平成21年6月代表質問
6月9日10時から 

1.西瀬戸三海道について
 
  (1)江田島市から尾道市までの海道

2.近代化遺産を活用した観光振興について

  (1)海軍施設
     
  (2)名水

3.乳幼児保育について

  (1)家庭保育に現金給付の可能性

  (2)乳幼児医療費助成制度の自己負担
  

4.家庭介護に現金給付の可能性について
  
5.学校教育について

  (1)言葉の教育

  (2)人格完成の教育


6.任期満了を控えた市長の決意について




おはようございます。今日6月9日は皇太子殿下のご結婚記念日です。心からお祝いを祈念しながら早速質問に移らせていただきます。

1.西瀬戸三海道について

 ここでパネルを使って質問させていただきます。
 国道185号あるいは呉線沿線は、4市、呉市、東広島市、竹原市、三原市の市民の連携として「みちばた会議」などの取り組みを進めてきています。これを尾道市や江田島市までラインを延伸すると、それぞれの町は一直線上に並びます。なんと不思議なことでしょう。
瀬戸内しまなみ海道、安芸灘とびしま海道はそれぞれ橋で連結され、観光や交流で連携されつつあります。
 大崎下島の東隣に逆三角形をした岡村島があり、ここからフェリーが今治に出ていて、所要時間約1時間です。本州からしまなみ海道で今治に渡った方が、帰りは岡村島に渡り、しまなみ海道を通って呉に渡るルートがあるそうです。あまり知られていないことから、うらしまなみ海道。略してうらしま海道と呼ばれているそうです。
 たとえばこの一直線上の6町を通るルートを「芸南路さざなみ海道」として、既存の瀬戸内しまなみ海道、安芸灘とびしま海道に加え、「西瀬戸三海道」として、瀬戸内の多島美と歴史をめでる新たなトライアングルを構成し、航路を含め、多様な取り組みで観光振興の創造をしてはどうかとご提案申し上げますが、市の考えをおたずねします。


2.近代化遺産を活用した観光振興について

  (1)海軍施設

 海軍工廠が置いた工廠神社がアレイ烏小島にあります。これはおみたまを祀るためではなく、技の技術向上と安全を祈願する空間として設置されたものといわれています。
産業の神社、技術の神社というのは珍しいのではないでしょうか。
 跡地が現存するものとして貴重な歴史資源であり、参拝客と申しますか、見学者に呉の近代技術発展の歴史を振り返ることと、先人の思いを推し量ることができる貴重な観光資源です。
 また、宗教団体、管理主体が存在しないことから、公的機関が管理する必要があります。
 神社という名称から、公的資金を注入しにくいかもわかりませんが、観光資源として整備する考えはないか質問します。
 また、この周辺には、見張りのための監視哨、大型の地下壕があり、地下壕では当時、旋盤が置かれ、航空機や艦艇の部品が製造されていたと思われます。
 地下壕で大きいものは広第十一海軍航空廠長郷地下工場や冠崎(かぶらさき)回天地下工場があり、長の木トンネルや魚見山トンネルも元々は地下防空壕です。これら防空壕・地下壕に当時の旋盤や蝋人形を展示すれば、他市にはない観光資源になると思われます。工廠神社下の地下壕はアレイ烏小島駐車場の脇にあり、場所的にも適しています。
 防空壕を観光資源として整備する考えの有無をおたずねします。


 広には第11海軍航空廠があって、当時技術のパイオニアが集められ、今の日本の航空機技術発展は呉市が大きく関わったと言われています。
 やまとを代表する艦艇建造技術は世界一ですが、日本の航空機発展も呉市の貢献なしには語れません。やまとだけでなく、航空機技術に関する資料も展示し、当時の呉市の航空機技術水準の高さを展示すれば、呉市の将来を担う青少年の自信と誇りを持たせることができます。
 その教育的効果ははかりしれません。航空機に関する資料収集、歴史展示をすべきと思われますが、お考えを質問します。



