とにかく先生もすわって下さい。  2004年10月
                    RELOADED

サイシン 2004年9月 2004年11月

▽ 10月。 (2004/10/0)

 最近、モテすぎて困る。

 少し返済が遅れたぐらいで、何度も請求してくんな、友達だろ。

▽ 婦長さんと俺。 (2004/10/1)

 よく声をかけてくれる婦長さんが言うには、俺もあと3年若かったらいい娘紹介してあげられたのに、だそうな。

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 オイ、婦長じゃ話にならねぇ!下っ端呼んで来い!下っ端の看護婦!

▽ 婦長さんと俺2。 (2004/10/2)

 病院内で見かける山下師長は、たいていものすごい形相で若い看護師を叱りとばしてるのに、たまに師長室に遊びに行くと長々と俺を引き留める世間話好きなおばちゃんにしか見えない。
 そのギャップが好き。

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 先日、俺の電話を怒って叩ききりやがった偉そうな若い研修医が、山下さんに捕まってこってり説教を喰らっていたのを、偶然通りがかって見てしまった。

 いや、もう俺はこのひとについていくしかないな、と思った。

▽ 虎と狼。医者と経営部門。 (2004/10/9)

 ハードな1週間だった。結局今週1回もベッドで寝てねぇし。

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 先生方のワガママは、意外に理屈が通っているものが多くて反論に困る。反論に困ると、対応せざるを得なくて、今度は処理に困る。処理に困ると、次は偉いさん方と支出担当の部署を説得するのに困る。(支出や調査が難しい処理は、たいてい実態と論理がかけ離れていて、その机上の論理をどこまで曲げさせるかが解決のポイントである。)苦労するのは、経理部門から見ると、個人のワガママや非合理を通すことはこのうえなく無益で、おかしなものに映るので、正論に伴っていない実態の方を直せばいいという判断に落ち着くし、実態を把握してる現場から見ると、いやそうは言っても例外はあるでしょう、ということになるわけで。

 そういう意味じゃ先生と他部署に挟まれて、俺ら常に、前門の虎後門の狼。

 きっと明日も背水の陣。

▽ ファンと作家。 (2004/10/10)

 「ホットマン」のきたがわ翔さんがどこかで言っていたんだけど、「ファンというのは作品につくものであって作家につくものじゃない」というのは、自分の好みを思い返してみると割と納得いく。作家の名前を追いかけて本を選ぶことは、それほど少なくないと思うけれど、かと言ってその作家の作品すべてを好んで読むかというとそうでもない。要するに、作品を選ぶひとつの基準にはしてみるけど、ひとつひとつの作品を同じように愛せるというわけじゃないってことだ。もちろん、作品でなく、作家にもファンはくっつく。くっつきはするけれど、思ったほど多くないってことなんだろう。
 俺的には作家の名前だけで無条件に本を買うというのは、ある種の安心感というか「概ね、自分好みの作風だから少なくともハズレないだろう」ぐらいの気持ちからだし、読後の感想もおもしろければ「ああやっぱり」、おもしろくなければ「これはイマイチだった」という程度で、「なんだこのひとの書くものはおもしろくないな」という評価にはならない。
 逆に新規開拓して、聞いたことのない作家の作品の(俺的な)一発目がハズレたりすると、その作品がたまたま好みに合わなかったのか、すべてが苦手なものなのかという思考はなく、たいていその作家の作品には手を伸ばすことがなくなる。
 そう考えると、一般層(コアなファンでないという意味)ファンの動向というのは、結局、作家よりも作品にくっつく場合が多くて例えば「ドラゴンボール」は読んだけど「Dr.スランプ」は読んでないだとか、「模倣犯」は話題ついでに読んだけど、他の作品は一切読んでないだとかいったことは当たり前のようにあるってことだ。だから作家さん(というか芸術家全般だな)はクオリティの高い作品を2,3連発は出さないと、固定客がつかなくて一発屋さんになってしまったり、続編モノが2,3回続いて以降は泣かず飛ばずになったりとかするわけだ。

 だからむしろ「作家」にくっついてるファンが多いということ−ミリオン連発できる宇多田とか、もう何十年も第一線に留まり続けてる大物作家だとか−は、一般層ですら、「こいつならどれ買っても間違いないだろう」と思わせてしまうぐらいの作品を多く生み出し続けてる所産であって、それはもうその事実だけでものすごいことなんだろうと思う。いやそれでもやっぱり作品によっては人気、不人気の差が大きいんだろうけど。

