辞典

小学館   ジュニア・プログレッシブ英和辞典(内容はいいとしても付録が
                              少ない)
     ○フレンド英和辞典(巻末に、発音、文法など詳しい)

旺文社  ○ハイトップ英和辞典(絵などは少なく、おとなしめ。
               巻末の文法解説は難しすぎるかも)
      スタディ英和辞典

講談社  ○ハウディ英和辞典(絵など多く、ビジュアルで見易い)

学研   ○ジュニア・アンカー英和辞典(ビジュアル性、巻末の発音解説、
    つづりと発音の関係の解説、やさしい文法解説、などなかなかお薦め)

      小学生用)○レインボー英和辞典(1000語程度。全ページカラー。
            発音と綴りの関係など詳しく突っ込んだ巻末解説)

研究社   ジュニア・アプローチ英和辞典

東京書籍  ニューホライズン英和辞典

角川    スヌーピー英和辞典(2000語くらい。角川らしい変化球。
        内容はあまり詳しくはないが、スヌーピーが登場す
        るのでスヌーピーが好きな人には、勉強しやすいだろう)

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