ロック博物館んなたいそうな・・・
70年代初頭ってロックの情報がなかった
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| 「ナンタケット・スレイライド」 内ジャケと初版帯及びソングブック、ライナーノーツ。ジャケット以外はすべて初版にしかつかなかった付録が貴重。ソングブックには手書きの歌詞に様々なイラストが掲載されている。それらはここのマウンテンのサイトの至る所で使われている。 |
左に加えてポートレイトが2枚ついていた。当時 ここまでマウンテンというバンドを視覚的に紹介 したアルバムはあまりなかった。 2枚ともZOZOさん提供。 |
ZOZOのロック・カーソル(1)ZOZOさんがつくったカーソル。上からピンク・フロイド・ジャケット、ZEPジミー・ペイジ、ジミ・ヘンドリクス、サバスのトニー・アイオミのギターをカーソルとして表現しました。 |
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| 「世界のロック・グループ」1971年。 70年代初頭においてはロックに関する情報は今と違って極端に少なかったし、超大物でもなければマイナーなバンドのレコードが日本に入ってくるのに1年以上のタイムラグがあるというのも珍しいことではなかった。つまり、日本では当時はバブルガム・ミュージックが全盛であり、ロックは社会的に認知されていなかったのだ。欧米で何かが起っているといっても、日本では何もわからないか、断片的な情報しか伝わってこなかった時代、頼りにできたのはニューミュージック・マガジン(現NM)かミュージック・ライフ、音楽専科(廃刊)ぐらいしかなかった時にこの「世界のロック・グループ」は60年代からさかのぼって広くロック・グループを紹介した宝物のような本だったのである。右続く→ |
著者は今でこそあまり表に出てこないが、当時はロック関係のテレビ・ラジオ番組で熱心にロックを紹介していた福田一郎である。本文ではビッグからマイナーまで実に96バンドの紹介が写真付きで紹介され、巻末には当時のロック文化の雰囲気を実に的確に表現したコラムやエッセイ、ロック関連本、映画おまけにコンサート宣伝のポスターやアルバム用の宣材、似顔絵で紹介するロック・ファッションなどいたれりつくせりの内容で楽しめるものだった。 この本がどれだけの影響力を持っていたかはわからないが、私のロック航海において絶大な指針となった。歴史的名著といってよいと思う。福田一郎はその穏やかな風貌とは逆に現在でもまったく日和見のない硬派な評論家である。まだ生きているだろうなあ。 |
ZOZOのロック・カーソル(2)上から70年代クラプトン、アンディ・パウエル、最近のジャック・ブルース、初期バン・ヘイレン。 |
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他アニメ・カーソル2点 |
| これはクリームのセカンド・アルバム「ディズラエリ・ギアーズ」の初版日本盤の裏ジャケ1968 発売は本国に送れて数ヶ月、しかもこれが日本でのデビュー・アルバムだったのである。当時の洋楽のジャケットはこのようにオリジナルどうりでなく、裏面が解説文という形式がけっこう多かった。「カラフル・クリーム」という邦題はサイケデリックという時代とジャケットのけばけばしさから思い付いたのだろうが、確かに音を聞けばカラフルと言えなくもないのが言いえて妙である。解説ではクリームの進歩的で創造的な側面が大衆に受け入れられるかを心配しているのが笑える。1968年。 |
「ビートルズその後」1971年。 ビートルズ解散時のゴタゴタというのは日本で見てると実に複雑で、わけわからないところがあった。それをこの本は実にわかりやすく解説してくれた。その他メンバーのソロ活動の展望やビートルズの歴史的評価などにも触れていて、この当時でのビートルズという偉大なグループの総括とも言うべき内容で単なるミーハーを越えた冷静で客観的な記述に好感が持てる。ビートルズをもっとも愛していたポールが結果的に悪者になっていく姿が痛々しい。 |
ZOZOのロック・カーソル(3)上からスティービィ・レイボーン、キース・リチャーズ、レズリー・ウエスト。タイトルだけですぐに思い浮かべられる人はロック中級者(笑)。この他にZEPの飛行船アニメーション・カーソル(これは特におすすめ)が2つあります。一括でさあ、あなたもすぐにダウンロードしましょう! |
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| 「スーパー・ロック・ギタリスト」1972年。 これぞギター少年にとってバイブルともなった栄光のギター本である。このシリーズは現在まで何度と改定され、今もシンコーから続編が出版されている。少なくとも4冊は出ているだろう。それだけ歴史的に重みがある。といっても内容的には奏法の解説が特に詳しいわけでもなく、初心者向けという位置づけは今も変わっていない。しかし、この本が初めて出た時代は違う。目にする情報の何もかもが目新しく、各ギタリストの生い立ちから音楽的背景、人柄などが紹介されていてギタリストを目指す少年に努力とひたむきさの必要を説いたのだった。そしてこの初版はロック・ギターの成り立ちをロックンロールの初期からひもとき、初心者にはわけがわからなかったチョーキングの秘密(今ではあほらしいが)を懇切丁寧に教えてくれたのだった。解説にはマウンテンでお馴染みの堤光生が担当し、彼は当時実にいい仕事をしていた。巻末には日本のロックの精鋭達がエッセイをよせていて、成毛滋、竹田和夫などの若々しい姿が拝める。今ではつるつるてんの成毛がペイジばりのロングヘアーで泣かせる。 |
映画「レット・イット・ビー」のパンフ、1970年。 私のビートルズのリアルタイムは恥ずかしながらアルバム「レット・イット・ビー」である。遅れたビートルズ・ファンっていうと今の若い人達に叱られるが、それでも当時は全盛期を体験したかったと悔しかったものである。そもそもはテレビでやっていた音楽番組「ナウ・エクスプロージョン」で映画のさわりを紹介していて。あの最後のアップル屋上での「ゲット・バック」の演奏シーンにノックアウトされたのがきっかけであった。中3の時だったと思う。それまではグループ・サウンズとかシングル・ヒットしか買ったことがなかった私にとってこれぞロックという姿に衝撃を受けたものだ。で、見に行ったこの映画、やっぱり見るものすべてがかっこよかった。やはり圧巻は最後のライブ・シーン。ビートルズってけっこう演奏うまいじゃんて思った。ふてぶてしいジョンが最後警察が乗り込んできた時におどおどしていて、ベイビー・フェイスのポールがわれ関せずとかまわず演奏を続ける姿に笑った。ジョンって小心者だったんだあ(笑)。そしてその後1972年に「バングラディシュのコンサート」を見て、リバイバルですべてのビートルズ映画を見たのは言うまでもない。 |
「ビートルズ詩集1・2」1971年。 当時は山ほどビートルズ関係の本が出ていたが、詩集も負けずに出ていた。この本は少し毛色が変わっていて、直訳ではなく、詩の意味を実際に日本語で歌えるようにアレンジしていたのが目新しかった。ゆえに本来の詩の意味とは若干かけ離れていたのだが、それ以上に全編にわたってオリジナルのイラストや曲の背景をイメージした写真、そしてビートルズの写真や映画イエローサブマリンのキャラなどを散りばめて実にシュールな本となっていた。ひょっとしてこれは女の子向けの詩集だったのかもしれない。当時の音楽番組では実際のアーチストはあまり出てこなくて、勝手につくったイメージ映像に音楽だけが流れるなんてのが多かったが、それに通じるものがある。それがかえって想像力をかきたてるところが良かったのだ。 |
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