 毎回真剣にならざるを得ないわけだ。

▽ 酔って前世を語る女。 (2004/10/10-2)

 うちのアルバイト娘2巨頭のひとり、サツキの酒グセの悪さたるや。
 中ジョッキ1杯空けたあたりから、妙になれなれしくなりやがるし、普段から抱きつきグセがあるってのに、それに拍車がかかる。この間のハニーフラッシュといい、あちこちでこんな飲み方してるのかと思うと、おじさんはもう彼女の貞操が心配です。

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 「てしさんてしさんてしさんてしさん。てしさんの前世ってなんだったんですか?
 「(あーもうウザイ)前世?フツーのサラリーマンだろ。中世のサラリーマンだよ。
 「ぎゃはは、そんなのいるわけないしー
 「…。
 「前世ぐらいもっとかっこいい役やればいいのにーあははー。
 「で、なに。サツキの前世はなんなの。
 「そーそー。あたしねー、このあいだ占い師さんに前世みてもらったんだよー
 そしたらー、アトランティス大陸を守るために戦った女先生だったんだってー
 「マテ。先生は戦わないだろ。
 「えーえーえー先生戦うよー。光と風の先生だよー!
 「(なんだソレ…。)へーそうなんだ…。すごいひとだったんだな…。
 「あ゛ーーーーまちがえたー先生じゃないよーぎゃはは。先生じゃなくてー戦士だったー

 アトランティス大陸の住人たちに合唱。

▽ 石川五右衛門でメール着信。 (2004/10/11)

 携帯メールの着信音を斬鉄剣の「石川五右衛門」の着声にしてみました。

 「またつまらぬメールが来てしまった…。」

 マジ大きなお世話。

▽ ドンちゃんと葉月ちゃん。 (2004/10/12)

 
 ドンちゃんの人形ゲッツ!

▽ 男の子だしね。 (2004/10/16)

 苛々する。吐き出したい怒りをグッと堪える時のような苛々。10 代の頃それは留める必要もなく手当たり次第にぶつけても最後は許されたが、今じゃひどく自制心が働いて、戸惑うばかりだ。
 けれどももうひとりの自分が言う。
 牙をむけ、爪をたてろ、と。せっかくだから、吐き捨てた言葉がそれなりのリスクを背負っていることを連中に教えてやれ、と。

▽ 逆に言えば。 (2004/10/18)

 「真美ちゃんにさぁ、昨日おもいきってつきあってくれってゆったんだよね。」
 「ぁぁそうなんだ。でどうだったの?その雰囲気じゃわりといい返事ぽいな。」
 「うーん。俺のこと好きだって。」
 「え。マジで?よかったじゃん。」
 「でもあれなんだよ。友達として好きなんだってよ。」
 「…ぁぁいちばんツライ答えだな。。それ。まぁ気を落とすな。」
 「いや別に落ち込んでねぇよ。だって好きだって言ってくれたし。ここはもう攻めるしかないだろ。で、どう攻めたらいいもんかな、と。」
 「…いやでも彼女、おまえのこと友達としか思えないって言ったんだろ?じゃ、もう脈なしじゃん。」
 「いやそれって逆に言えば、友達としてはいいってことだから、まだあきらめるのはやいよな。」

 逆に言うな。素直に受け取れ。文面どおりだから。

▽ コロスリスト。 (2004/10/19)

 働き過ぎは体によくないぞ。たまには早く帰りなさい。

 おまえは働かなさ過ぎだ。>部長

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 今日も言いたいことを言ってくる若い研修医がやってきて、さんざん文句と嫌味を言われた。頭を下げまくってなんとか事なきを得たんだけれど、いまだになんで俺が謝らなきゃいけないのかまったく謎。あんまり頭にきたから、キッチリあのバカを「コロスリスト」に載せときました。

 まぁ載せるだけで、どうするってわけじゃないけど。

▽ ハゲと飯。 (2004/10/20)

 先日、アルバイトの美砂ちゃんから携帯メールが来た。美砂ちゃんとは4月から別の部署になったので最近は電話でしか会話してないんだけど、彼女はいくつんなってもあんまりかわらない気がする。

