島からの便り

この風景は歩泰朗が故郷、因島市重井町の除虫菊と小細島であるが、これは既に過去の景色となってしまった。
小細島は人の手から解き放たれ、かっての雑木小島に戻り、除虫菊も地元の老人会がノスタルディー的に、観光用に栽培しているものである。
昔、船上から眺望する島は除虫菊の白と麦の黄に彩られ、その上、海の紺碧と山の緑が入り混じり、心に沁みいる景観を呈したものだ。
理想的な田舎とは、自然豊かな田舎とは?
まず、背後に山脈・森林を控え、山脈・森林より流れ来る清流、豊かな水があり、その周辺には温泉があり、そして、前面には田園が広がり、更にその先遠くない所に豊饒の海があり、降雪は東京並であれば、と云う所であろう。
今後、益々進行する地球温暖化を考えると、西よりも北の方へと云うことになる。
この考えの落着き先は東北地方の太平洋寄りのどこかということであったのだが・・・
因島は命の源とも云うべき水に乏しく、瀬戸内海の漁獲量もかっての3分の1と云う数字が示す様に豊饒の海でもない。島だと云うのに、魚は東京や千葉よりも高価。人口は年々、減少し、過疎化がじわじわと進行している。
旧因島市は経済産業省の地域経済規模将来予測で経済縮小が全国3番目に大きい地域と予測されている。
2000年対比で2030年には37.6%経済規模が縮小すると・・・




