金継ぎ作例

ここでは元々漆を触るきっかけとなった
金継ぎの実例を少々紹介します。

まあ、それなりに味の出たもの、
反対に残念なものがありますが、
どれも自分の手が入ったものですので
愛着があります。

最近はちょっとした流行になっているみたいですね。
あちこちで教室を見かけます。

記念すべき金継ぎ第1号。
大○百貨店で金継ぎ修理を依頼して、
三万円と言われたのが、コレです。
いくら記念のものだからって、三万円は
きつかった。自分で修理できるなら、自
分でやっちゃえと思って、某カルチャー
センターに通い、やってみました。

これは釣具屋さんで売っている、浮きの
修理とかに使う、かぶれない漆で修理し
ています。世の中かぶれない漆なんて
聞いたことないので、漆と言いながらも
漆じゃないんですけどね。
金の下は、かなりはっきり発色した赤で
す。
下の色によって、金の発色がかなり変
わります。
コレ以外は弁柄漆(くら〜い赤茶色、か
ぶれる本物漆)を下地に使っています。

金粉:上上粉 

下の写真は金継ぎ部分の拡大です。
小さな粉がくっついてるのが、分かりますか?

部分が波打ってる。
下手だなあ。。。
コレはだいぶ腕が上がってからです。
サビでかけた部分を作りました。
サビは強い、軽い、磁器陶器に良く接着するという利点があります。ただし、作る時に下手するとかぶれます(^^ゞ

金粉の下は弁柄漆。良い発色です。

完品だとン万していましたが、欠けていたので数千円で分けてもらいました。おひたし用にと思って金継ぎしましたが、現在使われておりません。

金粉:上上粉 

下の写真が、横からの写真です。
趣味でやっていますので、徹底的に形にはこだわっています。

お師匠にも褒めてもらいました。

上々粉を使っているので、表面がざらついているのが分かると思います。
左上の大きな欠けを金継ぎしています。
流石にコレはサビでこつこつ欠けを修理する気にはなれませんでした。
食器用のセメントを使ったように記憶しています。結構、時間と根気を要しました。
これも完品だとン万していましたが、大きく欠けていたので数千円で分けてもらいました。

21世紀に入った当初、新門前通りの骨董屋街を、欠けたものを探して良く歩きました。その当時は「そう、金継ぎやるの?へえ」とお店の方が物珍しそうに、親身に対応してくれましたが、2009年現在、「また金継ぎの教材?」みたいな呆れ顔をされます。
同じようなことを考える人が、多いってことですよね。

金粉:上上粉 

下の写真は、この写真の上左側を横から見たものです。
これも大変手間がかかっています。

半年は優にかかったかも(^^ゞ
これは嫁さんが落として欠けさせた深皿です。
例によってサビで欠けた部分を修復して、金粉は一号粉を使っています。

一号粉は上上粉に比べて粒が大きいのです。ですから、弁柄漆の上に蒔いた時にはザラザラした感じになります。
それを天然砥石を砕いた粉と油(一般的には菜種油。でも高いので、私はサラダ油を使っています。別段変わりはないですね)を少量混ぜたもので研ぎます。
すると、拡大写真のようにピカッと光ります。油と砥石の粉の分量が非常に難しく、毎度悩みます。

金粉:一号粉 

下が横から見た写真です。
これも自信作です。
一号粉を使い、砥石の粉で磨いています。

表面のざらつきがなく、ピカッとしています。
朝鮮半島の湯呑み、です。
入(にゅう)が入っているところは、下地漆を染み込ませています。

金粉:一号粉
パッカンと真っ二つに割れていました。
きれいに割れていたので、瞬間接着剤ででも修理すれば、割れ目も目立たなかったことでしょう。

ですが、敢えて金継ぎしました。
断面の上と下はV字になるように削ります。 ̄ ̄Y ̄ ̄こんな感じに。で、溝のところに弁柄漆を塗り、金を蒔けば金継ぎの部分が凸っとなりません。パッと見より芸が細かいんです。
ムギ漆で接着し、一号粉を蒔きました。

金粉:一号粉 

ムギ漆:強力粉を水に溶いて煮詰めたものに、下地漆を加えたもの。
強力な接着剤になります。
写真を例に取りますと、左の部分を手で持って、右の部分を膝に打ち付けても割れません。
思い切りやれば、流石に割れるとは思いますが、実用上、全く問題はありません。

下が裏の写真になります。
練習だから良いんですけど、アラルダイトで接着する方が割れ目も目立たずにイイです。手間もかかんないし。


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