Protection of Nature

 ブータンの自然保護   RSPNでの活動

 

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  ブータン政府は自然保護に力をいれ、自然を破壊するような工業化政策は採らない

方針を堅持している。ブータンの最大の輸出品は電力であるが、これは豊富にある水

資源を利用したもので、自然破壊は最小限に抑えられる。現在最大の発電所はインド

国境に近いチュカ発電所である。ここからインドに電力を輸出している。現在、この川の

下流にチュカより発電量の多い、タラ発電所を建設中で間もなく完成の予定である。近

い将来更に大規模な発電所計画があり、その完成が待たれるところである。

  木材もほとんど輸出されず、わずかに製材して輸出されることがある。高価なチーク

材も多いが、これは伐採が厳重に禁じられており、子孫へ残す財産とされている。

1 RSPNの活動 

  RSPNはRoyal Society of Protection of Nature(王立自然保護協会)の略で、皇太

子がスポンサーであるブータン唯一のNGOである。私はこのRSPNでEnvironment

Education Specialistとして、主に環境教育の仕事に携わっている。RSPNはもともとチベ

ット方面から越冬のためブータンに渡ってくる絶滅危惧種オグロヅル(Black Necked

 Clane)の保護のため設立された団体であるが、現在は幅広く自然保護運動に携わっ

ている。RSPNは4つのユニットで構成されているが、オグロヅルとそのツルが飛来する

ポブジカ村でツル保護とポブジカ地域の開発援助を担当するのがConservation &

Developement Unit (C.D.U)である。又、地域と学校の環境教育を担当するのは

Environment Education Unit (E.E.U)である。私はE.E.Uに所属しているが、その仕事の

範囲は広く、学校教育、社会教育、社会教育に付随しての都市ゴミ処理問題等々にわ

たっている。E.E.Uで特筆すべきものにネーチャークラブの育成と保護がある。ネーチャ

ークラブは1998年にRSPNの手によって設立されたが、全国323校ののうち78校に設

置されている。

  

2 私の活動

  私の仕事は、まずネーチャークラブ育成及び保護への指導助言である。これは、

主にネーチャークラブ指導教員への指導及び援助が中心になるが、ネーチャークラブ

の直接指導や、教員養成所や森林研修所などの学生を直接指導することもある。

  社会教育に付随するゴミ処理の問題では、私は北海道生まれであることから、札幌

市にお願いして中古のゴミ処理車5台の寄贈を受けたこと。又、ブータンの獣医に犬の不

妊手術の最新手術技法を指導するため、日本シルバー・ボランティアズ(NGO)にお願い

して日本から獣医さんを招いたことなどが大きなものである。

  ネーチャークラブ関連で、経団連自然保護基金にお願いして、私の所属するE.E.Unit

に多額の寄付を頂いた。その寄付でネーチャークラブ教員をインドのNGO(Clean India)

に連れて行き研修を受けさせたいと考えている。NGOはこのように、自分でプロジェクトを

計画すると、その資金は自分で集めなければならない。特に、札幌市からの車輌寄贈で

は、在インド日本大使館からご援助を頂き、又日本外交協会が車輌のメンテナンスや、

車輌の日本からの輸送を引き受けてくれた。

  このように、海外での援助ボランティア活動は、非常に多くの方々のご援助により成り

立つものであることを、強く実感する日々である。

 

   ネーチャークラブ教員研修       森林研修所での自然保護講義
 札幌市から寄贈された5台の車輌   日本の獣医さんを招き手術指導

    

 

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