北京2004

高浜和英ホームページ --- 旅の記録インデックス
冬の北京
2004年2月
友人に会う用事があり、2月上旬北京に行ってきました。冬は初めてで、極寒と聞いていたので十分に防寒の用意をしていきましたが、運良くそれほど厳しい寒さではありませんでした。
旅行シーズンでもなく、昨年のサーズに続く鳥インフルエンザが騒がれている最中、日本からの旅客も少ないと思っていたのですが、海外出張のビジネスマンで飛行機もホテルも混んでいました。
特に観光地に行ったわけではないのですが、北京の街で撮った写真です。どうぞ御覧下さい。
1・日壇公園 2・北京小吃街 3・街角の風景 4・社会状況 5・グルメ 6・老北京

1・日壇公園 RITANGONGYUAN--- 北京市中央やや東の公園。比較的大きいが観光コースにはなっていない。
入り口で1元(15円)の入場券を買う
正面に中国国旗、五星紅旗。
北京中の池も湖も川も全部凍っています。
それも人が歩ける厚さです。
野外で結婚記念写真を撮るのが流行らしい。 でも冬の枯れ草の上でとらなくても。
お年寄りが琵琶、京胡(高音二胡)と共に歌を。 寒く乾燥した厳しい気候でも喉が強いのだなあ。
冬の公園には地元のお年寄りがちらほら。
世間話したり二胡を弾いたり。
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公園付近は各国大使館が多く、人民解放軍の行進が見られました。車で見づらいけど。

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2・王府井小吃街 WANGFUJING XIAOCHIJIE
繁華街、王府井のワンフーチンシャオチー街。「小吃」(シャオチー)とは食事以外の時に食べるスナックのこと。庶民的な飲食店や小物露天などが並ぶ。中国小物雑貨など、繁華街の商店と同じ商品でも2〜3倍ほどの価格で声をかけてくる。値段交渉を前提としているので、物によっては最初の言い値の四分の一ほどに。
シャオチー街入り口。横浜中華街にもあるような門なので、初めて見たような気がしない。王府井の華やかな繁華街から一歩入ると、中国ムード満点のワンダーランド。薄暗い照明に露天が並び、呼び込みの中国語が飛び交う。
看板は「油揚げ臭豆腐」。字の通り醗酵した臭い豆腐を揚げたもの。納豆と似た匂いだが、少々抵抗ある食べ物。下は羊などの串焼き。縦にさしてある串は、さそりとタツノオトシゴで少々高め。さすがに食べなかった。
冬の夜は人通りも少なかった。中国各地の麺料理などがある食堂が並ぶ。歩いている間ずっと客引きの声。正面奥には二階に小さな舞台があり相声(漫才)をやっていた。勿論言葉は分からない。

3・街角の風景 ---08年北京五輪に向けて、急速に変化する都心の風景です。
相変わらず北京の地下鉄は窓口でチケット買って、もぎりのおばちゃんに渡してホームへ降ります。どこまで乗っても3元(45円)。
以前は次駅表示もなく人に聞かないと分からなかったが、ちゃんと表示されていて便利になった。車両から車両へ新聞売りが売り声と共に来る。
地下鉄チケットを買うのも、日本のように人の後ろに並んでいたら、脇から順番無視で買われてしまう。だから買っている人のすぐ脇からすかさず窓口にお金を出して人数を言って買う。

 車内は日本の地下鉄と違って賑やかだ。乗客が賑やかなのではない。新聞売りが売り声と共にやって来るのには特に驚かないが、松葉杖をついてだた手を差し出す物乞い、突然横笛を吹いて歌を歌い車内を歩いてお金をもらう強制的大道芸?障害のある人の後から、背中にエコー付き携帯スピーカーを背負い、音響設備完備で歌いながらお金を頂く等の人がいるのには少々驚く。
 それらの人にお金(一人1元=15円程度)を出す人が結構いるので私も1元出した。
 地元友人に聞いたら、あれは夕方まで仕事にしていて、家に戻れば普通の生活をしているそうだ。

大きなビルが次々と建設され、通りを走る車も全体にきれいになりました。急速な変化。 北京に網の目のように走るバスの乗り場。市内均一区間1元(15円)。
繁華街王府井。この一画は歩行者天国。左の時計台はシチズンだった。
繁華街の交差点。歩行者用信号赤(写真中央)でも北京っ子は関係なく左右見てどんどん渡る。不慣れな外人用信号か? 情人節巧克力と書いてヴァレンタインデイ・チョコレート。男性から女性へ贈るそうです。新東安市場地階で。 右はホテルのヴァレンタインディナーの広告。女性にはバラのプレゼント、二人で388元(¥5820)。
冬の北京名物タンフールー。さんざしの実(小さなリンゴのような果物)などに水飴をかけて固めたもの。街のあちこちで売られていて、歩きつつ食べる人も多く見かけました。
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中国雑貨。派手な色が中国っぽい。
上右の広告もそうだが、日本人との感性の違いを感じるものの一つが色。とにかく濃い。街を歩いていて、地下鉄に乗って、店に入って、とにかく、日本のような淡い色使いが少ない。