 「25歳になりましたよー。美砂的には、まわらない寿司がいいなー。」

 なんの話だ。なんの。

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 美砂ちゃんは、喰う話とハゲの話が大好きだ。なんか喰ってる最中は、それはそれはたいそう幸せそうな顔で、この娘はもう食い物さえ与えておけばそれで万事満足なんじゃないかと思うぐらい。それでハゲネタが大好きなもんだから、ハゲ方向にはなしを振ってやると、幸せ一杯ではちきれんばかりの笑顔をみせる。このままいくとハゲのひとと好んで食事をしに行くようになるんじゃないか、と。というかむしろすでにハゲてるひとか、或いはこれからハゲそうなひとをターゲットに食事に誘ったりしてるんじゃないか。

 ってマテ。

 届いた携帯メールを見ながら、ちょっぴり生え際が気になりだした30歳。

▽ 先進科学と解剖。 (2004/10/21)

 うちの課長が、先生に連れられて解剖室へ行って来たそうな。そんで、帰ってきて仕事をしながらポツリとつぶやいた。

 「…あんな細かくするんだなぁ…。」

 つぶやくな。つぶやくんならよそでつぶやけ。

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 そういう俺は、ヤギの解剖は見学したことがあります。たくさんいるヤギの群の中から、先生と学生が解剖に最適な一匹を選ぶわけです。生命分野の新たなる一歩のためとはいえ、素人から見るとちょっとばかりかわいそうなんですが。

 「今日はじゃぁ、おなかのなかの赤ちゃんも解剖したいから、おなかの大きいヤギを選ぼう。」

 アンタ鬼か…。

▽ 係長と平社員とアルバイト。 (2004/10/23)

 ある日の俺と係長とアルバイトのサツキの会話。

 俺「係長、さっきアイツが係長たずねて来ました…また文句かな…」
 長「ん、誰?」
 俺「…あの若い女の子。やたら高圧的な物言いするヤツ。この間、係長んとこ来てさんざん文句たれて帰ってった娘。」
 長「…俺、しばらく席はずしてるから、おまえ対応しとけよ。」
 俺「…無理。俺アイツ苦手ですもん…。サツキに言って下さい。女同士だし。」
 サ「え゛ーーー!無理!絶対無理!ありえないし。」
 長「あのコ、いくつだっけ?」
 俺「22です。」
 長「じゃあサツキちゃんと同じぐらいじゃないか。よろしく頼むよ。」
 サ「えーーうそほんとですかぁ?あたしやですぅーーー。」
 俺「なんでそんな嫌がんの。サツキならうまいことやれるって、ぜったい。」
 サ「…てしさん。。また適当なこと言うし…。あのひと、絶対あたしのこと年下だと思ってるし、てしさんのがまだマシですよぉ、おやじだからー」
 俺「…えーと、2点いいかな…?」
 サ「なんですか。」
 俺「一つ、彼女22だから、サツキのことを年下だと思ってるってことはありえない。二つ、俺はおやじじゃないし、まだマシってのもひっかかる!」
 サ「えーーーーーおやじじゃん!ねーかかりちょおー30はおやじですよねー」
 長「30はオヤジだなぁ。」
 俺「なわけないじゃないですか!!」
 サ「あとぉー、てしさん若い女の子好きだからいいじゃないですか」
 俺「…俺はねぇ、物静かでおしとやかな若い女の子が好きなのっ。飲んで暴れる若い女の子とか、高圧的にオトナの男を押さえつけようとする若い女の子はパス!」
 サ「飲んで暴れるって…あたし暴れないもん。。」
 俺「…この間暴れたでしょ。。サト○製薬のぞうさんの人形と戦ってたじゃん…。夜中に。。」
 サ「アレはあいつがけしかけてきたんだよー!!」
 俺「うそつけや。」
 長「まぁまぁふたりとも。わかった。ここはじゃあ係長の腕の見せ所だな。まかせとけ。」
 俺「を。さすが係長。」
 サ「やたー!びしっと言ってやってくださいね!あとあたしの方が年上だってことも、さりげなく教えておいてあげてください!」
 俺「いやだからそれはもうわかってるって絶対。」
 長「まぁまぁわかったわかった。ビシッと係長らしいとこみせてやるから。」

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 長「よし、今からビシッと係長が命令するからよく聞け、平係員とアルバイト。」
 俺「はい…」
 長「アイツがさっきこっちに向かってくるの見かけたから、てし、おまえが対応しろ。係長命令だ。」
 俺「……。」
 サ「わーい、さすが係長ぉーー」

 おまえらそろって地獄に堕ちろ。

▽ これぞ。 (2004/10/29)

 写真を見せたとたんに滞る仲。これぞネットの醍醐味。

サイシン 2004年9月 2004年11月