この人達はハワイの日系の人達とかアジア系の人達

 

            To End All War

    ハリウッドへスターへの道
         

時は1940年ごろ。場所はタイとビルマの国境付近。今話題のテレビ映画「24」に出てくる「キーファー・サザランド」似のアメリカ人兵が、日本軍の捕虜収容所で強制労働させられていた。その頃、日本軍にはインドシナ半島における物資調達の利便を図るため、タイからビルマまで線路を引くという計画があったのだが、その労働力は連合軍の捕虜達が担っていた。

 そんなある日、労働を終えた捕虜達が収容所に戻ってきた。捕虜達が使っていたシャベルやツルハシは武器にもなり得るため、仕事が終わると日本兵が全て回収して物置小屋にしまうことになっている。又、捕虜が隠し持っていたら困るので、当然捕虜の数とシャベルの数を数えてちゃんと揃っているか確かめる、ということになる。そしてその日は一つシャベルが足らなかった。

 「シャベルを隠したのは誰だ。」

Vシネマ界の長老「木村栄」似の日本兵が叫んだ。しかし、捕虜達は知らんふりをしているのか誰も出てこない。怒った日本兵はこう言い放った。

 「おまえら、連帯責任ってのを知っているか。誰も白状しないなら、お前ら全員死刑だ。」

どよめく捕虜達。と、ふいにキーファー似のアメリカ兵が皆の前に出てきた。

 「おまえがやったのか。」

木村栄はキーファーをライフルでメッタ叩きに叩いた。血を吐くキーファー。何という仕打ち。ここまでむごいのか日本兵。憎いぜ、きむらああぁぁぁ。このままではキーファーが死んでしまう。神様、彼を、キーファーを助けてあげてください。誰もが奇跡を願ったその瞬間。

 「シャベルがありました。」

一人の日本兵がそう叫びながら物置小屋から出てきた。どうやら数え間違っていたようだ。シャベルはちゃんと揃っていたのだ。よく見るとその日本兵かなりカッコイイ。
木村はキーファーを殴るのをやめると、今度は最初に数え間違えた間抜けな日本兵をこれまたものすごい勢いで殴り倒した。恐るべし木村。恐るべし40年選手。

 「カアット」

 映画監督のデイビッド・カニングハムの声がカウアイの空に響き渡る。時は1999年。捕虜のエキストラ達はポケットからタバコを取り出し一服つけている。携帯電話で話し始めるやつもいる。たった一言だったが、そのすべてにすべてを出し尽くした僕は肩で息を切っていた。監督のデイビットが僕のほうに歩み寄ってきた。

 「コウジ。君の演技すばらしいよ。それに君のようなハンサムジャパニーズは見たことがない。君とならいい映画が作れそうだ。この映画の後の映画にも出てくれないか。ブラッド・ピットと共演することになるんだが。」

 僕は顔を上げデイビッドを見て、しばらく考えた後こう言った。

 「ソーリー、デイビッド。そう言ってくれるのはありがたいが、俺には行かなくちゃいけないところがあるんだ。今年の7の月、恐怖の大魔王が降ってくると聞いている。それまでにインドネシアのある場所に立つという、超ビッグビッグウェイブに乗らないといけないんだ。わかるかい。デイビッド。」

 その年、恐怖の大魔王は降ってこなかったが、ハリウッドへの道を断ってサーフィンをしていたことを今でも後悔していない。

 

この映画はエンドオールウォーというタイトルでTUTAYA等で借りれます

あと、ブラッドピットと共演とかいうのはでたらめです。

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