森林基幹道「美作中央線」で“津山さわやかマラソン大会” (林道研究会「林道」2004年に掲載)
[個人情報保護のため、個人名・団体名などは原文を一部修正しています。]
1.林道の概要
「美作桧」の産地、岡山県の北部、津山市・鏡野町・加茂町を南北にほぼまっすぐつなぐ、森林基幹道「美作中央線」を紹介します。
延長19km。幅員5.0m。昭和63年に着工し、平成17年に開通です。

そうめん流しで有名な「横野の滝」もありますよ^^
2.地域の概要
岡山県北部の津山地域は、国内屈指の国産木材の集散地です。森林率は70%以上で、西隣の勝山地域と並んで県下でもっとも森林の豊かな地域で、その豊かな森林の恵みにより、水資源をはじめ「快適生活県おかやま」の大切な環境資源を支えています。
3.林道のはたらき
環境資源の森林を作り育て守るためには、森林の中に道路が必要です。それが林道です。
国道や県道・市町村道は、都市と都市、町と町、町と村をつなぐよう作られますが、林道は森林を整備・管理するための道路なので、森林資源や環境を考えて作ります。
林道は、「森林基幹道」と「森林管理道」に分けられます。
「森林基幹道」は、1000ha以上の広い森林の区域を対象とする、動物に例えると太い背骨のような林道で、森林の整備や管理をするための基礎となる道路です。
そして、「森林基幹道」から「森林管理道」をあばら骨のように伸ばして、よりよい森林の整備・管理に役立てます。
しかし、林道のはたらきはそれだけではありません。山村に住む人たちが通勤や通学、買い物などの毎日の生活をもっと便利に住みやすくするため(例えば、山の向こうの隣町の病院に行くのに、これまで山麓の町道では1時間かかっていたけれど、林道ができると30分で行けるようになる・・など)や、遠くの都会に住む人たちがハイキングや森林浴、キャンプなどのアウト・ドア「森林レクリェーション」の楽しみに訪れるアクセス道路(出入り口・利用道)としての働きも大きいのです。
4.森林基幹道「美作中央線」で“津山さわやかマラソン大会”
森林基幹道「美作中央線」が通る区域には、立派なお寺「万福寺」や、黒沢山生活環境保全林(森林公園・キャンプ場)があり、たくさんの人々が「美作中央線」を通って訪れています。
また、ここでのユニークなイベントとして、毎年「津山さわやかマラソン大会」が開かれています。
参加者は県内外から、4歳から80歳以上の高齢者まで200人。
主催のボランティア団体「津山さわやかマラソン事務局」のお話では、「順位・記録にこだわらず、老若男女のみなさんがさわやかな汗を流して楽しんでいます。15km、高低差400mのコースはかなりハードですが、林道は子供やお年よりのために短いコースも設定でき、いい景色、きれいな空気の中で安全に開催できて、うれしいです。」とのことでした。
このように、林道は森林の整備や管理だけでなく、地域のふれあいの場としても利用されているのです。

森の中をさわやか林道マラソン 間伐材でできた安全柵が走る心に優しい
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