2003年

9月

日比谷野外音楽堂

 

bird

birdの野外ライブ。残暑きびしい日比谷公会堂で行われた。立ち見席の一番前に陣取って開演を待つ。夏の野外コンサートは、客が皆汗をかきにきている所が楽しい。もうタオルを首にかけ、ペットボトルとうちわを持つのが基本スタイルらしい。こうなったらもうどこまでも暑くなって欲しくなってしまう。オープニングアクトの和太鼓で会場は準備万端。さあ、1曲目はどんなノリノリなのかと期待が膨らむ。と、浴衣姿でしおらしく登場。ベンチに座ってリラックスして始まる。おいおい、俺達は騒ぎにきてんだぞ!ってなもんで、肩すかしをくらった感じ。と思っていたのはその1曲のみ。そこからは、衣装もかわって期待通りの選曲。今度発売されるアルバム「double chance」からの新曲も3曲披露。シングルカット予定の「チャンス」は田島貴男プロデュースのサイケデリックなロックナンバー。残り2曲はbirdお得意のラテンフレーバーあふれる曲。暑い夏にはこうゆう曲調が良く映える。真夏のロックもいいけど、真夏はラテンである。さて、いよいよ後半戦。「空の瞳」、「オアシス」、「マインドトラベル」ノリの良いナンバーが続き、怒濤のごとく押し寄せるゲンタのグルーヴにやられまくり。「SOULS」でラストを飾ったかと思えば、アンコールでは予想通りの「life」で大盛り上がりのうちスーテジは終了を迎えた。野外のコンサートはこの一体感や熱気が良い、その醍醐味を味わう事のできたコンサートであった。

2003年

12月

新橋郵便貯金ホール

松居慶子

友達からチケットがあるんで、という事でタダだし、行ってみた。名前は有名だし、知ってても、どうも、J-Fusion系は苦手で聴いてなかったので、彼女の曲もまったく知らなかった。その事を友達に打ち明けると、「あ、あたしも」とアッケラカンとした答えがかえってきた。ただ、チケットが知り合いから巡りまわって2枚あったんで、タダだし行ってみる事にと言う。まったく自分と同じ状態だったのだ。向かった五反田郵便局ホールには、当日券を買い求める人や、高い金を出してこの日を楽しみに着ているファンの人々が。何の興味もないうちらは、招待券という事で受付は別口へ。何か、ファンの人に申し訳ない気持ちでいっぱいであった。会場内の客を見ると、さすがN.Yで火がつき、現在もN.Yで第一線で活動を続ける松居慶子だけあって、外国人の客が多い。いささか浮き足だったまま開演を迎えた。1曲、2曲では、カツカツのタイトなリズムと絡み合うキーボードの旋律、エグい系フージョンとド肝を抜くようなテクニックの応酬とたたみ掛けてくる展開にいきなり目が覚めた。「えっ、こんな人なの!?」と思った。のもつかの間、今度は静かなヒーリングミュージックで僕をレム睡眠へと誘ってゆく。ようは、いろんなジャンルの曲をやる人だった。ビルボードで5週連続no.1に輝いた曲はさすがにクセの押さえ気味のキャッチーなファンキージャズであった。これは普通に良い曲だ、ま、だから売れたんだよな。彼女、ステージを含め、総合的なプロデュースを手がけているのは、尺八奏者でもある旦那さんである。ステージ最後ではゲストとして、旦那さん登場、ピアノと尺八の見事なコラボレーションといった所か。しかし、尺八の演奏はイントロとソロスペースくらいで、曲中は殆ど旦那さんはパイプ椅子に座りビンボー揺すりをしていた。しかも相当ノッてるらしく、目をつむって、スティービーばりに頭を振って全身でリズムを揺すっていた。コンサートはそれが気になったままに終了となってしまったのでした。

