黒紋付

黒紋付(喪服)

一生のうちに何度か着ることになる黒紋付(喪服)
急に必要となるもので、いざという時にあわてないよう用意しておくと良いとおもいます。
葬儀や告別式の喪主、家族、参列者は、黒喪服に黒喪帯という装いで悲しみの第一礼装です。
地方によって異なるが、親族は三回忌まで黒喪服を着、それ以降は色喪服を着ることが多いそうです。
黒喪服は染め抜き日向五つ紋をつけます。帯は名古屋帯を合わせ、地紋は菊や唐草、梵字、家紋などが一般的です。


語り〜黒紋付〜

喪服という着物は存在しないんです。正式には「五つ紋付黒紋付」といいます。
女性の第一礼装で、昭和の初めまでは帯を変えこれを結婚式に着ていたそうです。
黒紋付には五つ紋を必ず付けます。
着物の紋には五つ紋、三つ紋、一つ紋の三種類があるが格式別に分けられ、紋の数が多いほど、格式が高く正式礼装になります。
よって、黒紋付は最高の礼装になるわけなのです。
背中心に一つ。両胸に二つ。両袖二つ。に紋を入れるのですが、それぞれに意味があるそうです。
背中心⇒ご先祖様
両胸⇒両親
両袖⇒親戚・縁者
ご先祖様、家族が直ぐそばで守ってくれる!つまりは厄除けとなるのです。19歳に厄除けとしてこの黒紋付を揃え、厄除け=幸せのお守りとして持たせる地方もあるそうです。
この黒紋付。悲しみのイメージしか無い方が大半ですが、実は厄除けの意味を持つ縁起物なんです。

故人を見送る際、最高の形で送り出すのが礼儀。正式礼装で故人を見送ることが最高の礼となるのです。
またレンタルをしては!!?とよく聞きますが、これは完全に良くない事だと思います。
なぜなら、どのような式で着られたかわからない。大往生された方の葬儀だけではない
悲しみ・悔しい思い、様々な思いがその着物に宿ってしまっている可能性があるからです。
自身のものであれば、ご先祖・両親・親戚・縁者が身を守ってくれているが、レンタルになると家紋も違い、守ってくださる方はいないのです。
故人の方も、自身の黒紋付で見送られたほうが絶対に嬉しいはず!!


紋を入れ、家の全てを背負った第一礼装を着て、姿勢をただし、心から敬意を示し、故人をお見送りする。
そうすることが日本人であるし、家族であると僕は思います。



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