(2)名水

 呉は明治22年1889年7月に日本海軍の呉鎮守府がおかれてから、急速に発展した町です。このことから今年2009年は呉軍港開港120周年の年と言えます。
 呉に鎮守府をおくことになったのは明治16年に予備調査にこられた肝属兼行(きもつき)少佐の推薦によるものです。肝属少佐は「真梨(しんなし)ニ清水(せいすい)アリ」と中央に報告されています。真梨は神原(かんばら)山の中腹にあり、真梨清水はアセモに効く霊泉として江戸時代から汲みに来る方が多かったと言われています。この水は海軍用水として使われ、「赤道を越えても腐らない」と言われたそうであります。
 蒲刈桂の滝名水は平成の名水百選に選定されました。千代田よみがえりの水と共に広島県の代表となりました。桂の滝の水は直接飲めます。軟水でミネラル分が少ないことが雑菌の繁殖を抑えるのではないかと言われています。平成の名水の中でも直接飲める名水は少ないそうです。この際、海軍お墨付き、直接飲める呉の名水として、広く宣伝し、観光の一つとすべきと思われますが、当局のお考えを質問します。


3.乳幼児保育について

(1)家庭保育に現金給付の可能性

 平成17年10月の参議院予算委員会の発言で、東京都ではゼロ歳児保育に一人一ヶ月55万円から60万円程度経費がかかることが指摘されました。呉市は東京都ほどではありませんが、今年の予算委員会の答弁で一人一ヶ月20万円かかるとの答弁がありました。
つまり、一人乳児を保育所に預ける代わりに家庭で保育していただくと呉市は20万円助かります。極端な話、その親に月10万円補助してもおつりがきます。
 江戸川区では乳児養育手当があり、1歳までの乳児を自宅で養育すると13,000円手当が支給されます。これは赤ちゃんにとって一番大事な時期を保育に専念していただく区の考えだからです。
 この事業の効果から、江戸川区には結婚した夫婦が新居を構まえる傾向があります。このことから江戸川区は23区の中で最も高い出生率になっております。
 呉市は生まれて100日目から乳児を預かります。(中央乳児院は56日から預かります)
 呉市の乳児保育所維持の経済的な面からも、新婚家庭の定住促進からも、江戸川区のような家庭で我が子を保育すると手当てを支給する制度の導入が必要であると思われますが、法律的に可能なのかそれとも不可能なのかも含めて質問します。


(2)乳幼児医療費助成制度の自己負担

 かつて呉市も乳幼児医療費は無料でした。しかし、近年1医療機関1回500円、月4回まで自己負担がかかるようになりました。子供は小学校に上がるまで50回は熱を出すといわれています。自己負担の影響で受診を控えて症状が悪化し、死亡か障害が残るようになれば、国家に対して大変な損失になります。
 福祉先進市である横浜市は、自己負担分を市が補填し、自己負担はありません。県内においては、廿日市市が同様の政策をとっております。
 江戸川区の乳児養育手当のように、周辺自治体よりわずかでも進んだ児童政策をとることは呉市の新婚家庭の定住者、出生率、人口を伸ばします。
 自己負担軽減について市の考えをおたずねします。
 

4.家族介護に現金給付の可能性について

 今年5月1日の新聞記事に「家族介護に現金給付」と題した記事が載っておりました。秋田県上小阿仁村(かみこあにむら)では、昨年度から「特例居宅介護サービス費支給制度」を設け、自宅で介護に専念する家族に対し、介護保険制度の枠内で現金を支払っています。これは、介護保険法第42条第1項3が根拠になっており、要介護5では、年間144万円を給付の上限として10%負担と委託の申請手続き費を除いた額が支給されています。
 介護保険にとっては420万円の負担がかかるところが144万円で済みます。
 施設に勤めて、他人の介護をすれば、月給とボーナス、退職金、共済・厚生年金が受け取れますが、在宅で家族を介護するために仕事を辞めた方には援助がありません。
 自宅で家族を介護をすることで、自治体の介護保険の負担を1/3にし、家族に大きな収入になり、何より家族の絆を維持するこのすばらしい制度について、法律的に可能なのかそれとも不可能なのか質問します。


