とにかく先生もすわって下さい。  2004年9月
                    RELOADED

サイシン 2004年8月 2004年10月

▽ 9月。 (2004/9/0)

 秋はよりいっそう僕の心を寒くさせます。ここを読んでくれている貴方の心も寒くさせます。言ってみりゃ、貴方、世界で2番目に不幸者です。もちろん俺の次。

▽ デジカメで火の玉とかさ。 (2004/9/1)

 光学式のマウスに変えて以来、ほこりの固まりをキレイにとる楽しみがなくなった今日この頃。

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 デジタルカメラで撮った写真に、心霊写真ってあるんだろうか。誰か撮ったことあるってひといません?

▽ 歯医者。 (2004/9/7)

 歯医者へ行った。

 やっぱいくつんなってもこわいもんはこわいですね。あのウィーーーーーーーーーンって音とか、きゅるるるるるるるって音とか、あざとく虫歯見つけて長引かせようという策略とか、なにげない会話の中で俺の大事な八重歯抜こうとする算段とか。

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 でも、それさえ我慢してれば、看護婦さんの胸が顔にあたるというボーナスもついてきます。

 通うしかねぇな。

▽ 女子大生とか。 (2004/9/15)

 女の子はある程度の年齢になると、自分の意見を通したいときに「かわいげ」を見せるという技を覚えるようだ。「上目遣い」が基本技になるが、おじさんクラスともなると、もうこれだけでコロリ。なんとかしてあげねば!という気持ちでいっぱいになり、ついつい無理な要望にもお応えしてしまう。
 それで自分の要求が通ったあとは、いきなりクールに戻る。察するにこれは、おじさんはあくまでおじさんなので、勘違いさせないための配慮と思われるのだが、もうちょっとこう夢を見させてくれてもねぇ…。

 でもまぁゆっとくけど、通用するのは25までな。25まで。

▽ 三十路。 (2004/9/21)

 みなさんこんにちは。恋愛研究家の管理人です。今日は、お便りをいただきましたので、こちらを紹介しましょう。
てしさんと同じように、この間、三十路に突入しました。
てしさんと同じように、相変わらず一人身です。
てしさんと同じように、職場でもろくな目にあっていません。
ここで、一発大逆転な目からうろこな幸せを掴む技はどういうものがあるのでしょうか?
 一発大逆転ですか。正直言って、無理だとは思いますが、それを言っちゃあ身も蓋もないので、少しだけ考えてみることにしましょう。まず、三十路であること、これ自体はまったく問題ありません。現実に私などは三十路にもかかわらずフツーにハタチとか19の女の子と会話が交わせますし、むしろモテモテと言っていいぐらいですから。
 次に職場でのことですが、職場でろくな目にあわないのは、はっきりいって仕事ができない証拠ですので、自己鍛錬次第でなんとでもなるでしょう。まぁアナタも日々鍛錬を欠かさないことですね。

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 追伸:あなたとは本当のお友達になれそうです。共に、鉄の掟を守ろうではありませんか。

▽ 一発大逆転とか不発続きとか。 (2004/9/25)

 あいかわらず日照り続きな毎日ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。一発大逆転を狙うとかいう大それた考えがないにもかかわらず、合コンすれば空振りに終わり、かと言って普通に生活してるうえでは出会いすら訪れないこの惨状。いったい神は、俺がどれほどの無茶贅沢を申していると言うのでしょうか。これほどの罰を受けるほどの罪をいつ犯したと言うのでしょうか。
 こと恋愛に関しては三十路を迎えた俺としては、もはやエキスパートと言ってよいほどですから、いまさら「いろは」を乞おうとは思いませんが、しかしながらこうまでうまいこといかないとそろそろどなたか熟練の業師にでも弟子入りせねばなるまいかと少々不安に思うわけです。なにしろ恋愛は相手が必要なことでありますので、一方通行の愛ではとうてい真の愛を勝ち取ることはできないのです。友人に言わせてみれば、恋愛は駆け引きだだの、おまえは押しが弱いだの、なんというかこうテクニックに偏ったアドバイスを多々戴くのですが、俺的にはむしろ恋愛論云々よりも機会を多く与えてはくれまいか、と思うのであります。

 つうか、簡単に言うと「誰か紹介しれ。」てカンジ。

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 この際だからはっきりここで公約しておこう。

 30歳になったからと言って、俺は一切の妥協をしない。必ずや、功走守の三拍子揃った女性と結婚してやる。

 注:言い訳ではありません。

▽ 一日乗車券(あくまでフィクション)。 (2004/9/26)

 終電をにらんで職場を後にする。諸事情から、俺は定期券をいまだに持っていないので、切符を買わなければいけない。少し焦りながらポケットから財布を取り出して、コインを投入しようとしたその刹那、ちょうど向こうから改札を出てきた女性が俺に声をかけてきた。

 「あの、よかったらこれ使って下さい。

 一日乗車券だった。同日であれば、何度乗り降りしても大丈夫というアレだ。こいつは助かったと思い、ありがとうと礼を言うと、笑顔で彼女はその場を立ち去った。そして俺はその乗車券で改札をくぐる。なんとか終電に間に合った俺は、単に職場とアパートの行き来を繰り返すだけの毎日の中であった見知らぬ女性とのやりとりに少しだけ非日常を感じて、嬉しくなった。

 10分ほど電車に揺られ、ふと時計に目をやるとちょうど12時をまわったところだった。ああ今日も午前様になったか、と仕事だけの生活といつのまにかそれに慣れてしまっている自分に苦笑いをした。

 一日乗車券。

 電車を降りた俺は、改札に急ぎ足で向かう。今夜も飯を食ってる暇はない。一分でもはやく眠りにつきたい。そう思いながら一日乗車券をポケットから取り出す。その瞬間俺の背筋を一筋の冷や汗がつたった。

 一日乗車券。

 ん?一日乗車券?

