
レモンの原産地はインドのヒマラヤ東部山麓であると言われている。
10世紀頃にイラク、12世紀にはヨーロッパに伝播し、日本に伝わってきたのは明治初頭である。
レモンは寒さに弱く、瀬戸内以外の地域でも栽培も行われたが、当初は和歌山県からスタートしたが、その後は寒暖の差があまり無い温暖な瀬戸内で多くが栽培されてきた。
地球温暖化が進行する現在でもこの事情に変化は無く、国産レモンの50%は広島産である。
我が島の隣島の生口島にはレモンを大々的に栽培するレモン谷と呼ばれる地区があり、またその隣島の岩城島(愛媛県)は愛媛県果樹試験場岩城分場があり、島を「青いレモンの島」とアピールている。
一時は隆盛を極めた国産レモンではあったが、アメリカの貿易圧力に屈し、昭和35年にレモン自由化の運びとなり、価格的に安いレモンが輸入され、国産レモンは壊滅的な打撃を受ける羽目になった。
採算的に合わなくなったレモン栽培を諦めて、多くのレモン栽培農家がレモン栽培から撤退し、他の柑橘栽培へと切り替えていく。
しかし、昭和50年頃から輸入レモンの防カビ剤等ポストハーベストが食の安全から問題化し、食の安全に対する要求の高まりと相俟って、国産レモンへの要求が高まってくる。
その後、徐々に国産レモンの栽培が増えてはきたが、現在でも自給率は10%に至らず、実体は5%前後ではと推定される。
国産レモンの問題点は冷蔵保存技術が確立したとは云え、年間を通じて安値で安定的に供給出来ないことである。
その為、年間を通じて安値で安定供給が可能なアメリカやチリからの輸入レモンが国内のレモン消費を殆どを占めている現状に変りは無い。
レモンはビタミンCをはじめB、Eを、またクエン酸を豊富に含んでおり、また皮にはカルシウムも含まれており、香りも良く、アロマセラピー的にもその効用・効果には期待すべきものがある。
期待される効用・効果は以下の様である。
美肌効果、風邪予防、食欲の増進、疲労回復、癌予防、動脈硬化の予防、抗ストレス、精神安定
最近の研究成果として癌予防効果が頻繁に報告されている。
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