ポブジカ谷のオグロヅル 

     Black Necked Crane

 

 


 

  ブータンにはチベットからヒマラヤを越えて、オグロヅル(Black 

NeckedCrane)が越冬のために飛来する。このツルは絶滅危惧種の指

定されている珍しい種類である。首の部分が黒いことからBlack Necked 

Craneと呼ばれる。オグロヅルは北海道釧路湿原に生息するタンチョウ

ヅルとよく似た色・形をしているが、少し小型である。ブータンには10月

頃飛来し、翌年の3月頃にはチベットに帰っていく。ブータンで最も多く飛

来するのはポブジカ谷で250羽ほどが毎年観測される。その他中央ブ

ータンのブムタン近郷ゲイツア、東部ブータンのタシ・ヤンツェ等に飛来

が確認されている。

  私は北海道釧路市で理科教員をしていたので、当然このツルの保

護活動にも首を突っ込むこととなった。 

 
  春先になると警戒も解けて人里へ ツル祭りで鶴のダンス(ポブジカ小学校生)

  RSPN(Royal Society for Protection ob Nature)は、はじめはこのツ

ルを保護するために設立された。昨年UNDP(国連開発機構)と日本の

援助によって、立派な観察・教育センターが建設された。しかし、建物が

先行し施設・設備が整っていないのが現状であり、観光客はほとんど訪

れず教育活動もほとんど行われていない。そこで、在インド日本大使館

にお願いして、現在施設・設備充実のために「草の根無償資金」による

援助をお願いしているところである。又、ツルの保護には実績を持つ、北

海道釧路市と連携しながら湿原の保全、オグロヅルの保護、エコツーリ

ズムの発展をはかりたいとの計画を進行させている。

 

               ポブジカ・ツル観察・教育センターと湿原