日本あちらこちら07


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日本あちらこちら・2007
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小金井公園の春
私の住む東京都小金井市にある、「都立小金井公園」の春の風景です。07年4月10日
TOKYO MIDTOWN 東京・六本木
5月9日(水)、国立新美術館にモネ展に行ってきました。 その前に六本木駅に直結した東京ミッドタウンにちょっと寄り道。
連休後の平日なのにさすが新名所だけあってかなり多くの人。中高年層が多いのは意外。お年寄りは元気だなあ。
B1は気軽なレストランやカフェがあるフードコート。階を上がるほど少々高めですが どのレストランも長蛇の列、そのほぼ9割は
中高年女性。すごいパワーを感じます。結局、B1のとんかつ屋さんが人が少な目だったのでとりあえずお昼。かすかに聞こえる
程度のBGMがジャズというのが嬉しい。
吹き抜けの広い空間に竹で「和」の演出もあり良い雰囲気。24時間スーパーもありました。

ミッドタウンから徒歩4分ほどで国立新美術館。この辺りは以前よく仕事に来たけど、全く違う風景になったなあ。
いやあ、でかいこと。ガラス張りの壁面が印象的。館内もゆったりしていて、気軽に芸術に親しめる雰囲気が良いです。

MONET 国立新美術館
モネ展はまあまあ人は多かったけど、各作品をじっくり見ることが出来ました。
私が一番見たかった「かささぎ」にも出会えました。雪の影も画集で記憶した青さがなく自然な印象でした。
どの作品も風景の空気を感じるような色彩の美しさ。とにかく、こんなにモネがたくさん見られたのはとても幸せでした。

5月の帯広
5月25日(金)東京は初夏を通り越して既に夏を迎えたような暑さだが、帯広空港に着くとたんに寒さを感じる。
市内に向かう道路の両側に広々とした十勝平野が広がる。道路標識に「幸福」、「愛国」の地名。随分以前に「幸福駅→愛国駅」という切符がブームになったことがあった。
 帯広市に本店があるお菓子の全国ブランド「六花亭」の文化イベントだが、今回は会社の記念行事にて、関連のお客様のみの会。
「柳家小三治落語会」がメインだが、小三治さんが北村さんと旧知の仲ということから、お客様には内緒のサプライズ企画としてジャズコンサートが決定した。

楽屋弁当として頂いた「豚丼」は当時名物とのことで大変美味しかった。ホエー豚という発酵食品を飼料にした柔らかい豚肉を焼いて、醤油味のたれにご飯が絶妙。確かに市内には豚丼の看板が多く目に付く。

カルテットの演奏中に北村さんが小三治さんをステージにお呼びしてトーク。昭和30年代に真打になったばかりの頃、楽器に興味があって北村さんの家に遊びに行き、クラリネットをプレゼントされたのが縁だとか。

 翌26日は、同じ会場に新たなお客様をお迎えして演奏会のみの企画。ちょうと帯広に来ていた作曲家の小林亜星さんがお客様でお越しになるという。趣味のジャズヴァイブを披露してもらおうと楽器を"密かに"用意。

ヴァイブラフォン演奏の亜星さん

クラリネット演奏の小三治さん
演奏会、第二部に入り「アヴァロン」を演奏した後、北村さんと小三治さんのトークがあり、北村さんに頂いたというクラリネットで「聖者の行進」をセッション。続いて亜星さんを呼んでトーク。
 北村さんより3歳年下で慶応の後輩という亜星さん、「終戦後のことですが、キャンパスの隅で北村さんがローズルームって曲を練習していました。これからはこんな音楽だと僕に思わせたのです。」、北村さん「そんなことありましたかねえ。ところで、こんなものが」とヴァイブが運ばれて来ると亜星さん「えー、何でここに!」と驚き。"Moon Glow"をセッション。さすが著名音楽家、実にお見事。
柳家小三治さん、小林亜星さん共に芸能界の重鎮であるお二人が敬意を持って北村さんとトークするのを目の当たりにして、今更ながら北村さんの存在の大きさを感じる。

初夏の富山〜白川郷

6月30日、梅雨の曇空の下、水森亜土さんの油絵の展示とライブという仕事で富山県砺波市へ向かう。
今回はベースの酒井一郎さんと二人、車で向かったが、幸い道路は空いていて5時間ほど、午後1時半に砺波到着。

