私の語学学校体験記 
 

外国に住む上で一番大事なのは言葉です。言葉がしゃべれなければ友達も出来ないし、生活も楽しむことが出来ません。 
1番大事な事だけど、1番難しい事でもあると思います。現在私はイタリア5年目に入っていますが
まだまだうまくしゃべれませんし、ニュースでも経済の事となるとサッパリです。(まぁ日本語でもサッパリなんですけども(;^_^A )
では、私のイタリアの語学学校体験をお読み下さいませ。

実はと言いますと、私はイタリアに住むなんてことは夢にも思ってませんでしたし、イタリアという国に大して興味も持っておりませんでした。
ですから当然イタリア語なんてのは挨拶ぐらいしか知りませんでしたし、勉強してみようとも思った事もございませんでした。
それが、2000年にイタリアに行く事が急遽決まりましたので、行く1ヶ月前に急いで参考書のような物を購入したわけです。 
しかし、日本にいて参考書を眺めているだけでは何も頭に入って来る訳がありません。 
そうこうしている内にイタリア出発の日が来たのです。

イタリアに着いて数日後イタリア語が分かる人と一緒に入学手続きをしに学校に行きました。
学校は知り合いの人が行ったことがあったというのと、小人数制で家からも近かったので決めました
学校に入ってまず「どれくらいイタリア語出来る?英語は話せる?」と聞かれました。
この会話も私がしたのではなくイタリア語が分かる人に訳してもらったのです。
で、私が「イタリア語は挨拶しか知らず、英語もろくに出来ない」と答えると 
「イタリア語全くわからない人はここにはいないよ。まぁ1度初心者クラスで体験入学してみたら?」と言われたのです。
私の頭の中はその時点で???だって語学が出来ない人の為の語学学校なのに全く分からない人はいないのなら 私は語学学校の為の語学学校に行かなくてはいけないのか?と思ったわけです。
しかし、勇気を振り絞って体験入学してみることに決めました。

その日の授業内容は時間の言い方。それは黒板を見てわかりました。 
そして、1時間後“外人の友達も出来そうだし、なんとか出来るかも!”
と私は思い、ウキウキ気分でその場で入学手続きを済ませました。
幸か不幸かその学校にはたまたま日本人は私1人だったので外人に囲まれている状態に興奮していたといえるでしょう。 
これからどんなに辛い辛い日々が待っているかなんて想像もしなかったのです。

なにが1番辛かったかというと、2日目からサッパリほぼ何も理解出来なかった事です。
ごくごく簡単な単語も知りませんから当然先生に聞きたいけど、どうやって聞くのかもわからなかったのです。
どれくらい分かってなかったかというと、ある日先生が授業の最後に何かを言いました。 
しかし、私には“プレゼンテ”という単語しか聞き取れなかったのです。
当然単語意味は知りませんでしたが、英語の“プレゼント”に似ているからきっとイタリア語でもプレゼントという意味に違いない!
明日先生は私達に何かプレゼントをしてくれるんだ!と思いました。そして、家に帰って辞書を調べると・・・なんと、名詞としてプレゼントと載っていたのです。ですから次の日私は何をもらえるのかワクワクしながら学校に行きました。

次の日待てどプレゼントは出てこず、おかしいな?なんて思っていると午後の授業が始まりました。 
そして、先生がまた“プレゼンテ”という単語を発したのです!おぉぉ!と思って様子を見ている内に自分が勘違いしていることがわかりました。 
そう、“プレゼンテ”とは現在時制の事で、先生は前の日「明日は現在時制の勉強をします。」と言っただけなのでした。

後、学校の休みの日曜日にクラスの友達と近郊の街に行った時の事です。 
この時点で入学してから1週間経っていましたが、まだまだ会話なんて出来ずジェスチャーと少しの単語で待ち合わせ場所も決めました。 
帰り地下鉄の中で友人に「また明日ね!」と言って私が先に降り家に帰りました。 
家に着いて30分程してからインターフォンが鳴るので誰かと窓から覗くと、さっきまで一緒にいた友人が下にいるのです! 
なんで?どうしたの?と言いたいけど、わからないのでモジモジしていると彼女が 
「明日学校ない!」って言ってきたのです。でも明日は月曜日当然学校のある日です。で、私は「なんで?」と聞いてみました。 
でもその友人も同じクラスにいる初心者ですから、私よりイタリア語が出来ても、なぜ明日学校がないかなんて説明出来なかったのです。 
説明されたとしても、私に理解出来たはずもないのです。

「また明日!」と別れ際に私が言ったから彼女は次の日学校が休みなのを私は知らないと思ってわざわざ家にまで来てそれを伝えてくれたのです! 
彼女の優しさに感動しましたし、休みなのに学校に行かずに済んでよかったぁと思いました。 
で、その週の金曜日「また月曜日!」と言って友人と分かれようとすると 
友人が「明日学校」と言ったのです。土曜日は学校は休みなはず。「なんで?」と聞き彼女の説明を一生懸命聞くとどうやら、月曜日休みだった分土曜日に授業するとのことでした。 
でも私には彼女がその様な学校情報をどこから仕入れているのかすごく気になりましたので 
「なんでいっつも学校が休みとか知ってるの?」と聞くと「先生が授業中に言ってるから。」と言われました・・・ 
そう、私は本当に何も理解出来ていなかったのです

授業中も例えば先生が「横の人とホテルの従業員と客という設定で会話して下さい」と言ったとしても 
私だけが何をしていいのか理解出来ていないという具合でクラスの皆の足をひっぱっていました。 
でも、この辛い状態を経験したおかげでどれだけ言語というものが大切かわかりましたし 
必死で勉強しました。今までの人生で1番勉強した時だったと思います。 
そのおかげか、こんな私でも1ヶ月後には買い物が一人で出来るようになり、人と会話出来る楽しさを初めて噛み締めました。

その後も何度か授業について行けず、帰り道に一人で悔し涙を流した事もありました。 
今思えば、“努力している(つもり)自分”に浸っていたように思います。 
今となっては笑い話の様ですが、あの時のは必死でした。 
もしかしたら“こんな事当たり前よ!誰だって最初はつらいのよ!考え方が甘かったんじゃない?”と思う方もいらっしゃるかもしれません。その通りですm(。_。)m

これからイタリアに来ようと思っている人がいらっしゃるなら、日本である程度勉強してくることをお勧めします。