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タイ>電気式ディーゼル機関車新標準色一覧

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▲GE形電気式ディーゼル機関車。

 


▲ALS系電気式ディーゼル機関車。

 


▲HID形電気式ディーゼル機関車。

 


▲GEA形電気式ディーゼル機関車。

 

  上記した写真の「タイ国鉄新標準色」は、実は二代目である。一代目は1998年、バンコクで開催されたアジア大会用のお色直しとして採用された。その「タイ国鉄旧標準色」はポップでカラフルでファンシーでキャッチーな(それでいて頭痛な)、タイ国鉄路線上の常識を覆す「進歩的デザイン」だった。

  それが適用されたのは無動力客車群にとどまった。その事実は一部の趣味人の絶望を少しだけ和らげたり、溜飲を下げる手助けとなったそうだ。ただし例外もあった。

  JR西日本から無償供与されたキハ58系ディーゼル・カーが犠牲となったのだ。アジア大会会場移動用列車となったことが災いして「タイ国鉄旧標準色」が優先的に塗装されてしまった。結果として、車両の大きな魅力となっていた、大変に貴重な旧国鉄特急色が完全に失われてしまったのだ。

  ともかく、大きな犠牲を伴いながらも、タイ国鉄旧標準色の影響が機関車へ及ぶことだけは食い止められた。

  しかし、2010年の「タイ国鉄新標準色」においては、そこまでうまくコトは運ばなかった。車両の更新がまったく行えなかった都合で、機関車、ディーゼル・カー、客車のすべてが満遍なくやれ果ててしまった。そこでチョロまかした予算で比較的程度の良い、それでいて定期点検を迎える車両から徹底的なリニューアルが行われることなった。

  リニューアルの対象となるのは電気式ディーゼル機関車のみ。GE形、ALS系、HID形、GEA形の4種に留まる。予算が余ればクルップのKP形やヘンシェルのHE形なども・・・と期待してしまうが現実性は乏しい。

  タイ国鉄が、手持ちのエンジン付き車両をここまで徹底的に叩き直すのは珍しい。過去の例では日本製のディーゼル・カー群くらいではないだろうか。しかも、この作業は車両製造設備を持つマッカサン工場だけが担当しているわけではない。クルンテープ鉄道工場までが動員されているのには驚いた(さすがに機関車は担当していなかったが)。

  全外装外しは当然のこと、エンジン・ユニットも降ろして、重ね塗りではなく旧塗装もはがして、フレームを補強して、鉄板の歪みも叩いてパテで埋めて再成形(衝突が前提の廃障板は塗り直しだが)する。JRの「全検」並のリニューアル工事が進行中なのだ(これを定期的に行っているJRはすごいと思う)。

  ここまで来るとどんな車両も宿命から逃げられない。どこまで予算が続くか分からないが、金銭的な裏付けが最後まで続いてしまえば、タイ国鉄路線上の風景が一新することは避けられないだろう。

  これは人それぞれが異なる印象を持つことだろから・・・まあ、こういうイベントが進行中、ということで。



▲リニューアル作業中のDEL、4115号。

 


▲新聞紙を用いてマスキング塗装している。

 

 

 

 







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