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▲BTS高架が掛けられる以前の戦勝記念塔、1998年撮影。
BTSは、今ではバンコクにあって当然のインフラである。しかし、開通以前の状態を知る者の立場としては1999年末に実際にサービスを開始するまでは半信半疑だったのである。
何故ならホープウェルによる高架鉄道計画がすでに破綻し、1998年夏に行われたバンコク・アジア大会用インフラとして建設されていたBTSも大幅な工期の遅れによって完成が危ぶまれていたからだ。
とどめに1997年にはタイ発でアジア通貨危機が起こってしまった。工事を進めようにも金がない。無い袖は振れない。伊勢丹の入っていた旧WTC(=現セントラル・ワールド)も約10年ほど工事が凍結される有様だった。
この写真は1998年に撮影した戦勝記念塔の写真だ。背後にはBTS用高架の橋桁が建っているだけで、とても近い将来に完成しそうな雰囲気はない。
1998年になってさすがに政府も焦った。工事のスピードを早めるよう指示を出した。その結果か・・・因果関係は不明だが、スクムヴィット線の橋桁工事用の鉄筋が2度に渡って落下する事故が起こった。そして、その落下した鉄骨はその下にあるスクムヴィット道路で大渋滞中だった乗用車をぺしゃんこにしたのである。
私も事故直後に現場を都バスで通過したのでひやりとしたのを覚えている。デジカメ時代だったら確実に現場を記録していたろうが・・・当時は虎の子だった初心者用一眼レフ一台しか所有していなかった都合で、自宅に起きっぱなしだった。
その後も白人女性が頭上の工事現場から落下してきたハンマーで怪我をするなどの事故が続いた。
そのような不名誉な事件が続いた。しかし、1999年の国王誕生日の12月5日に何とかグランド・オープンに託けたのだった。なお、同年の11月23日にソフト・オープンという話もあった。が、その話は予告もなく「無かったことに」なってしまった。とさ(笑
撮影機材
ニコンF50、AiAF35-80mmF4.5-5.6、コダックエリートISO100
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