女子野球見聞録

女子硬式・軟式野球データベースHP


*管理人コラム

第2回コラムテーマ:「アマとプロ」

今回のコラムテーマは「アマとプロ」。実はもっと後に取っておこうと思ったテーマであります。

女子硬式野球のアマチュア開催の大会は何度か見にいったことがあるのですが

正直なところまだそれほど見識が深くない。愛媛・松山の全国大会にも

足を運んだことがありますが、全日本代表に選ばれるような主だった選手と

女子プロ野球選手になる傾向が多い高校生チームのチェックをするのが手一杯。

本当の選手の評価がきちんと私にできているのかが不安だったからです。

でも敢えてそれをテーマに上げようと思ったのは2週間程前に女子野球W杯日本代表候補選手と

プロ選抜チームの試合が催されたからです。現時点では女子の硬式野球の

トップレベルにある選手が一同に揃うわけで私自身とても楽しみにしていました。

実は女子野球の世界ではずっと言われていた言葉があります。

『「プロ」よりも「アマ」の方が断然強い女子野球』

そういわれるのは当然でしょう。アマはプロが出来るまで女子野球を引っ張ってきた

いわゆる女子野球の「エリートの集まり」。一方、プロはまだ発足から2年と少し。

厚ヶ瀬や小西、川端などのスター選手と呼べる選手は数人いるもののソフトボールや

軟式からの転身者など選手には失礼ながら格としては落ちるいわば「雑草集団」。

その雑草たちが2年の間、野球だけを「職業」として続けたらエリート相手に

どんな戦いをしてくれるのかと。私の戦前の予想は「クロスゲームもしくはアマの圧勝」

結果は皆さんの方がよくご存知でしょうが「6−1」「9−0」でプロの圧勝。

選手の一つのプレーを見ても守備ではプロの追いつく球がアマでは追いつかない。

中継プレーでの位置取りもちぐはぐ、内野ゴロは前で取れる程度のボールを

待ってしまいイレギュラーさせて取れない。打撃面はさらに顕著。

西や六角などの主軸打者は別としてスイングスピードが明らかにプロのが速い。

だからストレートはことごとくはじき返され変化球でかわすピッチングしかできない。

「2年でここまで差がつくものなのか」と私自身とても驚きました。

本番はまだ3ヶ月も後、プロの選手にもW杯代表候補に6名が選出されました。

「アマはまだ本調子じゃない」とか「選手の実戦能力を見るための選手を起用した」

などという試合評価をする人が周りの中にいましたがあえていいましょう。

「3ヶ月ではどうにもならない、アマとプロの力の差はもうありませんよ」と。

これからもしばらくはまだ女子野球のエリートのみなさんはおそらく実績のある

アマチュアの学校やクラブチームを選択するでしょうし、プロは雑草集団のままでしょう。

ただ、今野球をやってる女の子たちがこの先の未来を見据え野球をする上で

「格」という面においてプロもアマもこの2戦で、もう同等だというのが証明されました。

確かに「プロ」と呼ぶには運営やサービス、地元の密着性など問題を山ほど抱えた

現状ということを否定できません。でもジャパンカップの開催ができるなどアマとプロが

それほど男子プロ野球ほど決定的に敷居の高くないというのはとても強みです。

プロの関係者はこれからプロを目指そうとしている女の子の夢をつぶさぬよう

そしてアマは「日本代表」という旗を掲げる立場にある以上、どちらも『本気』で

たくさんの人が女子野球に対して持っている「思い」に答えていけるよう努力してください。


2012年5月3日 管理人

<<第1回コラムテーマ:「3年目の女子プロ野球」

サイトTOPページへ