5.学校教育について

(1)言葉の教育
 社会や経済のグローバル化が急速に進展する中、特区で小学校段階の英語教育に取り組んでいる自治体があります。
 しかし、大切なことは、子供に、我が国の言葉である日本語をきちんと教えるべきであると考えます。
 日本語は、感情表現の豊かさや漢字、ひらがな、カタカナという文字種が多いことから右脳と左脳が刺激され、思考力や表現力が高まります。
 世田谷区では、平成16年に「日本語」教育特区に認定され、小中学校で教科「日本語」の授業が行われています。授業においては、区教育委員会が独自に作成した教科用図書を活用しています。
 この取組みのねらいは、@深く考える子どもを育てる。A自分を表現することができ、コミュニケーションができる子どもを育てる。B日本文化を理解し大切にする子どもを育てる。ということです。
 自分の考えを具体化する一番身近な手段は言葉です。しっかりした考え方を持つためには、言葉が不可欠であり、言葉をきちんと使いこなす力が身にについていいかなくてはならないないと思うのです。
 最近は自分の感情を表現する言葉を持たないためにキレたり、誤解されて人間関係を作れない人が増えています。
 これも、「言葉の力」が落ちてきているからではないでしょうか。
 言葉は、学習や生活の基盤となる重要な力であり、人生を豊かにする力でありますが、本市における言葉の教育の取組についてお尋ねします。


(2)人格完成の教育
 同じく世田谷区では、「世田谷区教育ビジョン」を打ち出し、人格完成を目指した教育をしております。
すべての子供たちが、自他を愛し、理想と志をもち、日本の文化・伝統を継承し、世界の人々と共に生きることのできる自立した個人として成長することが目的だそうです。
 ふたたびパネルが登場します。
 具体的にはこのようなポスターと名刺サイズにちぎれる目標カードで意識付けをしています。標語は毎月変わります。ご説明用に「良心」を選びましたが、7月の標語ということで特段意味はございません。
 我が呉市においても人格完成を目的とした明確な教育ビジョンを打ち出し、学校、家庭、地域が連携して、子供を育てる環境を育てるべきと思いますが当局の答弁を求めます。


6.任期満了を控えた市長の決意について

 小村市長の次期出馬とその並々ならぬ決意については、昨日二人の同僚議員の質問にお答えいただいてきましたが、私からも気づきを述べさせていただき、1点、お伺いいたします。
 市長当選後、初登庁の時、多くの職員が玄関ロビーでお迎えのため集まっておりました。そこに1台のタクシーが横付けしました。なんと空気を読まないタクシーなのだろうと思いましたが、タクシーから降りられたのは、なんと小村市長でした。
 経費削減のためなるべくタクシーで通勤される。この姿勢は今も変わっておりません。
 この節約される努力は大きな成果を生みました。
 私が議員になった平成12年の市債は759億円、翌年は830億円、その翌年は921億円と毎年100億円づつ増え続け、平成17年には1450億円と、平成12年の約2倍に増えました。
 しかし、小村市長市長就任後は市債が例年通り100億円づつ増えるのではなく、逆に市債を毎年20億円程度減らしています。
 このことから小村市長の市役所の経済効果は3年半で400億円と言えるのではないでしょうか。また、3年連続して借金が減ったのは呉市の歴史始まって以来です。
 破産という最悪の事態は回避されました。今後どのように呉市を牽引されるのか市長の決意をお伺いします。

質問は以上です。ご静聴ありがとうございました。
 




【答弁】
1 西瀬戸三海道について
(1)江田島市から尾道市までの海道
 まっすぐに並んだ江田島市から尾道市までの6市で,「芸南路さざなみ海道」を構成し,既存の「しまなみ海道」,「安芸灘とびしま海道」と併せて『西瀬戸三海道』として,観光振興に係る多様な取り組みを′してはどうかとのご提案でございすが,今後,滞在型の観光客を増やしていくためには,他都市の観光資源と広域的に連携していくことが不可欠であると考えております。
 このため,去る5月22日に,広島・宮島・岩国地域観光圏に加わり,さらには,NHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」,「竜馬がゆく」の大河ドラマもにらみながら,松山市,福山市も視野に入れた広域的な観光にも取り組んでいるところでございます。
 これからの観光行政は,いかに沢山のアイデアを持ち,いかにタイムリーに実行していくかに懸かっていると思っております。
 ご提案のトライアングル構想も,素晴らしいアイデアとして今後の参考にさせていただきたいと考えております。

