因島発祥のハッサク

因島発祥のハッサク 八朔の名前由来の考察



ハッサクはこの因島田熊町発祥の柑橘である。
左図は夏日続きの8月の暑い日に撮ったものである。
この時点での大きさは直径10Cm未満であろう。
隣接する葉と見比べてみれば大きさは推測出来ると思うが、・・・

ハッサクは今から150年程前、1860年に因島田熊町のお寺に実生したと云われている。
系統的にはザボンの血を引く変異種、所謂、雑交配種である。
この島発祥の雑柑にはハッサクとは別に安政柑と云うものもある。
安政柑は形や大きさもザボンに良く似ており、味もザボンに近い。

現在、島には100種類ほどの柑橘種があるが、明治中頃でも60種類ほどあったと云われている。
この島だけでなく近隣の瀬戸内海の島々で柑橘類の栽培が盛んであるが、理由として、
比較的温暖な環境の上に瀬戸内海に囲まれて一年間の温度差が少なく、柑橘種の栽培環境に適していると云うこと、
最盛時には東南アジアまで勢力を広げて活躍した村上水軍が各地から色んな種類の柑橘種を持ち帰ったこと、
その結果、狭い島の中で自然交配が繰り返され、それまでに見られなかったハッサクや安政柑などの新たな雑柑種が生みだされたこと、
そうした条件に恵まれていたことが柑橘栽培が行われた次第である。
その間に日本の各地で各地独特の野菜が創出されたと同様に新しい雑柑種を創ると云う人為的努力があったこと、も想像に難くない。
(2010.08.)

八朔の名前由来の考察
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