産経新聞2!

産経新聞は、以前から原子力発電に積極的で擁護的な記事が多いです。
幾つかの記事を検証してみたいと思います。

東電叩きによる「人災」(4/29)


ジャーナリスト・東谷暁は、今回の事故は想定外の事態なのだから、
東京電力に責任は無い、という。


「また、最近おずおずと発言を始めた地震予知学者たちも、口を揃えて
マグニチュード9は想定していなかったという。それでどうして東電が
マグニチュード9によって起こる巨大津波を想定できるのだろうか。」


私の認識では、東京電力は地元住民にも国民にも「想定外の事態など
ありえない。例えあったとしても何重にも防護されているので、
放射性物質・放射線が漏れるような事故は絶対に起こらない。」

と言ってきた。少なくとも、そう受け取れるような発言を続けてきて
地元住民を騙してきたわけです。今更、「想定外だから責任はない」
といって、言い逃れできると思ってはいけない。


「そもそも、たとえ東電が巨大津波を想定していたとしても、できる対策と
できない対策がある。もし想定できることはすべて予防策の対象とすべきなら、
岩手、宮城、福島3県の海岸に、巨大防潮堤を建設しなかった県および政府は、
あれほど多くの被災者を、最初から見捨てていたことになるのではないのか。」


全ての災害を予防する事はできない。だから、被害を最小限に留めるべく、
防波堤を建設したり、避難訓練をしたりする訳です。

原子力発電所を建設する時に、そういう想定外のリスクも加味して、
対策をすべきなのです。私の考えでは、そういうリスクを加味した場合、
原子力発電所は、割りに合わない。つまり、原子力発電所を建設しない事が
最大の予防策となる訳です。

東谷暁には、そういう視点が一切無い。


「これまでも高度な技術をもった事業体を解体したさいには、巨大な
リスクが生まれた。国鉄解体では組織内の技術が守られたかに見えたが、
JR西日本では制御技術と技術者集団の継承性が損なわれて、福知山線事故
という悲劇を生み出した。」


「また、JALについてはいま給与体系や親方日の丸体質ばかりが論じられるが、
最終的に利用者の信用を失ったのは多発した事故だった。この場合も、半官半民から
完全な民間企業への変身が強調されるあまり、整備という航空業のコアを外注して
しまうことで、組織内に蓄積された安全技術が流出したからである。」


怪しげな論理ですね。国鉄民営化のせいで福知山線事故が起きたなんて初耳ですが、
そんな証拠があるのでしょうか?。

ずっと国鉄のまま、最低のサービスで自動改札ではなく駅員が切符を切り続けて
だらだらやっていた方が事故が起きなかったとでも?

JALについても、同様。


「制御技術は組織そのものによって維持されている。これを東電叩きに乗じた
怪しげな扇動によって解体してしまえば、新たな事故を招来しないともかぎらない。」


「東京電力を維持すれば、制御技術が維持されて安全」という主張ですが、
全く同意できない。

こんなレトリックでは説得力が微塵も感じられないのだが。



トップに戻る