さつきの手入れ

黒松の手入れ

さつきは花良し姿良し日本人に最も親しまれる花もの盆栽といえます。中にはさつきは盆栽ではない邪道だという人もいますが、私はさつきが日本人に最も親しまれる立派な盆栽だと思います。さつきの花の種類は多く奥が深いので説明しても限が無いので、ここでは基本的な手入れ方法を記載します。
(さつき 銘:好月)

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1.[植替え]

さつきの植替えは基本的には3月のお彼岸のころですが、その頃おこなうと花芽をいためる恐れがあるので通常は花が終わった後でおこないます。(注意:植替え時期が7月になると来年の花付が悪くなるので6月末までには終えるようにしましょう。)用土は鹿沼土単用で鉢底には粗めの粒を入れます。根には毛根がたくさん絡まっていますので余計な毛根は全て取り除いて下さい。用土を入れたら割り箸などで用土と根が良く馴染むようにしっかり突きます。全て終わったら乾燥から守るため表面に水ごけを敷きます。全て終わったら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えて下さい。

2.[剪定]

さつきの剪定は大別して春の剪定と花後の剪定に分かれます。春の剪定は樹姿の改造や太枝の剪定など思い切った剪定が可能ですが剪定した枝の今年の花はあきらめて下さい。一方花後の剪定は通常の剪定で不要な枝や車枝を落とし、徒長を避けるために全体的につめます。枝先はごつくならないように今年の新芽を2本残して残りは落とします。さつきの剪定でもうひとつ注意しておきたいことは、松などと違ってさつきは頂点の枝より下枝が伸びる性格があります。従って剪定するときは下枝を多めに詰めて下さい。またさつきは株元からたくさんのひこばえを出しますからこれも切って下さい。さつきに限らず剪定はいろいろな技術を必要としますので全てを記述することはできないので基本的なことだけを記載しました。

3.[水やり]

さつきは根が浅く水をたくさん欲しがる性質で水やりは欠かせません。年間を通してしっかり水を与えて下さい。基本的には用土表面に張った水ごけが乾く前に水を与えて下さい。目安として春・秋は毎朝1回、初夏から9月上旬までは朝晩2回、冬は2日に1回与えます。

4.[施肥]

さつきは濃い肥料に弱く根焼けを起こしてしまいますので、薄い肥料を与えます。また肥料の与え過ぎに注意して下さい。通常春の芽だし前(春のお彼岸の頃)に固形肥料(有機肥料)を与え、それ以降花が終わるまでは与えません。花後にお礼肥として1,000倍程度の液体肥料を与えます。秋10月(秋のお彼岸が終わった頃)に冬越しのための固形肥料を与え、次の春までは与えません。

5.[害虫駆除]

さつきはハダニや軍配虫などが付き易いので、十分注意して早目早めの害虫駆除を行ってください。まずは冬の間(12月〜2月の間)に石灰硫黄合剤を1度散布しておきます。次は予防の意味で開花前にマラソンやオルトラン等を散布します。花が痛むので開花中には散布しません。夏の暑い盛りには害虫が付き易いので8月にマラソンやオルトラン等を散布します。特に夏の盛りに盆樹や土が乾いていると害虫が付きやすいので晩の水やりの時に葉にも水をかけて下さい。

6.[整姿・針金かけ]

秋10月中旬を過ぎた頃、秋の剪定を行います。秋の剪定は花後の剪定と異なり既に花芽ができていますので深く切ることはできません。徒長した枝や全体のラインから飛び出した枝や根元に出ている枝などを切る程度にとどめます。次に必要に応じて針金かけを行います針金は銅線かアルミ線が良いです。アルミ線は通常の園芸店のも置いてあるので購入しやすいと思います。太さもいろいろあって1号が一番細く1.5号、2号、2.5号、3号、3.5号と徐々に太くなります。通常は1.5号から3号あたりが使いやすいです。針金を巻く枝の太さにあった太さを選んで下さい。あまり細すぎると針金を巻いても効きませんし、太すぎると枝が折れます。何回か行ううちに最適な太さがわかる様になります。


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