新しく大きなショッピングセンターは奇麗で、中国で日本人が困るトイレもまめに掃除されていて清潔。広告や案内表示の漢字や人種的なことからも、日本と似たような雰囲気を感じる。
このような店での買い物の際、定価表示のある店では値引きはしてくれない店も多い。が、同じ建物内でも手書きなどで値札表示したような個人商店もあり、こういう店での値段は交渉次第。当初の言い値の半分以下で買えるものもある。
しかし、最初の言い値ですら、日本の物価からすれば安いので、僅かな金額の値引き交渉をすることが、相手に申し訳なくも思う。が、郷に入れば郷に従え、中国では値段交渉が買い物の常識。

4・中国の社会状況---  北京出身で日本語が流暢な友人に今の中国のことを聞いてみました。

中国は二重物価構造と言われていて、一人200円でドリンク付き食事が出来る安さと、シャツ一枚で2万円という高級ブランド品が混在しています。高級ブランド品は、ほとんど外国人や高所得者が買うそうです。
 40代半ばになる友人は、「以前の中国には大鍋を食べるという言葉があって、それは皆が一つの大鍋をつつくように、貧しくとも皆平等でそれに誰も不平を言わなかった。今は経済発展で暮らしは楽になってきているが、経済格差も社会問題になっている。ある意味では昔は幸せだったと言えるかもしれない。」
また、「経済発展が優先していて、例えば音楽など文化面も、もっと充実してゆかねばならないと思っている。」この言葉は20年前、バブルに向かう日本でも盛んに聞いた言葉です。

●高齢化社会

 日本をしのぐ勢いの中国の経済発展のニュースばかり目に着く昨今ですが、庶民の暮らしは決して楽ではないとのこと、03年のサーズによる観光収入の激減は痛手だったらしく、リストラ、給料削減などで、特に若い人々に負担が来ているとのこと。一人っ子政策の中国も高齢化社会を迎えて、日本と同じく一人の若者が何人もの高齢者を支えるという社会になりつつあるようです。

●教育の難しさ

 文革から改革開放へと激動の中国で、昨日まで良しとされたことが今日は変わるという激しい社会の変化に、親も子供への教育が難しいと言っていました。
日本でも戦後から高度成長、バブル崩壊と、時代と共に価値観などが変化することは同じですが、社会主義国でありながら、街を歩けば資本主義国となんら変わらぬような今の中国において、改革開放からの20年余りに凝縮された、急激な変化に追いつくのが大変だということなのでしょうか。

5・グルメ

固い話になってしまいましたので、中国料理の写真でも御覧下さい。特別珍しい料理や美味しいお店の案内ではありませんが、たまたま写真に収めた料理です。

牛肉黒胡椒炒め 北京では結構よくある料理ですがかなり美味しいです。その上に写っている胡瓜の漬物、「酸辣黄瓜条」も北京ではポピュラーな漬物で美味。
名前は分かりませんが、多分豚の耳と香菜、にんにくのみじん切りの前菜。紹興酒にぴったり。
見かけは悪いけど美味。「麻豆腐」というもので麻婆豆腐ではありません。豆腐、高菜、ピータン、青豆をごちゃ混ぜで炒めた料理。
この3枚の写真は高級ホテルですが、ランチタイムだと日本人にとってはかなり安いです。豆腐と海鮮のスープ。
日本でもお馴染み海鮮炒麺。「〜炒面」(〜焼きそば)と書いてあっても店ごとに麺が違うので、これが焼きそば?ということもあります。
炒めビーフン。これも日本のとさほどかわりませんが、脂っこくなくて大変美味。
「火鍋」です。上半分は超激辛スープ+赤唐辛子数本入り、下は鶏がらスープ。レンコンのスライス、ジャガイモのスライス、レタス、白菜、羊肉、牛肉、湯葉、青菜、等。
にんにくの丸ごと甘酢漬け。どうするのか聞いたら、好みで皮をむいてかじりながら火鍋をつつくとか。写真奥に見えるのは山芋を混ぜた麺。別の店では中華麺もありました。
寝酒用に買った京都という高粱焼酎。日本の京都とは無関係だけど、本来みやこの意味だから同じかな。これは39度とマイルドなので水で割って私も飲めます。一瓶300円。

6・老北京 LAOBEIJING

最後に、私の好きな古い伝統的な北京「老北京」(ラオベイジン)の風景です。旧鼓楼大街を歩き后海(ホウハイ)へ抜けました。

上左
旧鼓楼大街の通り。この先に歴史的建造物「鼓楼」と「鐘楼」がある。かつて元の時代はこの辺りが中心地。
上右
都心のビル街とは別世界の胡同に人々の暮らしが。
下左
旧正月春節の後だったのでどの家にも新しい春聯が貼ってあった。
下中央
日本と違って家の前の通り沿いに洗濯物。
下右
通りを抜けると「后海(ホウハイ)」。全面厚く凍っているが、夏は水泳や釣りなど賑うそうだ。元や明の時代に水の少ない北京に天津から水路を引き、大きな湖を作って水運貿易が栄えた。今はこの付近にバーが多い。


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