 12時過ぎちゃったら一日乗車券ってどうなるんだ!?

 え。もしかして、12時過ぎるとキンコーン!って改札ストップかけられて、チェックされちゃったりするのかな。てゆうか、この乗車券俺が買ったわけじゃないし、よく考えたらキセルだし、言ってみりゃ犯罪だし、駅員さんにとっちめられて、ものすごいお金払わせられて、おまけに家に帰るのが遅れて、下手すると捕まっちゃったりして、うあー失敗したー。もっと考えて使えばよかった、てか、こんなのもらわなきゃよかった!あーでも他人の親切をむげに断るなんてダメだよなー。うーんどうしよう。といった思考が俺の頭を次々と駆け抜けていったが、いつまでも改札前に佇んでいては怪しがられる。いけ、いくんだ、大丈夫、普通に通り抜けられる。男だろ!男ならやってやれ!だ。

 そして俺は目を閉じたまま、なるべく平静をよそおって改札へ向かった。

▽ ペットアンケート。 (2004/9/27)

 誰かがうち玄関のドアを激しくノックしていた。最初はセールスのおっさんかなんかだと思ってシカトしてたんだけど、あんまりしつこいもんだから根負けしてドアを開けると、小学生4人組の女の子がいた。曰わく、

 「○×小学校4年2組のグループです。
 もし時間があったら、アンケートにこたえてください。」

 カンペ棒読みのその依頼に、おじさんはもうハートを見事に打ち抜かれてしまって、アンケートに答える羽目になった。ペットに関するアンケートのようだ。聞くと、学級新聞だかなにかに載せるということで、それなりにきちんとしたアンケート用紙ではあった。

 1.ペットはなにがいますか。
 えーと。ねこ2ひき、いぬ1ぴき、と。

 2.ペットのしゅるいはなんですか?
 ねこ:チンチラ。いぬ:ゴールデンレトリバー、と。まぁおきまりコースだな…。

 3.なぜペットを飼っていますか。
 むぅ。あえて理由きかれるとものすご困るな…。猫は母ちゃんがもらってきたんだし、犬は弟がもらってきたんだしな…。それらしく書いておくか。えー、家族がたくさんいるとたのしいから、と。

 4.すきなペットはなんですか?りゆうもおしえてください。
 いやだから犬と猫だろ…。いぬとねこ、と。理由はそうだなぁ、かわいいから、と。安易すぎだけどまぁいいや…。

 5.きらいなペットはなんですか?りゆうもおしえてください。
 …嫌いなペットってなんだろう。うーん…。嫌いなペットってあんまりイメージわかないかな…。えーと、そうだな。は虫類とか嫌いだな。でもそのまま書くと小学生には刺激が強いかもしれないな…。もっとかわいいのにしよう。じゃあ、くま、と。理由は、えーと、下手をすると喰われるおそれがあるため、と。

 「これで、アンケートは終わりです。
 ありがとうございました。」

 いえいえ、なんのこれしき。しかし、この程度のアンケートの結果からいったい何を得ようというのかは非常に疑問だ。好きなペット永遠のテーマ犬猫対決の結果ぐらいは見られるかもしれないけど、理由とかものすご限界ありそうだしな…。
 それから、帰り際うちのペットどもの写真を何枚か撮っていったんだけど、その際にうちのバカ犬が彼女らにとびつこうと柵を跳び越えんばかりの勢いで騒いだので、彼女らのうちのひとりが、ゲンコツを一発喰らわしていた。

 天晴れ、小学生。
 てゆうか、なにすんねん。うちのかわいい子に…。

▽ 悪口は言うもんじゃありません。 (2004/9/28)

 直接会ったことは一度もないんだけど、電話でしょっちゅう喧嘩してるひとの悪口を同期のツレとふたりでブツクサ言っていたら、目の前にすわってたひとがそのひとだった。
 あいやーはじめまして、いつもお世話になってますー。えへ。

 ひさびさにマジ冷や汗かいた。

▽ 三十路だし。 (2004/9/29)

 そろそろおっさん臭が出始めるんじゃないか、と日々びくびくしている。

▽ 職場復帰。 (2004/9/30)

 今日で9月も終わり。これで仕事に復帰してちょうど一年になる。
 去年の今日。明日から職場に戻る(らなければならない)緊張感と、また自分が同じコトを繰り返すんじゃないかという不安で、目が回りそうだったのを覚えている。
 「うつ病」が認知されすぎて、甘えてるのと病気の境界がわかりづらくなってきている昨今。無理をしない、というのは手を抜くのとはやっぱり違う。成さねばならないことがあるのなら、全力で成し遂げようと努力すべきだ。けれども、根性を過信しすぎて自分を追い込む必要はない。負荷はみんなで分け合えばいい。それほどヒトは有能でないし、出来ないからと言って無能であるというわけじゃない。全体を見過ぎて一歩一歩が踏み出せなくなったり、一歩に気を取られ過ぎて全体に気を配れないぐらいなら、そのとき追い込まれてる自分に気付いてあげた方がいい。気付いてさえしまえば、意外とそういう困難を回避する方法は簡単だ。

 自分がダメなのを他人の責任にしているうちはまだ大丈夫なんじゃないかと思う。本当にこわいのは、「死にたい」が「どうでもいい」に変わる時だ。

サイシン 2004年8月 2004年10月