はじめに

がんと言う病気を知ったのは中学2年の夏休みの時でした。

親戚に2人の医師(新潟大学、東北大学)がいて、その人達がインターン の時近くにある病院に通うため1ヵ月間私の家に泊まり、夕食時に病気の話になると決まってがんのことになり「解明は難しく、いずれ日本人死因のトップになる」と、もう1人の方は「がんは治るようにはならない」とまで言っていた。しかしその後専門誌などには、今世紀(20世紀)中に解明され怖い病気ではなくなると何度も出ていた。だが、私の知る限りではそんな状況ではないことに、医療への疑いをもっていた。

そんな中、身内に2度の医療ミスがあって、中でも医療へのふがいなさを感じたのは、敗血症と言う病気に抗生物質を投与し、その回数が多くなって次々と患者さんが亡くなったのです。敗血症は正しい治療をすれば治る病気なのに…。この時はナースステーションで担当医師をはじめ副院長、他の医師達と治療法について論争になり、医療への考え方に根本的な問題があることをはじめて知った。

がん研究は20世紀初頭からと言われていますが、がんは解明されないのはこうした考えのもとでは、ある意味で当然とも受け止めています。がん死の多くは転移によるもので、それさえもできないことに医療へのむなしさを感じている。日本癌学会研究所長の野田哲生さんは「がん転移阻む薬開発が課題」と言っていることに、国民の1人としてこの場に及んでもと言う気持ちです。

この研究では15年前に開発し、今ではがんの転移阻止率95パーセント以上、治癒率も85パーセント(末期がんを含むので)以上に達し、更に研究を重ね95パーセント以上もそう遠くないと考えています、私はがんにこだわるのは3才の時母、4才の時父が共に病死し、私を育てた祖母も30才の時夫も病死だそうで「人の命」に関して敏感になっていたので、がん死だけは絶対に無くしたいとの思いがあった。

 

がんの状況

がんは1981年に脳血管疾患を抜いて日本人死因のトップになり、以来独走し続けていまだに死亡率、罹患率の低下する兆しがみえていない。2001年には死亡者数が30万人を超え、今、日本人の2人に1人はがんに罹り、3人に1人が亡くなっています。

このまま進むとあと5、6年の内には2人に1人が亡くなると予想され、今やがん死は1分半に1人となり、しかも近年、年にがんと診断される人は70万人以上にもなって、病院はがん患者であふれている現状を考えると、決して自分には関係のない病気と思ってほしくないのです。

 

がんの原因

この研究をはじめた29年前は、医師達からがんは「遺伝の病気」と言っていたことから、自分に都合のよい解釈から「自分には関係のない病気」と思っていた人も多くいたようです。

その後増えはじめると今度は「遺伝子に傷がついて」と言うようになり、この頃になるとがんもだんだん知られるようになり、近年ではがんは「遺伝子が変異して」に変っていますが、果してこの考えもどうなのか、一般論として原因がわかれば常識的に治療薬の開発はできるはずなのに…。

 

今のがん治療

近年行われているがん治療は手術、化学療法(抗がん剤)、放射線が主として行われている。その中でも可能な限り手術である。この背景にはがんは悪性新生物として、悪いところを取りさえすればの理から、がん治療イコール手術が存在している。

たとえば、喉頭がんで手術をして生還しても、のど穴が開いているため無神経にシャワーを浴びるとお湯が気管から肺に入り窒息してしまうように、身体障害者として生きるしかないのです。つまり人間生きるために必要があって付いているのに、それを手術によって取ることは直接、間接的にも障害を生じてしまうことになります。しかもがん細胞と正常細胞の境界が難しく再発の可能性もあるのです。

化学療法は毒性が強く、これが原因で年間数万人が亡くなっていて、ある医師も「これに意味があるのは全体の1割」と言っています。

私もこれまで多くの患者さんから聞いていますが、効果があったという話は聞いたことがない。もしこれが他の薬だったらとっくに中止になっているのですが…。なぜか疑問でならない。

放射線にしてもリンパ球の現象、白血球減少、肝障害、他にも副作用があって果たしてこれが治療と言えるのか。一般論として治療とは病気を治すための行為であって、今のがん治療には絶対に説明と同意が必要となり、こうしたいろいろな問題等から治療として考えにくい。