単位は揃えよう!
人間、いつまでも緊張感を持ち続ける事は出来ないものです。
どんな状況でも「慣れ」てしまうのが、人間です。

戦争中だって、毎日人を殺そうと殺気立っていたわけではなく、
酒を飲んだり騒いだり笑ったりしてたわけです。

連日の報道で感覚が麻痺してきたのか、
「原子炉建屋が爆発したけど、圧力隔壁は損傷していないから大丈夫」
と言われたら「あぁ、大丈夫なんだ」とか思っちゃいます。
全然大丈夫じゃないんですけどね(笑)。

で、俄に聞かれるようになったのが被曝の大きさを表す「シーベルト」。

「1時間に○シーベルト」とか「レントゲン1回○シーベルト」とか言ってますが、
ニュースキャスターも勘違いしている場合があるので注意が必要です。
単位がばらばらでは意味がありません。

「1時間に10マイクロシーベルト」と「年間許容量の1ミリシーベルト」
とを比べても意味はないという事です。

例えば、100メートル10秒で走る人と、時速30kmの車とを
比較しても、どっちが速いか比べ様がないのと同様です。

比較対象 速度 1時間当たりの距離(m) 1秒あたりの距離(m)
 人  →  10m/s  →  36000m/h  →  10.0m/s 
 車  →  30km/h  →  30000m/h  →  8.3m/s 

単位を揃えれば、人間の方が速いという事がわかります。
但し、人間が短距離走のスピードのまま、1時間も走れる訳が無い
という事を理解し、あくまで便宜的に単位を揃えたのだという
事を念頭におく必要があります。

さて、「年間許容量の1ミリシーベルト」という事は、1時間あたり
どれくらいでしょうか?

1mSv/年 → 1000μSv/年 → 0.114μSv/h

つまり、1時間に0.114マイクロシーベルト以上の放射能で汚染された
土地では、通過する事はできても、住むことは出来ないという事になります。
(実際には、レントゲン等も受けるわけですから、更に低いレベルである
ことが望ましい。)


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