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タイ>ブルートレイン03 |
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▲ブルートレインで編成されるチェンマイ行き夜光列車。
「国鉄24系客車」は、旧日本国有鉄道が1973年〜1980年の間に製造し、JR各社が現在も運用し続けている寝台車両群の一系統に与えられた呼称である。旧国鉄が手がけた特急列車用客車としては最終形に当たり、蒸気機関車人気に続いた「ブルートレイン・ブーム」の黄金期を支えた立役者でもあった。
▲元ブルートレインの一等車。
▲元ブルートレインの二等車。
タイでの話に入るが、タイ国鉄路線に置けるトンネルとして代表的なものは、北部山脈のクンターン・トンネル(チェンラーイ県)とタイ中部先端のフワヒン・トンネル(プラチュアップ・キーリーカーン県・最高標高578m・1345m)の2つだ。北陸トンネルと比べればかなり短い、とまず最初に記述しておく。 集中電源方式を採用した国鉄24系客車は、電源車の運用実績および運用意思を持たないタイ国鉄にとっては問題となったが、旧日本国有鉄道としてはかなり画期的な改革だった。 タイ国鉄では、国鉄24系客車にも発電用ディーゼルエンジを独自に取り付けることでクーラーなどに必要な電源を確保している。このあたりは微妙な案配なので再調査中だったりする。近い中により効果的な再分類なども可能となるかも知れない。 軌間は当然ながら1000mmへと改軌されている。世界標準とも言える低床プラットホームに対応するために、新たにステップを追加している。一方、エアコン使用前提の運用であるため貫通幌が廃止されていない。 タイ国鉄にこれらのブルートレインが、JR西日本より4回目の無償供与によって届けられたのは2008年だ。24系と14系、合わせて32両となる大規模供与が行われた(その前に14系のみが3回目の無償供与で届けられ、チェンマイ花博の専用列車としてデビューしている)。 そして、2010年になってタイ国鉄は全車両に対してかつてない規模でもリニューアル作業を開始した。これは同年に開通したエアポート・レール・リンク(ARL)関係の補助金などから寝技で獲得した予算に支えられているようだ。 目的はただ一つ、保有車両の運用寿命の延長である。いくら待っても新規車両の購入予算が下りないために行われた苦肉の策だ。燃料高や物価高といったインフレが原因で運営費用の高騰対策として、以前から運輸省に対して運賃の値上げを申請を続けている。 初乗り運賃が都バスでさえ7バーツの時代に、タイ国鉄三等座席では1バーツだ。ラクシー駅からバーンッ・スー分岐点までの運賃が2バーツ。クロンタン駅からチャチュンサーヲ分岐点までの運賃が11バーツだ。明らかに物価を下回るようでは赤字体質の改善は不可能だ。 特にタイ国鉄はタクシン派政権の前々首相が行った貧困層懐柔政策「公共交通無料化指導」が厳しい。運賃の値上げが認められないばかりか、時の政権は「公共交通無料化指導」を徹底した。政府からの予算的な補填もあるが、そんなものはスズメの涙に過ぎない。 都バスの方も同様に「公共交通無料化指導」を押しつけられた。しかし、彼らは車両の更新と新サービスへの移行によって、2011年現在では指導を事実上ではほぼ無効としている(2011年6月現在、極希に走っている)。都バスが脱「公共交通無料化指導」に成功したのは、運行路線が短くバンコク圏内に限られるからだ。また、ある程度の所得が期待できる乗客層に恵まれたことも幸いした。 一方、タイ国鉄は首都バンコクから国境までに至る遠大な路線を有している。国境付近の田舎では貧困層が多いことから、鉄道を利用しない人が多くても脱「公共交通無料化指導」の動きがあれば政治闘争のネタとして取り扱われつことは必死だ。 ブルートレインのリニューアル車は、首都「バンコク」〜北の薔薇「チェンマイ」を結ぶ豪華寝台列車(列車番号1・2)に優先的に回されている。かつては最新型だった韓国大宇製寝台客車が使用されていたが、最近では少量が連結されるだけに抑えられている。 普通ならばマレーシア・ペナン行行きの国際列車(列車番号35・36)もまた、首都バンコク発の越境スジであることから花形車両として運用されてしかるべきと思わないでもない。しかし、タイにおける南部最深部など微妙な地域情勢が、すべてのインフラ整備に悪い影を落としていることは間違いない。これは微妙な地域を完全に避けられる、タイ南部入り口西部にあたるトラン行きスジには投入されていることからも読み取れる。 ※マレーシア首都クアラ・ルンプール発タイ南部ハッヂャイ着の越境スジもあるので、列車番号35・36は唯一の越境スジではない。 リニューアル車の特徴は「紫色系のツートンカラー」である。また、この系では一部がコンセプト車両的なサルーンカーへ改造されるなど、いつの間にかバリエーションを増やしている。その意味で日本に置ける国鉄24系客車と同様に、新天地タイにおいても変わらず野心的な歴史を歩み続けているとも言えなくもない。
▲元ブルートレインの貫通幌。
▲元ブルートレインの一等車。BNO.P.101
▲元ブルートレインの二等車。BNT.P.109
▲元ブルートレインの車内。
▲元ブルートレインの車内。
▲元ブルートレインの車内。
![]() ▲オリジナルカラーのブルートレイン。
![]() ▲オリジナルカラーのブルートレイン。
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