烏骨鶏って、どんな鶏


名前の由来 日本へ渡来 その特徴 薬用鶏 天然記念物
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百貨店で烏骨鶏の卵が1個500円で販売されています。
最近、テレビや新聞にも取り上げられ、結構話題を提供していますよね。
一体、烏骨鶏ってどんな鶏。

名前の由来
烏骨鶏は皮膚だけでなく骨、肉、内臓まで紫黒色をしています。
骨まで烏の様に黒い鶏という意味で烏骨鶏と呼ばれています。

日本への渡来
烏骨鶏の原産地は中国、インド、ヒマラヤ、ベトナム、等の諸説があり、定かではありません。
日本に渡来してきたのは17世紀、江戸初期と言われています。
漢方薬鶏として、その愛らしさから愛玩用として、大名をはじめ時の権力者や富豪に飼育され、現在に至っています。

特徴
右の写真は砂浴びに興じているところ。
烏骨鶏は鶏の女王とも言われていますが、他の鶏と比較すると独特の形態的特徴を有しています。
桑実冠雄は頭に桑の実を半分にした様な紫黒色の冠を有しています。
毛球頭雄は桑実冠の後ろにオールバックの羽毛を有しています。
雌は豊かな毛冠か、もしくはオールドバック的毛冠を有しています。
顎鬚顎鬚には肉髭種と毛髭種があり、肉髭は半円形で紫黒色です。
緑耳写真の目の下に見えるのが耳朶で、鮮やかなブルー、もしくは緑がかったブルーです。中には黒がかったブルーもいます。
糸毛英名ではsilkieと呼びますが、翼と尾の2ケ所を除いては白色もしくは黒色の兎の毛に似た糸毛に全身が覆われています。
脚毛写真に見られるように腿は全身体に、また脛から足先にかけては外側に糸毛が生えています。
五趾一般鶏は4趾ですが、基本的には5趾を有しています、中には6趾のものもいます。
烏骨鶏は中国、台湾、韓国等のアジア各国や英国等でも飼われていますが、最も原種の特徴を保持し得ているのは日本で飼われている烏骨鶏であると言われています。

薬用鶏
古来、中国の宮廷には3グループの医師が仕えています。医食同源の立場に立つ料理人、病気に回復を司る漢方薬剤師、そして手術を施す医師達です。
中国の宮廷ではその中でも料理人を上位の医師として用いてきました。
その中国で烏骨鶏は薬用鶏として飼育され、滋養強壮、長寿の源として宮廷の薬膳料理には欠かすことが出来ないものでした。また、漢方薬の原料としても重宝されてきました。
脳卒中、高血圧、神経痛、婦人病、肺結核、肺癌、肝臓癌、動脈硬化、胃下垂、胃弱症、糖尿病、リュウマチ、体質虚弱、美容と健康、アトピー、等に効果があると言われています。

天然記念物
昭和17年7月21日に東京都、三重県、広島県、山口県、香川県、等の主産地にて天然記念物として指定され、翌18年には国の天然記念物として指定されています。
昭和16年12月8日、ハワイ真珠湾への日本軍の奇襲を以って日米開戦、太平洋戦争の火蓋がきっておとされました。
この時期に天然記念物に指定されたのは「種の保存」を考えてのことです。
戦時中、戦後の日本人の食料事情が悪化した時代、一般国民が普通鶏の卵でさえ口に出来ない時代に年間50個程しか卵を産まない烏骨鶏の保護を唱えた人達とは、またその卵を口にした人達とは、どの様な人々であったのか、多いに関心をそそられます。
保護され生き延びてきた御かげで今では一般の人々の口にも烏骨鶏の卵、薬膳料理等が上るようになりました。
烏骨鶏は天然記念物ではありますが、「特別指定」ではありません。それ故、食べても咎められることはありません。

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