●ストーリアX4とは?


 ダイハツから本家の威信をかけて、かどうかは分かりませんが、デュエットには無い『ストーリア』のみの限定モデルが販売されていました。
 それが『ストーリアX4』というモデルです。



 一般のカタログには載っていませんし、ダイハツのオンラインカタログにも掲載されていません。別紙のパンフレット1枚のみです。このパンフ自体入手が困難ですけど・・・
 一応、価格表には載っています。ちなみに4WD、マニュアルのみの設定です。色も白しかありません。

 エンジンは、通常モデルの1000ccでも1300ccでもなく、軽四のミラに搭載されていた4気筒16バルブエンジン(JB-JL)をチューンした、713ccターボエンジン(JC-DET)を搭載し、120馬力を搾り出します。(1000ccあたり168ps)
(前回までMOVEのJE-DETと書いていましたが間違いでした。申し訳ありません。実際はJB-JL→JC-DET→JB-DETという流れらしいです)

 なぜ713ccという半端な数字かいうと、国内競技ではターボ車は元の排気量に1.4をかけた数値の排気量とみなす、という規定があったからなんです。713*1.4=998ccとなり、1000cc以下というクラスに適合します。同様なタイプの車としてはマーチR(930cc)やシャレード926(926cc)ターボ等がありました。
(現在はターボ係数は1.7に変更になっています。)


 ここまでの文で、ある程度想像がついたかと思いますが、『ストーリアX4』は『モータースポーツ用ベース車』です。
 完全受注生産品+年間生産数限定(月10〜20台くらいだったらしい。詳しくは713RさんのX4車体番号リストを参照してください。詳しく載っています。)で、更に扱えるディーラーもかなり限定されているようです。
(ちなみに北陸3県では金沢の石川ダイハツ本社のみらしい)

 一般モデルの一番下のグレードをベースに、エンジン載せ換え、強化サス・強化クラッチ、クロスミッション、機械式LSD(前後)を標準で搭載し、エアコン・パワステ取り外し、パワーウインドウ・パワードアロック・リアワイパーレスで軽量化を行っています。
(車重 840kg。4WDにしては頑張ってる数字だと思います) 

 ただ、排気量の関係で、高回転高ブースト仕様になっている為、パワーを引き出そうとすると常に高回転をキープしつづけないといけません。まぁ、競技では当たり前の事なんですけどね。
但し低速トルクが無いのでStop&Goが多いジムカーナには不向きです。
(クラス分けも不利になっているようで。実質、土系競技(ダートラ、ラリー(グラベル))向きです。ターマックラリーはやはりFFが圧倒的強さを発揮します)

 もちろん街乗りの低回転で乗っていると・・・はっきり言って遅いです(笑) クロスミッションのせいもあるんですけどね。

 低速トルクがない理由の1つとしては、おそらく排気量対タービンの差が理由ではないでしょうか?
 実際に確認したわけではないのですが、インタークーラーは、スターレットターボとほぼ同サイズということらしいのですが、タービンのほうはIHIのRHF4を搭載してまして、羽根の数や多少の形状の違いがありますが、同メーカーで言えばYRV(1300cc)、有名所としてはBHレガシイ(2000cc)などについているのと同型のタービンらしいです。
 そりゃ2リッターエンジンについているようなタービンを軽四のエンジンにつければ、下がスカスカになるのは当然かと。
 あとブースト圧も普通の車とは違います。
 工場出荷設定はブースト圧1.2±0.2くらいのはずなのですが、実際に手元に届いた方の大半が1.7前後かかっていた(中には2.2という方もいたらしいです)という・・・(注:あくまで排ガス規制前の車種の場合です。犬顔後期は1.2が殆どらしいです)
 実際私のX4も1.7かかっていました(現在はヘタってきているのかアクチュエーターを調整しても1.3前後(5速オーバーシュートで1.7)という状況。OHの時期かもしれません)
 ちなみにブーストリミッタは排ガス規制前のタイプは2.55。規制後(犬顔後期)で1.6という話らしいです。・・・間違いなくエンジンブローしそうな気がしますが(笑)

 外見上は、ごく普通のリッターカーです(ボンネットにターボのバルジも開いてませんし)が、なめてかかると・・・  6千回転以上の高回転で走り出すと、パワーウェイトレシオ7.0という数値が証明するように、スターレットターボ並みのスピードで走り出します。
(出足は遅いので信号ダッシュとかされると圧倒的に負けますけどね。実際おばさん軽四とかにも出足は負けます)
後継として出たブーンX4は、その辺りが相当改良されて下からトルクが立ち上がるようになっています。
この辺りはブーンX4のHPを作っている方がいらっしゃると思いますので、そちらでご確認ください


簡易データ
ボティサイズ3660×1600×1450
ホイールベース2370mm
トレッド(前1380mm
トレッド(後1360mm
最低地上高150mm
最小回転半径4.3m
排気量 圧縮比713cc 8.0
最高出力(ネット120PS/7200rpm レブリミット8500rpm(実際は9000ちょい
最大トルク(ネット13.0kg/4800rpm
使用燃料無鉛プレミアムガソリン専用
燃料タンク37L
タイヤサイズ165/65R14
センターデフビスカスカップリング
ロックトゥロック回転数3.64