2003年

12月

NHKホール

矢野顕子

矢野顕子は、そのたたずまいがもの凄く好きだ。自由きままな人なのかと思えば、ものすごい表情でピアノに向い全編弾き語りのアルバムを一発録りで完成させてしまうし。つかめそうでつかめない。それが彼女の魅力なのだろう。そんな彼女の、恒例行事「さとがえるコンサート」にいって来た。今回は、誰も従えず、一人でのステージらしい。ピヤノアキコが発売された関係もあって、今年は弾き語りでの公演となった。当日は、有明で仕事があり、大急ぎで会場いり、開演5分前とギリギリ間に合った。汗だくのまませまいシートに腰をおろし、ベルがなり、暗くなった会場でアッコちゃんを待つ。と、黄色いドレスでアッコちゃん登場。「あ〜本物だ。本物の矢野顕子がうたってる」と完全に舞い上がり、数曲はまったく聴ける状態ではなかった。「クリームシチュー」あたりからやっと演奏を聴けるようになった。頃にはもう中盤。MCも絶好調で、こないだ公開され、彼女が主題歌を担当したアニメ映画「あたしんち」の宣伝や、「さとがえるコンサート」のグッズの紹介など、きちんと営業するしたたかさはオッカサンというか、おばちゃんのパワーなのだろう。後半にはいっても まだまだその勢いは衰えを知らない。というか、弾き語りの為、基本的には静かでシンプルな演奏が続いているのだが、彼女の歌声を聴いてしまうと、そのまわりが矢野顕子一色に染まるというか、どんどん吸い込まれていってしまう。自分が演奏にのめり込んでいく勢いが止まらないのである。「電話線」のイントロでもう思い残す事はないと満足していたら、アンコールでゲスト小田和正が登場!客席がら大きなドヨメキと歓声が。本日二度目の「あ〜本物だ」状態。ここは、歌いだしまでのMCが長くて感謝。ふたりでうたった「言葉にできない」「中央線」は、本当に泣きそうになった。ライブが終了した後、NHKホールから寒空の渋谷の夜の街へあったかいクリームシチューを食べに坂を下った。

2003年

12月27日

さいたまスーパーアリーナ

Stevie Wonder

神様に会える。そんな気分でこの日を迎えた。さいたま新都心に続々と集まってくるチケットを握りしめたファンも同じ様な気持ちだったのだと思う。このワクワク感、緊張感。ジョン・レノンミュージアムを横目に通り過ぎ、先を急ぐ。席へ着く、場内はスティービーの曲が静かに流れている。場内が暗くなる。スティービーが会場へとゆっくりと姿を表した。いっせいに歓声がわき起こる。このシーンは一生忘れないと思う。キーボードへと先導され、ゆっくりと席へついたスティービーは、指ならしなのか、ポロポロと鍵盤を押し始めたかと思うと、いつの間にかショーはスタートしていた。♪lookin' in your〜と歌いだす、「Golden Lady」だ。いきなり心の準備なしに好きな曲をやられたのでちょっともったいない事したなあ、と何故か自分を悔やんだ。すべての有名な曲をやっても2時間ではやりきれないであろうし、2時間テープにスティービーのマイベストを作るとしたら相当悩むと思う。でも、その理想型にいちばん近い形で選曲をしてくれたと思う。中でも、弾き語りでワンコーラスだけではあったが、「Summer Soft」をやってくれたのが凄くうれしかった。後半の演奏、パフォーマンスはさすが、「Sir Duke」〜「I Wish」〜「You Are The Sunshine Of My Life」〜「superstition」〜「I Just Call To Say I Love You」は圧巻。ここにきてやっぱり「Another Star」。ココでコレという所ははずさない実に気持ちの良い選曲、アレンジ、曲順であって凄く楽しめた。何より、スティービー本人をこの目で見て、この耳で聴いて、一緒の空間にいれた事にいたく感動を覚えた。翌々日、プライドGPでアメリカ国家斉唱でTVに特別出演してたのを見て、「もうちょっと仕事選べよ、この感動どうしてくれるんだ」と少し思ってしまった。