廃天ぷら油油化事業
平成22年6月代表質問
3.廃食用油の再生について
質問 広島市でも廃天ぷら油のバイオ燃料モデル実験を2004年からで実証実験をしています。三次市、庄原市、北広島町ではごみ収集車にバイオ燃料を使っています。尾道市ではバイオ燃料を製造しています。呉市は環境計画のパンフレット「新エネルギービジョン」にイラスト付きで廃天ぷら油油化事業のことが掲載されていますが、今後の取り組みについておたずねします。
答弁 地球温暖化対策や循環型社会の構築など,環境問題への関心の高まりの中、
廃食由油を原料として製造されるバイオディーゼル燃料について,軽油の代替燃料として一部自治体で公用車の燃料として有効利用されており,呉市におきましてもその利活用について,調査研究を行ってまいりました。
しかしながら,廃食用油の収集,精製,使用の面で,多くのトラブルが指摘され,近年の排ガス規制対応車に対して技術的な課題も多いことから,国土交通省が,平成21年2月9日「高濃度バイオディーゼル燃料等の使用による車両不具合等防止のためのガイドライン」居出し燃料品質の確保に加え,適切な方法による車両改造や点検整備などに関して指導を強化しております。
さらに,同年2月25日施行の「揮発油等の品質の確保等に関する法律の一部を改正する法律」、により,事業者の事前登録制や品質確認を義務付けた規制強化や,自家消費を行う場合でも,燃料の製造や使用に制限が加えられることになりました。
このため,自治体の中には廃食用油燃料の公用車への利用を見直す動きも出てきているところでございます。
しかしながら,廃食用油の利活用につきましては,食品リサイクル法の改正においても食料廃棄物の再資源化が強く打ち出されており,県内での事例では,市が回収し精製まで行うのではなく,酒販売店や自治会などで回収し,リサイクル業者が引き受けるという方法を由っておられる自治体もございます。
呉市の廃食用油の適切な再資源化につきましては,引き続きこれらの状況を注視しながら,バイオディーゼル燃料以外にも肥料化・エ業原料等,様々な利活用について,調査研究を続けてまいりたいと考えております。
再質問 廃食用油にエチルアルコールを入れると90%が軽油代替え燃料になります。
エチルアルコールがリッター約15円ですから、リッター20円程度の軽油代替え燃料ができます。分子構造が炭化水素でないので、軽油取引税がかかりません。
軽油取引税がかからないことから、理由はわかりませんが、急にガイドラインの見直しが行われました。
実質的に100%のバイオ燃料は使えなくなり、20%混ぜたB20燃料も使えず、5%混ぜたB5燃料が流通しています。しかし、軽油と混ぜると、税金がかかるようになり、手間暇を入れると、軽油より割高になることから断念する自治体があるのも事実です。
岡山市はバイオ燃料事業を始めました。民間でもリジョーグループがバスとトラックの燃料に使い出しました。
先ほどの答弁で使用を見直す自治体が増えているとの答弁がありましたが、県内の動向はどうでしょうか。どこの市が取り組み廃止を考えているか、わかる範囲でお答えください。
再答弁 県内では、尾道市、三次市、庄原市でバイオディーゼル燃料をごみ収集車やバスの燃料で使用をされております。
しかしながら、バスの更新によりBDF、バイオディーゼル燃料が使用できなくなったとか、あと精製費用に、人件費等も入れておりますが、約190円程度かかる。また、冬場に燃料に水分量が多く入っているため、エンジンのかかりぐあいが悪くなるなどの事例があると聞いております。
再々質問 今、世界規模でバイオ燃料に取り組んでいます。それは、バイオ燃料は空気中の炭酸ガスから燃料を作るのでガンガン燃焼させても、空気中の炭酸ガス濃度には変化がない。地球温暖化と関係ない。いわゆるカーボンフリーだからです。
ここで、バイオ燃料を車両に使うと、車両不具合のガイドラインに引っかかるので、自治体によっては車両でなくディーゼル発電機を回して発電している自治体もあります。
ボイラーやタービン発電機ならカーボンフラワーなどの問題も出ません。
自動車でなく、発電部門か、外燃機関の検討はいただけないでしょうか。
再々答弁 家庭から出ます廃食用油、てんぷら油ですが、バイオマス資源として回収し、新エネルギー等へリサイクルすることは廃棄物の減量、地球温暖化防止対策として重要なことと考えております。そのためには、収集、運搬方法、リサイクル技術、またリサイクル事業者、リサイクルコスト等について、引き続き調査研究をしてまいりたいと考えております。
要望 燃やして発電のサーマルリサイクルも検討いただきますようお願いします。
平成22年予算委員会
環境計画推進事業 P195 549万円
