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▲黄昏時のKTX-1。
韓国鉄道公社が運営する「韓国高速鉄道(KORAIL)」の「KTX-1」。デビューは2004年。フランス国鉄「SNCF」、TGV-Rの技術をベースに開発された高速鉄道車両。動力集中方式ながら最高時速300キロに達する営業速度が可能なことを誇りとしている。
本家SNCFと異なり韓国高速鉄道ではトンネルや山岳地形などのTGVでは想定外の『難所』が存在することから、車体構造の強化をメインとした個性を与えられている。初期の車両はフランス・アルストーム社で製造された車両を韓国で組み立てるに留められていたが、最終的には韓国企業ロテムによる独自開発・現地生産が達成されたという。
見た目の印象と異なり電車ではない。構成は電気機関車+無動力客車=M+MT+16T+MT+Mという極めて鉄道的には伝統に忠実なもの。先頭の動力車(+半客室動力車=MT)でプルして最後尾の動力車車(+半客室動力車=MT)でプッシュする。俗に言うPP方式=プル・プッシュ方式だ。だから、分類としては日本の夜行寝台特急の様に電機機関車牽引列車に当てはまる。考えようによっては主役は客車であって、編成前後に連結される動力車はオマケだ。
なるほど、視点を変えれば8200形機関車に牽引させて『KTX』を名乗ってもまったく問題ないわけだ(高速列車ではなくなるけど)。将来的に客車がムグンファなどに転用されても不思議ではないんじゃないかと予測なんかしてみる。
真面目な話、中国、南北アメリカ、東南アジアなんかは新幹線より、本家TGVより、韓国KTXが向いていると思う。それらの路線に新幹線を投入するのは、中進国の国内線にエアバスA380を運用するのと同じ倒錯的選択に思える。特にKTXの実物を直に見た後はそう思う。ただし、製造は1997年〜2003年なのですでに終了しいる。残念。
日本の新幹線と比較すると小振りな車体ながら、普通座席では一列4シートを実現している点には驚く。また、運用開始当初は進行方向に左右されない固定式の座席が採用するなど、高速鉄道開発ではやや先行気味の日本には決して真似の出来ない・・・独自の運用・設計思想をアピール可能なパッケージでまとめられていた。
最近では固定式の座席がじょじょに回転式に交換され、さらに無料でWi-Fiによるインターネット接続もできるようになりつつある。

▲KTX-1の走行シーン。

▲KTX-1の先頭車(電気機関車)。

▲KTX-1の編成。

▲KTX-1が並ぶ。

▲電気機関車側面に描かれたKTXのロゴ。

▲KTXには素敵な客室乗務員さんも乗車。
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