登山・温泉・林道攻め三昧・6
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6・手軽にいける3000mの高山・宝剣岳
 私は標高が高い所に旅行に行くのが好きです。山登るにしても、より高いところに登りたいです。何故かと考えると、日ごろ住んでいると環境
とはかなり違うからでしょうかね。関東甲信越くらいの気候の場所ですと標高2500mも上がると高い木が森林として生育できなくなる限界、す
なわち森林限界を超えますから平地と植生が全然違う。それに富士山の頂上位の標高まで行くと、空気が薄いことを肌で実感出来るんですよ
ね。そのような非日常的な場所に居ると旅してるな〜って実感湧くというか、生きてるな〜という実感が湧くというか・・・えと酸素不足でナチュラ
ルハイしてる訳ではありませんのでアシカラズ。

 

 そんな私が選んだ今度の旅の一つが中央アルプスの宝剣岳(2、931m)登山という訳です。通常3000M級の山を登ろうとすれば、それな
りの装備と時間と体が通常必要になるでしょう。しかし今の私は病み上がり状態です。そこで宝剣岳です。長野県駒ヶ根市からロープウェイ
使ったアプローチをすれば比較的簡単に登れてしまいます。なにせロープウェイ頂上駅の千畳敷は標高2、611.5m。交通機関の駅としては
日本一の高さです。日本のスキー場のリフトですら、ここまで高いところには無いはずです。でも私個人としてはもっと標高高いところまで架か
る交通機関とかリフトを日本で見てみたいです。でも法律の関係とかで3000m級の山頂にリフトとか架けれないのでしょうかね?ちなみに有
名なスイスのユングフラウ鉄道の終点(ユングフラウヨッホ)はヨーロッパ最高地点の駅で3、454mの高さにあります。

 

 千畳敷から頂上までは、高低差約300m、距離約1kmしかありません。ジーパンにスニーカー、装備無しで登っている人までいるとのこと。
北アルプスの乗鞍岳(3,026m)と並んで容易に頂上に立てる高山です。(乗鞍岳の場合はバスが標高約2,600メートルの畳平まで上がっ
ている。)

 さて前置きはこれ位にします。で私は当然ロープウェイを使って行くべく起点の駅し らび平(標高1、661.5m)へと向かいました。WEBの地図を見るとしらび平まで道 が通っています。しかし実際現地に行ってみますと黒川平から一般車通行止めにな ってるじゃありませんか。まあ上に書いた乗鞍岳に行く乗鞍スカイラインなども今は一 般車通行止めになっちゃいましたからね。これもご時世で仕方ない事ですね。むしろ 自然を考えれば良い事です。それで黒川平のバス停からバスに乗り、しらび平に向 かいました。写真はしらび平のロープウェイ駅。ここは標高1,600mもあるのに、背 後にはまだまだ雲を貫く高い山がそびえているのです。  ロープウェイしらび平駅(クリックで拡大) 
 ロープウェイに乗り込みいよいよ上に向かいます。眼下には急峻な山並み。そこをあっという間に過ぎ去って行き千畳敷駅に到着しました。この駅には
ホテル千畳敷が隣接しています。こんな標高に山小屋でなく本格的なホテルがあるのです。そしてなんと通年営業です。まさに雲海の上にそびえるホテ
ルで日本一標高が高いホテルです。そしてここは冬には日本一標高の高い営業スキー場となります。駅周辺は残念ながらガスまじりの天気、空気は澄
み渡りそしてひんやりとしていました。装備を整え駅を後にして宝剣岳に向かいます。
千畳敷(クリックで拡大)   駅近くから撮影。ここは千畳敷という名ですがそれを遥か に凌駕する広さに圧倒されます。ガスがかかって分かりにく いですけど、まだここは山腹です。それなのにずいぶん開け た広場があると思いませんか?
八丁坂から見た千畳敷(クリックで拡大)   八丁坂を過ぎた所まで登ってきました。ここから見た千畳 敷です。まるでヨーロッパアルプスの様な、この日本離れし た風景。曲線が実に美しいですね。この様な地形をカール (圏谷)と言います。この曲線は、2万年ほど前の氷河時代 に日本にも氷河が存在して、それが地面をきれいに削って 出来たものです。比較的に緯度が欧州より低い日本では限 られた高山地帯でしか見ることの出来ない地形です。
 今回の登山ルートです。信州山歩き地図のHPの南信地方の山にルートは 詳しく書かれています。頂上までは主に2ルートありますが今回は初めて登る ので簡単な宝剣山荘経由のルートを登りました。八丁坂まではその辺の遊歩 道を歩ける様な格好で十分歩けますが、それより上は登山になります。特に 山頂直下のクサリ場と呼ばれる所は切り立った岩を登る事になりますので最 低でも登るに相応しい靴を持っていくべきです。標高差による温度低下も忘れ ずに。下の写真は乗越浄土と呼ばれる稜線からの眺め。浄土の名が語るよう に白い地面が印象的です。宝剣岳は写真右手の一番高い所。
宝剣岳登山ルート(クリックで拡大)
乗越浄土(クリックで拡大)
 この日はガスがひどく、あまり展望が利きませんでした。晴れていたなら乗 越浄土からカール地形の様子が右のように見えたことでしょう。
(クリックで拡大)
 宝剣山荘から山頂を望む。拡大すると小さな山頂部に人が立っているのが分かる。
宝剣岳山頂を望む(クリックで拡大)  
 山頂まであとわずかである。大きな岩に人が取り付いて登っているのが拡大すると分かる。 あまり山に登ったことが無い人でもここまで簡単に来れてしまうのが宝剣岳であるのだが、そ の様な方にお願いです。下に人がいるか細心の注意を払って下さい。落石事故が多いそうで す。もし自分のせいで(そうでなくても)落石が発生したら「らーく(落)」と大声で下に教えてくだ さい。 
山頂を望む(クリックで拡大)
 山頂直下から宝剣山荘(左端に青い屋根が見える)を望む。急峻で岩だらけの山 肌が分かる。いよいよこの辺りからくさり場になり登るのもきつくなる。 
山頂直下から宝剣山荘を望む(クリックで拡大)
 くさり場、見ての通りくさりが張ってあってこれを手がかりに岩を登る。山頂は目前。これの あるお陰で重装備無しで登れる。だが転落したら最低でも怪我は間逃れないだろう。シーズン 中などは混み合ってしまい、この辺で道を譲りながら狭い山頂に登る順番を待つことになる。 私の行った日はハイシーズンではないのだが人が何人かいて多少待機することとなった。
くさり場(クリックで拡大)
 先に山頂に登ってた人を待って待機しているうちに、みるみるガスに包まれました。その後視界20mといった感じの状態で山頂に立ちました。ごめん
なさい肝心な写真はありません。下には私が降りるのを待っている方も居ましたのでガスが薄くなるのを待っているわけにも行かず写真を取るのを断念
し下山しました。う、う、う(泣)。今度は快晴の日に山頂に立ちたいものです。

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