2 近代化遺産を活用した観光振興について
(1)海軍施設
 旧海軍ゆかりの歴史遺産を観光資源として活用してはどうかとのご質問にお答えします。
 本市は,大和ミュージアムを核に,呉ならではの地域資源を活用した観光振興に取り組んでおります。旧海軍ゆかりの施設が点在する中心部では,大和ミュージアムと各スポットを巡るループバスの運行や,気軽に歩いて巡る散策コースの案内看板を設置するなど,利用者から好評をいただいているところでございますが,ご提案の施設につきましても,その歴史的価値や独自性等を充分に検証し,今後の活用策を考えて参ります。
 次に,航空機技術に関する資料収集及び展示についてでございますが,第11海軍航空廠が,広海軍工廠と呼ばれていた昭和初期に航空機研究の拠点として大きな役割を果たし,その後の航空技術の発展に大きく貢献したことは,私たちも強く認識いたしております。
 これらのことより,現在,大和ミュージアムの1階に「広海軍工廠と第11海軍航空廠」というテーマで,飛行機の模型等を展示しておりますが,残念ながら実物資料がほとんどないのが現状でございます。
 今後も調査・研究を行い,新たな資料等が収集されれば,展示の更新や,企画展等の実施を検討してまいりたいと考えております。

2 近代化遺産を活用した観光振興について
(2)名水
 名水が湧き出ている場所は,呉市内に34箇所あると認識しております。
 昨今の名水ブームをきっかけに,登山客や観光客から問い合わせが多くなっており,市におきましても代表的な名水について,数年おきに水質検査を実施しております。
 鎮守府開庁以来「腐らない水」として旧海軍の用水として重用されていた神原町の「真梨清水」も水質検査を行っていましたが,残念ながら大腸菌が検出され,生水での飲用には適さないため,現在,現地に飲用できない旨の看板掲示をしております。
 なお,蒲刈町の「桂の滝の水」につきましては,市の観光ホームページ等でも紹介しており,今後とも全国に誇る呉の名水として,より有効活用を図って参ります。

 3 乳幼児保育について
 (1)家庭保育に現金給付の可能性
 江戸川区における乳児養育手当は,赤ちゃんにとって大切な0歳児の時期を,家庭で保育することに専念していただくための支援策として,昭和44年から始められ,現在では,0歳児のうち約95%が家庭で,約5%が保育ママや保育所で保育されていると伺っております。
 一方,呉市では,0歳児のうち約82%が家庭で,約18%が保育所で保育されております。
 確かに,女性の社会参加や自立等社会環境が変化する中,乳幼児における家庭保育の大切さが言われており,その推進のための現金支給制度も法律的には可能であると考えております。
 しかしながら,呉市におきましては,保育所における乳幼児保育の充実を図ってきており,江戸川区の制度を取り入れることは,難しいと考えております。
 今後とも,乳幼児保育のあり方については,関係官庁や皆様の声をお何いしながら研究してまいりたいと思いますので,よろしくお願いいたします。

(2)乳幼児医療費助成制度の自己負担

 乳幼児医療費助成制度は,乳幼児の疾病の早期発見と治療を促進することで,乳幼児の健やかな育成を図るとともに,保護者の経済的負担を軽減することを目的としております。
 県の補助基準では,0歳児から小学校就学前児童の入院・通院について,1医療機関につき1日500円を,通院は月4日,入院は月14日を限度として,利用者に負担していただくことになっております。
 また,各市では独自の制度を上乗せしており,呉市でも小学校1年生から6年生までの入院についても,本制度を適用しております。
 議員ご提案の自己負担の軽減でございますが,先の次世代育成支援行動計にかかるニーズ調査でも本事業の充実を求める声もございましたので,他市町の状況も勘案しながら,引き続き調査・研究を続けてまいりたいと考えております。