先ずは、富山市の知人の案内で鮎の塩焼きをご馳走になる。小ぶりの鮎が実に美味い。途中の高速S.Aで軽い昼食を済ませたにもかかわらず残さず頂いた。

市内から山を登り井栗谷(いぐりだに)へ、集落を過ぎると家もなくなり、分かれ道の「孫子はこちら」の小さな看板を頼りに更に山を上ったところに「山のギャラリー孫子」がある。孫子はこのあたりの地名で「そのこ」と読む。家はわずか4軒ほど点在するのみの場所で、コンビニはなく携帯も圏外となる。

携帯は圏外、コンビニもない山中 ----- 特設会場で電気ピアノ、セッティング中 --- 床に座布団でお客様ジャズを楽しむ

終演後の打ち上げは地元の山菜などの手料理が大変美味しかった!地酒「立山」との相性の良さに美味しさも増す。
クレソン+うど+ベーコンの炒め物が美味い

新幹線や飛行機で移動しホテルに宿泊する仕事が多いが、今回、山の一軒家といった場所での演奏、暖かいもてなし、実に味わい深い旅の一夜となった。

翌日、7月1日。朝食を頂いて出発。寄り道をして帰ろうということになり、北陸自動車道・砺波インターより小矢部砺波JCを経て約30分ほどで岐阜県の白川郷インターに。ここから数分で世界遺産指定の合掌造り集落へ。

合掌造りの中を見学。囲炉裏を炊いていた時代は、屋根裏まで煙が上っていくよう工夫されていて、茅葺屋根に乾燥と防虫効果があり50〜60年もったそうだが、囲炉裏を使用しない現代では耐用年数は30年とか。先人の素晴らしい知恵に脱帽。

仙台・七夕

8月6日〜7日、仙台に行った。市内2箇所で亜土さんのお知り合いのお店でのライブ。
折しも東北三大祭として有名な「仙台七夕祭り」の開催日と重なった。一日だけの仕事で観光までの時間は取れないことが多いが、今回、二日間だったので昼間の僅かな時間ながら観光が出来た。
七夕の飾りは各商店の協力が大きい。増えてきた全国チェーン店によっては、好景気と言えぬ状況での祭りへの出費は楽とは言えぬ台所事情もあると聞いた。
しかし、そんな話を吹き飛ばすような街の賑わいで、市内のホテルもどこも満室という。
写真左は青葉城跡にある伊達政宗候の有名な騎馬増。青葉城は明治になって取り壊されたが、やはりこの有名な像があることで往時を偲ぶ気分になる。実際行って見ると、こういうものはやはりなくてはならないと感じる。


山中・山中塗り

8月9日、仙台から戻ってすぐ車で福井へ帰省。隣県の山中温泉にある老舗旅館「かよう亭」の御主人から、是非遊びにお越し下さいとの連絡を受け伺うと、伝統工芸山中塗りの工房見学に案内してくれた。
「工房千樹」の次世代を担う、佐竹攻充(さたけ・かつみ)さんは、突然の訪問にも仕事の手を休めて、製作工程や漆器の様々な解説をしてくれた。「まだまだ修行中です」と穏やかな言葉の中にも漆器に対する強い愛情と情熱を感じた。
木を乾燥させる部屋には驚いた。木屑を炊いて乾燥させる部屋もあって(写真には写っていないが)、白川郷で見た合掌造りの家が、かつて囲炉裏による乾燥で長い耐用年数を得たことと同じなのだそうだ。

汁椀は原材料の木を機械である程度までの形にした後、木地師(きじし)と言われる職人によって、ろくろで挽いて(削って)ゆく。冷房も無い暑い作業場で黙々と仕事をする。日に100以上は挽くそうだ。
その木地は積み上げて乾燥させる(写真)。今年3月の能登半島地震で震度5の揺れにもびくともしなかったと言う堅牢さに驚く。乾燥の工程を短縮する真空乾燥もあるが、長い時間をかけた自然乾燥の方が、木に無理を与えないと言う。お椀一客の完成までに大変な時間と手間と技術がかかるが、その分長く使える。

日本人にとって漆器は食事の際に直接口につける実用品だが、欧米人はアートとしての価値を感じていると言う。
下写真は漆塗りの作業場で見せていただいたお盆。上品な光沢が味わい深い。

「一般的に漆器は高級品で気軽に使えないという方も多いが、実用品として使って頂きたい。取り扱いが分からないと言う方は、ご自分の手を考えて頂きたい。手の汚れは石鹸で洗うように、漆器も洗剤で洗っても食器洗い機でも大丈夫。ただし、食器乾燥機、電子レンジに手を入れないのと同じく、それを避けて頂ければ扱いも面倒でない。もし傷付いたら私たちが補修します。そうすればずっと長い年月使えるものです」工房千樹・佐竹攻充さん談
工房千樹HP

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