レベル7!

2011年4月12日、原子力安全・保安院が原子力災害の国際評価基準(INES)に基づき、

福島第一原子力発電所の事故が、「レベル0〜レベル7」の区分のうち、

「レベル7」である事を発表しました。

これは、何時までも「レベル5」と強弁し続けると、諸外国からの

「日本は本当に事故の重大性を正しく把握しているのか?大丈夫なのか?」という

外圧により、しぶしぶ認めたという所でしょう。

結果的に、「計画的避難区域」の発表直後となり住民にとっては不安を

煽るという最悪のタイミングとなりました。


今まで「レベル7」の事故は、「原子力発電所史上最悪」と言われる

チェルノブイリ原子力発電所事故だけでした。

そのため、「今回の事故は、チェルノブイリ原子力発電所事故に比べたら、大したことない」

という論調も見られます。

でも、元々原子力発電所の構造や、事故の経過など違うものを比較しているので、

「レベル7でも軽い方」「酷い方」とか区別するのも意味が無いような気がします。

国際評価基準(INES)は、「大気に放出された放射性物質の量が数万テラベクレル」

(この基準では、海洋に放出された放射性物質の量は関係ない)

ならば、一律で「レベル7」(深刻な事故)と規定しているので、その区分では

同列。どんぐりの背比べで、どっちも「深刻な事故」なんです。

別の基準(排出された放射性物質の量や死者数等)で、比較すれば

チェルノブイリ > 福島第一原子力発電所事故 という物を有るでしょうし、

逆の場合もあるでしょう。

例えば、沸騰水型原子炉で、圧力隔壁を含めた5重の防壁を破ってこれだけ

大量の放射性物質が漏れた事例は無いので、圧倒的にワースト1です。

チェルノブイリ原子力発電所事故の場合は海の汚染は無かったので、

海洋に排出された放射性物質の量も、歴代ワースト1でしょう。

複数の原子炉が制御不能になった深刻な事故も初めてですし、

使用済み核燃料まで制御できなくなったのも、初めてではないでしょうか。

「チェルノブイリ原子力発電所事故に比べたら、大したことない」というのは、

都合の良い面だけを強調した、詭弁です。

「第2のチェルノブイリ」もはや海を守るか陸を守るかの選択


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