4 家族介護に現金給付の可能性について

 介護保険の在宅サービスは,要介護認定者が事業所の行う指定居宅サービス及び基準該当居宅サービスを受けたとき,利用者が費用の1割を負担し,残りを保険者がサービス事業所に対して支払う制度でございます。
 しかし,事業者が提供するサービスの確保が著しく困難な地域においては,その他のサービス利用による支給が認められていることから,上小阿仁村(かみこあにむら)は,これにより家族介護者への現金給付を行っていると聞いております。
 呉市においては,介護保険事業計画に沿って計画的にサービス事業所の整備を進めており,サービスが不足している状況ではございませんので,このような家族介護者への現金給付は考えておりません。

5 学校教育について
(1)言葉の教育

 言葉は,人と人を結ぶ大切な要素であり,言葉が豊富になることはコミュニケーション能力を高めていくことにつながります。そのため,基本的な言葉の技能や能力を児童生徒に身に付けさせることは極めて重要でございます。広島県では,平成15年度から全国に先駆けて「ことばの教育」を推進してきております。
 同様に呉市におきましても,読書や音読,百人一首や論語の暗唱,俳句作り等のことばに親しむ活動や,話し方大会,作文コンクール等を活用して,筋道をたてて話したり,伝えたいことを考えながら書いたりする活動の充実を図っております。
 こうした活動を通して,日本語のもつ美しさや豊かさを感じさせ,理解させ,活用できる子どもの育成に向けて取り組んでいるところでございます。
この度の新しい学習指導要領におきましても,こうしたことが求められております。
教育委員会といたしましては,これからも特に国語科を中心として,すべての教科において,「ことばの教育」の一層の充実に努め
て参ります。

5 学校教育について
(2)人格完成の教育
 教育基本法では「教育は,人格の完成を目指し,平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」と規定されているところでございます。
呉市におきましては,こうした人格の完成を目指し,確かな学力の向上,規範意識の洒養,社会性の育成に向けての取組を推進しているところであり,取組にあたっては,道徳教育の果たす役割が重要であると考えております。
具体的には,道徳の時間をはじめ,全教育活動の中で,自分の命を守ること,きまりを守ること,家族を大切にすること,郷土やわが国の伝統と文化を大切にする心などを育成しております。
しかしながら,こうした子どもの教育は学校だけで成り立っものではありません。学校と家庭,地域が緊密な連携をとり,同じスタンスで子どもを教育することが大事であると考えております。このことは,教育基本法においても学校,家庭及び地域住民等の相互の連携協力の重要性が盛り込まれ,教育におけるそれぞれの役割と責任を自覚するとともに,相互の連携及び協力に努めるものとすると定められております。
教育委員会といたしましては,これからも義務教育9年間を通して,学校と家庭,地域が一体となり,子どもの望ましい人格の形成に向けての環境づくりに取り組んでまいります。

6 任期満了を控えた市長の決意について

 「任期満了を控えた市長の決意について」という御質問にお答えいたします前に,これまでの私の市政運営に対する評価と,2期目に向けての応援メッセージをいただきましたことに,心から御礼申し上げます。
 私は,呉市が将来にわたり発展していくために,次世代に問題を先送りすることがないよう,先ずは,まちづくりのための基盤を整備し,次いで,「活力あふれるち“くれ”」の実現に向けた施策を展開していくべきである,という想いを持って,市長に就任いたしました。
 この3年半を振り返ってみますと,財政集中改革宣言と,それに続く3つのプログラムの実行により,財政の健全化を中心とした基盤づくりを,着実に進めていくことができたと思っております。
 こうした状況を踏まえますと,これからは「活力あふれるまち“くれ”」の実現に向けて大きく舵を切る段階にきているものと思っております。
 市長就任前から,応援団として,呉を外から見つめ続けてきた私にとりまして,呉市は,豊かな自然・文化と共に,都市基盤が整った都市でございました。
 この思いは,市長に就任してからも変わることなく,より一層,呉の持つ都市としての力を実感しているところでございます。
 今後は,道州制への移行時には,州都機能の一翼を担う都市として発展していくための施策を推進し,より一層,市民が安心・安全に暮らせる成熟した都市として,発展させて参りたいと思っております。
 その進路の決定に当たりましては,国のマニュアルどおりではなく,呉市の特色を活かした,自主的で自立したまちづくりを進めていく必要があると考えております。
 私といたしましては,市民の皆様の御支援を頂くことができましたなら,これまで積み上げてきたものを基盤に,呉市が将来に向かって,さらに発展していくよう,引き続き,大任を果たして参りたいと思っているところでございます。





