冬ソナ・etc
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雪の音


雪が降ってるね

窓の外も見ずに あなたがつぶやく


不思議そうな顔の私に

雪の音が聞こえる

あなたがそう言って 静かに笑った


あれから何回

雪の季節が廻っただろう


雪が降ってるって気がついた時

目を閉じる癖

あの時からついたのかな?


私には 雪の音 聞こえないよ

そうつぶやく


あなたの静かな笑顔が

目の奥に浮かんだ


舞い落ちる雪が 頬に触れて

涙に変わる


雪の季節が来るたび思う

あなたが聞いた

雪の音を聞いてみたいと・・・・・・

森下 かほる
 詩集「やさしさを胸に抱きしめて」(文芸社)より




雪の向こうにあなたの面影が揺れるから



今でもあなたと私の間を

白い雪が隔ててる


あの日の雪が

あなたの面影に

今も降り積もっている


遠ざかるあなた

降り出した白い雪が

包み込んで幻想の中へ


そのまま私の中で

時が止まった


雪が降ると

幻想の中へ消えていった

あなたの面影が

また浮かんで


心がまたあの時に

帰りたがる


掌に受けた雪が融けて

その冷たさが

あなたの面影は

幻だと教えても


立ち止まった心が

まだあなたを

待ち続けてる


降る雪の向こうに      

あなたの面影が揺れるから 

  − by森下 かほる−

森下 かほる さんは、「やさしさを胸に抱きしめて」(文芸社)という詩集の著者です。文芸社の電子出版サイト、http://www.boon-gate.comで立ち読みや、ダウンロード(有料)もできます。  著者「森下 かほる」で検索してください。

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