登山・温泉・林道攻め三昧・5
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5・高地ダイエットに適した?富士山大沢崩れ見学と日本三大崩れ
富士山
 今回また旅に出ました(といいましても9月にですけど)。行ってきた場所は富士山周 辺です。今回も高地での心肺機能回復を目論んでの事です。
 さて、皆さんは「崩れ」って何だと思いますか?ここで言う「崩れ」とは右の写真の様 な状態の大規模な地形の崩壊している場所の事です。

 写真は富士山の大沢崩れと呼ばれるものです。今回は、いずれは富士の美しい姿 を変えるかもしれないとかつて言われていた、巨大な自然を生で感じられる雄大な大 崩壊地帯「大沢崩れ」を目前で見るのが目的の一つでした。

大沢崩れの詳しいサイト

  大沢崩れ(クリックで拡大します)
今回は富士に向かう前泊を、私は湯治静養で効き目ありとの噂高い下部温泉郷の梅乃 さんでにすることにしました。
梅乃屋さんはこじんまりはしているけどお部屋は広く、しかもお値段も安く更に照明や 花瓶などの細かい所にも和紙を上手く使ったりして気配りされており居心地の良い宿で した。

画像はクリックで拡大します。
梅乃屋玄関         
風呂入口 お部屋 温泉表示

左上から風呂入口・和室にベッドと特徴的な部屋・温泉表示
左中は玄関・右下はお風呂

部屋の中 玄関 風呂
 
 夜中心配していた台風が通過。翌日は台風一過の晴れで、予定通り富士登山安全 祈願を兼ねて初めて富士宮市まで移動して浅間神社に参拝。ここは特別天然記念物 である透き通るような富士の湧き水(右は神社内の沸玉池)や、ここでしか見られない 重の楼閣造で有名でしたのでどうしても一度行きたかったのです。参拝後、大沢川扇 状地を見たくて潜入を試みましたが富士砂防作業関係者以外の立ち入りが禁止されて いて行けませんでした。
特別天然記念物湧玉池(クリックで拡大します) 


 大沢崩れまでのアプローチは真ん中の画像を拡大して見て頂きたいのですが、私 は山梨県側から富士スバルラインを使いました。

 実は林道滝沢線〜新五合目経由〜大沢への拠点の御庭へと道路料金払わないで 行きたかったのですが、そう甘くはなくゲート封鎖されて乗り物では行けない様になっ ていました。結果大回りに時間のロスです。痛かったです。この林道滝沢線自体はか なりの率舗装されていてダート目的で行くにはお勧め出来ません。地元の人にはか なり知られた道らしく、山菜取りか何かで山に入りに来ている人?達の車が休日です とかなりあります。そういう意味では無料で標高稼げますので良いかも知れません。

 で富士スバルラインから新五合目まであと3キロ程という所まで登ると御庭(真ん中 の画像上の赤線の一番左側、一番右が大沢休泊所という大沢崩れの場所)と呼ば れる所があります。そこから御中道と呼ばれる道を3,5キロ程行くと大沢まで行けま す。ただし道の案内はあまり出ていません。道自体は普通の登山道といった感じで す。私はGPSを使用したので問題ありませんでしたが、それでも行きは遅い時間であ った事(15:30御庭到着)と台風通過1日後だった為か一人も遭遇しないし御中道 自体所々何本かに分岐し並走している様で、道には不安をおぼえました。

 御中道とは5合目(標高2400M付近)あたりをぐるっと一周する道です。よってきつ いアップダウンはありません。なので私は高地トレーニングの為にと、この道を少々 ジョギングしてみたりしたのでした。(参考1−2 ・高地トレーニング、高地ダイエット
林道滝沢線(クリックで拡大します)
大沢までの行程(クリックで拡大します)
道しるべ(クリックで拡大します)           

 左下は御庭からの富士山頂の眺めです。ですが御庭〜大沢間の御中道は大半が右 の写真の感じで風景に乏しい単調な道が続きます。しかししばらくすると急に視界が開 けます。「もう着いたの?」違いました。滑沢という場所でした(右下の写真)。御庭から 大沢までの間には大沢まではいかなくてもかなり大きい崩落谷や普段は水の無い空沢 が何本かあります。下の御中道の案内図参照。

 台風が通過したにもかかわらず、道のはほとんどぬかるんでいませんでした。沢にも 水はありません。火山岩で覆われている為、恐ろしいぐらい水がすぐに地面に消えてし まうようです。↓の茶色い山は、これ富士山(9合目あたりから頂上?って感じです。)そ のものですよ。山中から見るとイメージから理違いますね。

御庭から見た富士山頂(クリックで拡大します) 滑沢(クリックで拡大します)
御中道 

 大沢休泊所(閉鎖中)にある御中道の案内図とその解説。拡大して読んでみて下さい。

  大沢休憩所と呼ばれる所に16:00頃到着。台風の吹き返しもあってかなりの強風でし た。ここの奥から「ゴゴゴ」とすごい風の音。少し奥が大沢崩れなのです。何とも言えない荒 涼とした風景が広がっていました。写真だと分かりにくいですが強風に舞うすごい量の砂 塵。恐ろしい風のうなり。上のほうでガラガラと落石の音。台風のせいで崩落が激しかった らここは見るの無理だと思いつつ来ましたので見れて感無量でした。