【再質問】
 とびしま海道ではいまドラマの撮影がされています。
仮称ですが、西瀬戸三海道は、ドラマの撮影場所を巡るルートとして、今後多くの観光客が予想されます。
観光スタッフとタクシーは呉市の知識だけでなく周辺の観光情報を勉強する必要が出てきます。
 江田島には牡蠣ラーメンがあります。三原・尾道ラーメンは有名です。呉は冷麺、ここに安芸津と竹原のラーメンが合わされば、仮称・芸南路さざなみ海道は直線ですから、さながらラーメン海道一直線、ラーメンベルト地帯と呼ばれるようになるかもわかりません。
 江田島幹部候補生学校のレンガはイギリス製です。呉海軍工廠のレンガは安芸津の海軍レンガ工場で作られたものです。ローラーで延ばした跡があり、曲がっているものもあることから、急いで手作りで作ったことがわかります。
江田島市から竹原市までは、レンガ建物が数多くあり、これだけでも観光ルートになります。
 串山の工廠神社とその下の防空壕はその象徴、展示スペースになると思われます。
活用のご検討をお願いいたします。
 広第11海軍航空廠が航空機技術発展に大きく貢献したとご答弁がありました。
まずは、教育委員会はこのことを呉市の子供に教えていただきたい。呉市は航空機と造船で日本一の技術を持っていたことを呉の子供に教えていただきたく思います。

 名水ですが、最近の細菌調査で「腐らない水」と言われた真梨清水(しんなしせいすい)も直接飲めなくなったそうであります。
 しかし、比較的良質の水が呉市では湧き出ております。できればもう少し案内看板を増やしていただくようお願い申し上げます。
 

 質問が2点あります。
 乳幼児保育の現金給付については、可能であるとの答弁でした。
 江戸川区の乳児養育手当はS44年から続いています。江戸川区には乳児を預かる公的施設はありません。他区には乳児施設があります。施設面だけなら他区を選びます。しかし、江戸川区には新婚家庭が新居を構えるので、出生率が東京23区でトップになっています。
これは、わずかでも補助をもらえれば、たとえ生活が苦しくても、自分の手で赤ちゃんを育てたいと願う母親が多いからではないでしょうか。
 このような流れについて、明確なアンケートはありませんが、呉市としてどのように分析されるのか、お考えがあれば教えてください。


答弁 議員仰せのゼロ歳児のときに家庭で子どもさんを育てるということは、子どもさんにとっても母親にとっても少なからずよい影響を与えることはあると思います。しかしながら、呉市では、地域子育て支援センター事業や特定保育事業、障害児保育事業等、市民の方のニーズに合わせた保育の充実を図りながら、家庭の補助を行っているところでございます。
 また、家庭で保育される方のために、乳幼児を持つ子育て中の御両親の方が気軽に交流し、お互いの心配事など相談できる「つどいの広場」の充実や、子育てをサポートするため「子育てヘルパー派遣事業」、また本年度よりファミリー・サポート・センター事業の対象を妊産婦にまで拡充して実施する「妊産婦支援事業」、その他地域の民生児童委員と協力して行っております「こんにちは赤ちゃん事業」など、地域での子育てを推進しておる次第でございます。これからも乳幼児を取り巻く環境の変化はますます大きくなっていくものと考えられますので、利用者のお声を伺いながら、呉市の現状に合った施策を住民の身近なところで行政サービスを提供していくという面での呉市の役割、すなわち子育ての地域力のアップという視点を十分検討してまいりたいと考えております。
 また、今は子育てのしやすさということが、ある意味地域間で競う時代となっております。呉市といたしましては、子育てしやすいまち49市に選ばれておりますが、今後とも一層住みよく子育てしやすいまちであるために、本年度行っております、先ほど申しました次世代育成行動計画におきまして保健、保育、医療、教育、雇用、住宅などなど、市の事業を総合的にマッチさせるように検討してまいりたいと思っております。御理解のほどよろしくお願いいたします

