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▲上海トランスラピッド。

 

上海トランスラピッドは世界初の商業用磁気浮上式鉄道として知られるリニアモーターカー。浦東国際空港内の空港駅と上海市郊外の竜陽路駅の約30キロを営業最高速度は時速430キロ、最短7分20秒で結ぶ。通称は「上海マグレブ」とされている。

車両前後面には「SMT」と書かれている。これはShanghai Maglev Trainの略称だ。

独逸のトランスラピッド・インターナショナル社の手による施設で、ガイドレールを囲み込むような構造のT字型のガイドレールを持つころから、軌道の外見はモノレールに酷似している。磁気による浮遊量は意外に少なく約8ミリとなっている。

独逸のトランスラピッドと日本のJRマグレブ式とは同じリニアモーターカーでありながら、いくつかの点で完全に異なる。浮遊量は8ミリに対して10センチ、車輪ナシに対してアリ、ガイドレールを車両で囲み込むT字型に対して車両を落とし込むU字型、浮遊・移動装置が永久磁石に対して超電導磁石、停車中も浮遊状態に対して着地状態(加速中も)など。まったく別の技術である。

「マグレブ=Maglev 」とはMagnetic Levitation Trainの略称。

運賃は普通席50元、貴賓席100元。当日の航空券を提示すれば10元ほど割引される。また、往復で乗車券の購入でも割引を受けることが出来る。

 


▲浦東国際空港駅に停車中の上海トランスラピッド。

 

上海トランスラピッドの終点となる竜陽路駅は、上海繁華街の入り口ですらない。上海市郊外の住宅地のど真ん中なのだ。上海に用事があるなら、地下鉄二号線に乗り換えてさらに進む必要がある。計画は存在するが上海トランスラピッドの路線延長の実現性は極めて乏しい。北京〜上海間にも営業最高速度300キロで結ぶ高速鉄道も、つい先日に開通したばかりだ。

その意味でまだまだ遊園地のアトラクションの域を脱してはいない。たった約30キロを時速430キロで結んでも意味はない。地下鉄二号線で空港から上海繁華街へ直接に向かえば、運賃は10元程度(差額40元=約400円)。さらに乗り換え時間を考慮すると所要時間もあまり変わらない。運賃の割高感を感じてしまう。

レールは最短ルートの直線ではなく、大きな弧を描いている。こういった遠心力の掛け方が車体の安定に寄与しているような印象を得た。でも、客室内は常に床が斜めで視覚的にインパクトは大きい。しかし、安定した遠心力がかかっているために不都合はない。窓の外に地面が見えておどろく程度だ(防音壁がない!)。

乗り心地は普通。不快な振動や騒音はない。風切り音なども上手に処理されている。客室内でも携帯電話の電波受信感度は上々。

 


▲上海トランスラピッドの運転席。前方視界はかなり狭い。

 

なお、竜陽路駅で上海トランスラピッドと地下鉄二号線を乗り換えると・・・途中で怪しげな男達に声を掛けられる。彼らは偽物iPhoneの販売員だ。特に空港行きの乗客を狙っている。おそらく、出国目的の外国人客なら製品の品質に問題があっても文句を言いに帰って来れないと知っているからだろう。

そう考えると中国で時速400キロオーバーの世界というのは・・・少し恐い。


 

 

 

 







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