 大沢崩れの中には入れません。立ち入り禁止です。それで外からしばし眺めながら喉の 渇きを潤しました。が持ってきた飲料水をついに飲み干してしまいました。ジョギングと砂塵 のせいで予想よりも消費してしまったのです。困った私は近くに小さな風穴があったのを思 い出し、そこに水を求めて行きました。
御中道大沢案内図(クリックで拡大します) 御中道の説明(クリックで拡大します)

 (上の写真)大沢崩れ

 (下の写真)風穴の中をのぞくと予想通りわずかな雫が滴っていました。それで50 ミリリットルほど水を集めましたが、迫る夕闇がそれ以上集める時間を与えてくれ ませんでした。しかたなく帰路つくのですが、今まで人っ子一人遭遇しなかったのに 大沢休泊所に10人ほど人が居たのです。帰路につく砂防事業の職員さんみたいで した。ありがたいことに、私はそこで水を分けていただくことが出来ました。

 そして急いで御庭へと帰りました。御庭に着いたときはもうすっかり日が暮れてい ました。
大沢崩れ(クリックで拡大します) 水を集める

前沢の案内(クリックで拡大します) 前沢(クリックで拡大します) 大沢休泊所(クリックで拡大します) 夕闇迫る御中道 御庭の日暮れ
左から前沢の案内石、前沢、大沢休泊所、夕暮れの御中道、御庭の日暮れ
途中にはトイレや水飲場はおろか飲めそうなまとまった水すらありません。大沢休泊所も閉鎖中。注意して下さい。
日本三大崩れ
 日本三大崩れとは富山県の立山の鳶山(とびやま)崩れ、静岡県の梅ヶ島の大谷(おおや)崩れ、長野県姫川水系の稗田山(ひえだやま)崩
れのことを言うそうです。この3箇所は日本三大というのですから富士山のところでも書いた大沢崩れにも負けず劣らず大自然の力を見せ付
けてくれる場所なのでしょう。

 という事で今回は富士山大沢崩れに行った翌日は、その割と近くにある静岡県の梅ヶ島の大谷(おおや)崩れに行こうと思った訳です。

 前日に引き続き下部温泉郷の梅乃屋に宿泊、翌日は残念なことに雨。宿を後にしてま ず日蓮宗の総本山である身延山久遠寺に行ってきました。大きな山門をくぐりリハビリに もってこいな階段の参道を登り、そして立派な伽藍を見てここを後にし、林道好きな私は 林道富岡梅ヶ島線を経由して、いざ大谷崩れへと向かいました。リンクの地図を見て頂く と中段左側に大谷崩れと書かれています。一番右上には久遠寺。それで久遠寺から林 道入口を目指しました。しかし途中で復旧のため静岡側通行止めの看板。という事は峠 までいけるのか、では行けるとこまで行こうと思いました。しかし看板に偽りあり。地図の リンクの水色のピンの地点から、もうキャタピラでないと行けないほどの超悪路状態。写 真を見て下さい。復旧工事のユンボが道を均していますが、その後ろはもう道路とはとて も呼べません。
林道富岡梅ヶ島線(クリックで拡大します)

静岡側ゲート 


 しかたなく今回はおとなしく引き返すことにしました。とは言いましても大谷崩れを断念し た訳ではありません。しかたなく80kmほど迂回し静岡市経由で安倍川沿いの県道29号 を北上、梅ヶ島温泉近くの大谷崩れに向かいました。そのまえにちょいと寄り道。先ほど 涙を呑んだ林道富岡梅ヶ島線の静岡側を確認すべく梅ヶ島温泉の林道入口まで行って みます。すると道はやはりゲートでがっちり封鎖されていました。
 この林道の制覇は次の機会へと持ち越しという事で道を引き返し、新田という集落を通 過していよいよ大谷崩れです。しかしこの辺は温泉が幾つかあったり日本三大崩れの一 つがある訳なのですが観光地とは程遠いものがあります。実に静かな山間部です。奥に 進むと道は細く人気は無いに等しくなってきました。しばらくいかにも川沿いの道といった 感じの風景が続くのですが急に視界が開けます。どうやら大谷崩れについたようです。 
地図(クリックで拡大します) 

 現地には一応駐車場がある。周囲には崩壊した山の土石が恐ろしい量堆積している。しかしここも昨日に引き続き、誰も居ないしトイレすら
ない。砂防関係者の車しかなかった。下左の写真は駐車場から眺めた大谷崩れで、写真右下に記念撮影用の顔を出せるパネルが写ってい
る。雨の為崩壊斜面がほとんど見えないのが残念だった。下中の写真のは説明看板の1つ。下右の写真は昭和51年当時の大谷崩れの航空
写真。下中と比較してみて下さい。

駐車場から望む大谷崩れ(クリックで拡大します)  現地の説明看板の一つ(クリックで拡大します)  国土画像情報(カラー空中写真) 国土交通省(クリックで拡大します)
大谷崩れ(クリックで拡大します) 大谷崩れ下流方向(クリックで拡大します)
 
 左上は駐車場から更に崩壊斜面に近づいて写した写真。写真右の山は崩壊防止工事がかなり進んでいる様子が見て取れる。右下は下流
方向を写したもの。大量の雨が降ると土砂流となり、かなり下まで流されていくのだろう。実際、富士の大沢にしても日本三大崩れにしても土石
流災害で今まで何人もの命と財産を奪ってきたのです。

 

 雨もガスも晴れる兆しを見せないのでしかたなくここをあとにしました。今度は晴れた日にじっくり見てみたいものです。

 

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