計画のパンフレット「新エネルギービジョン」にイラスト付きで廃天ぷら油油化事業のことが載っている。
今のところは絵に描いた餅だが、広島市でも廃天ぷら油で作った燃料で実証実験をしている。もう取り組んでもいい時期だと思うがどうか。
広島市バイオ燃料のモデル実験2004年から
三次市ごみ収集車の燃料
庄原市ごみ収集車の燃料
北広島市ごみ収集車の燃料
尾道市BDFを製造
問題点
低温時にエステル化率が低いとカーボンフラワーができる
ゴムを劣化させる
元が天ぷら油なので、酸化しやすい
平成21年予算委員会
廃天ぷら油油化事業 リサイクル推進費P199
質問 新エネルギービジョンの歳出の中にてんぷら油のバイオ燃料の記述があったんですが、これはいつごろやってくれそうなんでしょうか、それとも全く考えがないんでしょうか
てんぷら油、これは油の出てくる性質ですね、これによってでき上がるディーゼル、これに差が出る。例えて申しますと、牛の脂は非常に固まりやすい。また逆に、菜種油のようなものは熱によって酸化しやすい、またゴムを溶かしやすいとかといったいろんな性質がございます。これらが、どうしても家庭から出た場合に雑多にまざってまいります。そうしますと、出てくるディーゼル、これの一定の性能が出てこないという難点がございます。ですから、いろんな地区でこういった家庭から集められてディーゼルをつくられておりますけども、一つの小さなシステムではいいものができない。勢い、大きな施設をつくらなければならない。非常に設備投資に費用がかかってしまうといった問題点がございます。いろいろな自治体で取り組まれておるところもございます。ただ、実証実験だけでやはり自治体がやってる場合に終わってしまう自治体も多うございます。まだまだ開発段階にあるこういったシステムであることと聞いておりますので、呉市においてまだ導入するというのは時期尚早ではないかというふうに考えております
粘性が高いということと性質が若干不安定であるということがあります。ただ、てんぷら油を新聞紙にしみ込ませて出しますと業務課の負担になりますし、流しにそのまま流しますと下水道部の負担になります。BDF化するとてんぷら油の90%が軽油代替燃料になるそうですが、たしか広島市が去年取り組まれたと思うんですが、広島市の反応はどうだったか、もし聞いておられたら教えてもらいたいんですが
広島市のほうの結果のほうは、ちょっと問い合わせておるんですけども、まだ回答が返っておりませんので、また返りましたら御報告したいと思います
てんぷら油は空気中の炭素を吸って燃料に変えます。要は、地球上の炭素が変わらないということもありますので、地球環境ということもぜひ考えていただければと思います
平成20年予算委員会 P165
企画調整費
呉市地域新エネルギービジョン
質問 広島市はバイオ燃料、天ぷら油を燃料にする事業を行う。天ぷら油にアルコールを混ぜると90%が軽油代替え燃料になる。実用化された事業だが、取り組む考えはないか。
答弁 廃食用油は民間主体のリサイクルシステムが確立しており、BDF化、飼料原料、石けん原料として有効利用されている。原則として民間主体の市場原理にゆだねる方向である。
質問 今、原油が上がっている。石油はできるのに2億年かかった。天ぷら油は1年でできる。地球規模で考えていただきたい。
平成19年6月代表質問
☆バイオ燃料について
廃天ぷら油を軽油代替燃料に加工して公用車で使う自治体がある。
バイオ燃料について研究する考えはないか。
答弁 呉市は「呉市地域新エネルギービジョン」を策定しバイオマス資源の利活用及びエネルギーの普及促進に向け努めている。トマトの茎や葉といった残さのメタン発酵システムの導入に向けた検討を行うなど、農産バイオマスを活用した新たなエネルギーの普及促進に進めて参りたい。
要望 大きなビニール袋に残飯や糞尿を入れていたらメタンガスで膨らむ。バイオガスは行政が全面的に肩入れをして研究・推進するほどのことではない。しかし、天ぷら油を回収し、ディーゼル燃料にして公共車両で使うには行政の関与が必要だ。一般・産業廃棄物収集許可、炭化水素税、車検証にバイオ燃料使用許可をもらうなど、法律的課題があるため、行政が一部関わらなければ、廃天ぷら油を燃料として使うことが困難な事情がある。どうかメタンガス発生も推進しながらバイオディーゼル燃料研究もしてもらいたい。
平成18年予算委員会
廃食用油燃料化 207リサイクル推進事業
質問 使い終わった天ぷら油にアルコールを入れると90%が軽油代替え燃料。残りがグリセリンになる。平田市の場合、1リットル30円で精製している。京都市では220台のパッカー車の燃料にしている。
呉市でどうか。
答弁 検討課題にしたい。
要望 石油はできるまで2億年かかったと言われる。
