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大陸中華>香港トラム

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▲Happy Valley(ハッピーバレー)支線に入線する香港トラム。

 

香港トラムは、香港島住民と観光客の足として活躍し続ける路面電車。看板だらけの香港の街並みを背景に走る二階建て車両という不思議な香港の光景は、映画や雑誌グラビアなどでエキゾチックなイメージを定着させることに成功した様だ。

香港という土地は毛沢東主導の2つの政策、人民解放軍の国境線への大移動という外圧と移住大陸人による香港暴動という外生内圧、という恫喝に運命の変更を強いられた。旧支配者であった英国の体面を建てる形式が取られたとは言え(全面降伏という屈辱的な調印をさせられた澳門と比べれば上手に処理したとは言え)、主権は中華人民共和国に握らり取られる異なった。

20世紀から21世紀の変わり目に、香港の統治機構には大きな揺らぎが生じたが、それでもトラムは昔と何一つ変わらない姿で走り続けている。大日本帝国進出時でも空襲被害にあいながらも運行を続けていたと聞く。ある意味、この英国が育んで残してくれたトラムこそが「香港不変」の象徴となりえる存在とも言えるかも知れない。

香港以外には英国のブラックプールだけに残されるという、世界でも貴重な営業用二階建てトラムへの住民の支持は強い。MTR(地下鉄)開通時には廃止も検討されたが、反対意見が多かったために残されることとなったという。なお、香港トラムの収支は、運賃全線一律2香港ドルという破格の安さを維持しながら常に黒字なのだそうだ。

 


▲Happy Valley(ハッピーバレー)支線を走る香港トラム。

 

英語では「Hong Kong Tramways」、漢字表記では「香港電車」とされている。

歴史は極めて古く1904年の開通に始まる。現在では標準となっている二階建て車両の原型は早くも1912年に登場し、それ以降は一階建て車両の増備は事実上凍結された。

現在ではすべての車両が二階建てとなり、全面広告が施されている。おそらく、運賃以上に広告収入が収支に多く影響していると思われる。なお、支払いはすべて自動機械で車掌ははるか昔に消えて久しい。

 


▲元操車場の時代広場から眺めたトラム。

 

全線電化で直流550ボルト。軌間は1067ミリ。運行の系統は6つ。停車場の数は全108とされている。

施設は香港島北部の海沿いに集中している。新線の増設も検討されと言う話もある。

本線はKennedy Town(ケネディタウン)〜Shau Kei Wan(サウゲイワン)の13.5キロ。全線が複線化されている。

Happy Valley(ハッピーバレー)支線はCauseway Bay(コウズウエイベイ)から分岐する2.7キロのループ線。全線が単線で一方通行。

※文字コードの混乱を避けるために中国語表記ナシ。手書きHTMLなのでそこまで管理しきれない件はご勘弁を。

 


▲元操車場に建てられた時代広場ビル。

 

乗車・下車は停車場でのみ可能。走って飛び乗ったり、走行中の車内から飛び降りるのが許されるのは、映画の中だけらしい。 かつてはCauseway Bayという香港都市の中心地にあった大操車場は市街へと移転した。跡地は時代広場(タイムズスクウエア)として再開発されて観光客を集めている。この場所に繋がる道路の構造からは在りし日の姿を想像することは容易い。

 


▲ハリーポッターの蒸機がモデルと言う模型。時代広場にて。

 


 

 







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