質問 家庭介護について、秋田県上小阿仁村が全国初めて在宅介護に経済支援ができるようになったのは、小林村長が法律学者であり、何度も県と国に法律で議論したからです。
 この村には村営の特別養護老人ホームがありますが、農林水産省の「山村振興地域」であることを理由に、「介護サービスが困難な地域であること」を国に認めさせて事業を始めました。
 高齢化率43%の村です。この村は将来の日本の姿であり、介護保険制度を存続させるためには自分の村が全国の見本にならなければならない、との並々ならぬ決意が村長を動かしました。
 この村では家族介護者をヘルパーなどの事業者とみなして現金給付をします。
 厚生労働省に「介護サービスが困難な地域であること」を認めさせられれば、介護保険法42条1項3を盾に事業を進めることが可能になります。
 ここで質問します。何らかの方法で「介護サービスが困難な地域であること」を証明することができないか可能性を質問します。



答弁 家族介護に現金給付の可能性についてのお尋ねでございます。
 介護保険の在宅サービスは、要介護認定者が事業者の行う指定居宅サービス及び基準該当居宅サービスを受けたとき、利用者が費用の1割を負担し、残りを保険者がサービス事業者に対して支払う制度でございます。しかし、事業者が提供するサービスの確保が著しく困難な地域においては、その他のサービス利用による支給が認められていることから、上小阿仁村につきましては、これにより家族介護者への現金給付を行っていると伺っております。
 呉市におきましては、介護保険事業計画に沿って計画的にサービス事業者の整備を進めており、サービスが不足している状況ではございませんので、このような家族介護者への現金給付は考えておりません。



再々質問
 平成17年10月、文部科学省の「情動の科学的解明と教育等への応用に関する検討会」の報告書14ページで、「適正な情動の発達については、3歳くらいまでに母親をはじめとした家族からの愛情を受け、安定した情緒を育て、その上に発展させていくことが望ましいと思われる。」と書いてあります。
 つまり、3歳までは母親と家族からの愛情が必要であると文部科学省は発表しております。保育所が悪いと言っているわけではありませんが、母親のだっこにはかないません。
 呉市中央乳児院では、生まれて首が座らない56日目から乳児を預かります。せっかくの施設があるのだから、どんどん使うべきだという考えはもっともな意見です。
 しかし、江戸川区のようにわずかな投資で家庭保育していただき、母親の愛情を注いであげることも正しい道であり、文部科学省の考えに適合しています。
 国の考えに沿うべきです。今後熟慮いただきますことを要望致します。

 介護保険法は介護される方を楽にするための法律ではなく、将来の労働力不足を解消するために家庭で介護している介護者を、社会に出やすくするために考えられた法律です。このことから家庭介護は、法律の趣旨と異なります。法律の趣旨目的と異なることを認定させるには努力がいります。
 上小阿仁村の家庭介護につきましては、村長の卓越した法律知識と何度も国に出かけた努力のたまものです。熱意の勝利です。
 「家庭介護に現金給付」は家族を幸せにし、自治体と住民の負担を軽減します。
これも今後ご検討くださるよう要望します。

 ここで市長にお願いがあります。
 生まれた子供は母親がだっこで育てられるように、年をとっても家族と余生を過ごすことができるようにしてください。
そうすれば、たとえ貧乏で死んでも天国に行けます。
核兵器を減らすより、核家族を減らす政策をしてください。
血の通った行政より、愛の通った行政にしてください。

以上ですべての質問を終わります。誠にありがとうございました。