天ぷら油の原料は1年でできる。料理に使った後は燃料として使っても地球環境に影響はない。
給食センターだけでも取り組んでもらいたい。
平成16年予算委員会
廃食用油燃料化事業
げんたろう 事業所や家庭から出る廃てんぷら油の軽油代替え燃料化は、てんぷら油にアルコールと混ぜるだけなので、機械を購入すれば容易に可能だ。廃てんぷら油からの生成コストは平田市の例で1リットル30円だそうだ。
原料となる廃てんぷら油の回収は広島市環境局の資料によると、回収場所が公民館程度なら38%の人が協力してくれるというアンケート結果がある。
廃食用油利用について考えはあるか。
答弁 軽油に比べ、酸性雨の原因となる硫黄酸化物や地球温暖化の原因となる二酸化炭素を削減する効果がある。廃油の90%が燃料に精製されるため、リサイクルの観点からも資源を有効に利用できる。 しかし、事業所から出る廃食用油については産業廃棄物として事業者が処理。家庭から排出される廃食用油については回収方法、再生及び消費ルートの拡充と言った課題がある。先進事例の情報収集につとめ、調査研究してゆく。
げんたろう 京都市では廃食用油から、ドラム缶にして1年間で6500本分の軽油代替え燃料を作り、220台の塵芥車の燃料に使っている。政令都市ができることは20万都市でもできると思う。
平成12年12月代表質問
バイオディーゼル燃料化事業について
バイオディーゼル燃料とは、レストランや食品工業、家庭から排出される廃食用油を、ディーゼル・エンジン燃料に、転換したものです。京都市では、バイオディーゼル燃料化事業により、一日4500リットル、一年で131万リットル、ドラム缶にして6500本ぶんの燃料を、作っています。これで220台のごみ収集車を走らせ、炭酸ガスを年間4000トン、窒素酸化物を5.4トン削減しています。
家庭からゴミや流しに捨てられる天ぷら油が、資源として有効利用でき、地球温暖化の原因である二酸化炭素の発生も、押さえることができます。
京都市だけではありません。
東京・目黒区自由が丘では、市民が中心となってバイオディーゼル燃料を作り、無料のバスを走らせています。バスが無料で走っているので、路上駐車はなくなり、自由が丘はいつの間にか、若者でにぎわう町になってしまいました。回収場所も見てきましたが、使い終わった天ぷら油より、うっかりしまっておいて、賞味期限の過ぎた油が多かったのが印象的でした。
上越市では、地域の回収所だけでなく、ガソリンスタンドでも回収していました。
善通寺市では、一日4000食作る給食センターから出る廃食油だけで、一日100リットルのバイオ燃料を、作っています。
広島県でも、神辺郡や大朝町で、取り組んでいます。
製造するプラントは一日100リットルのもので、設備費が500万円、材料費は1リットル作るのに、13円ですむそうです。障害者施設に委託した場合、人件費程度は捻出できるのではないでしょうか。
ここで質問致します。
呉市としては、家庭や事業所から出る廃食用油の処分を、焼却炉と下水処理場に負担させ、税金を投入し続けるのでしょうか、それとも地球環境を守るために、バイオディーゼル燃料化事業を、研究していく考えはないのか質問します。
答弁 先進地の取り組み状況を研究しますが、回収方法に課題があります。
再質問
バイオディーゼル燃料化事業について、難しいご答弁ありがとうございました。自衛隊やホテルから大量に出る廃天ぷら油は、産業廃棄物で、これを呉市が処理することはできない。バイオディーゼル燃料化事業を始めると、事業者以外の各家庭から集めなくてはならない。その労苦に対するご配慮が、ブレーキになっているのだと思います。
でもご安心ください。廃棄物処理法2条によりますと、事業者が出すもののうち、価値がないものは廃棄物とされますが、有価で取り引きされるものは、資源になり、産業廃棄物にはなりません。ただし、0円では法逃れに見なされるそうです。
廃棄物か資源物かの判断は、呉市が保健所政令市に指定されているので、知事ではなく、呉市長の判断でできます。
石油と同じ炭素と水素で構成され、高いエネルギーを持っている天ぷら油を、市民は役に立たない廃棄物と見なすでしょうか、それとも価値が眠っている資源と見なすでしょうか。
江戸時代、鎖国をしていた日本は、トイレに落とされたトイレットペーパまでリサイクルしていました。かわやに落とされた落とし紙と申しましょうか。
肥の中を棒でかき回し、紙を取り出していたそうです。
日本人は、「もったいない」という、ものを大切にする心、「他人様に迷惑をかけない」という思いやりの心がありました。何億年もかけて神様が用意した石油を無駄遣いし、黒鉛と炭酸ガスを世界中に排出し続けるのではなく、日本人本来の心に立ち返り、ものを大切にし、地球に優しい施策を行っていただきたいと思います。要望です。