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俳句 結 社 誌 ご紹介

貴 結社誌より 一句掲載致しますので、お送り下さい。

平成 22年

選ばれて残されしもの冬の虫

枯野とは風の一息つくところ

落ちさうで落ちぬところに露の玉

正月はひつそりとしてきらめきて

高橋 将夫(槐4月号)

高橋 将夫(槐3月号)

高橋 将夫(槐2月号)

高橋 将夫(槐1月号)

平成 21年

秋はものみなはればれとミントの香

時空ひづみてこぼれたる露の玉

草笛の吾が音となつてきたりけり

緑陰の深さは風が知つてをり

守宮見て必ず思ふ蠑げん(虫+原)かな

山葵田の水を辛しと思ふかな


菱餅の形にもなる心かな

とりたてて賞罰はなし桜守

梟の心は毬のごとくなり

枯野とは歩き続けるところなり

どうみても吾にむかつて木の実降る

元朝や丑年ゆつくり動きだす

高橋 将夫(槐12月号)

高橋 将夫(槐11月号)

高橋 将夫(槐10月号)

高橋 将夫(槐9月号)

高橋 将夫(槐8月号)

高橋 将夫(槐7月号)


高橋 将夫(槐6月号)

高橋 将夫(槐5月号)

高橋 将夫(槐4月号)

高橋 将夫(槐3月号)

高橋 将夫(槐2月号)

高橋 将夫(槐1月号)


平成 20年

物の影消えて色なき風となる

鶺鴒の来てかろやかになる流れ

蜘蛛の巣の張りつめてゐるやはらかさ

自信とは入道雲のごときもの

どれもみな自信に満ちて武者人形

叩いても埃の出ない大田螺

高橋 将夫(槐12月号)

高橋 将夫(槐11月号)

高橋 将夫(槐10月号)

高橋 将夫(槐9月号)

高橋 将夫(槐8月号)

高橋 将夫(槐7月号)

凧の身になり考へる風の向き

春はものみなやはらかくほろにがし

凸凹を雪が均してくれにけり

人の世に長居をしたる冬蚊かな

故郷は雲をかむって山眠る

た まさかの運はのがさず去年今年

高橋 将夫(槐6月号)

高橋 将夫(槐5月号)

高橋 将夫(槐4月号)

高橋 将夫(槐3月号)

高橋 将夫(槐2月号)

高橋 将夫(槐1月号)


平成19年

藁塚の高さを競ふこともなし

大花野爺と呼ばれてをりにけり

三伏の途中で止まるフアスナー

噴水のこの上もなき羅針盤

高橋 将夫(槐12月号)

高橋 将夫(槐11月号)

高橋 将夫(槐10月号)

山嵜十生 (紫 9月号)

天国を曲がりくねって来る炎天

花氷本音の見えてをりにけり

にこにこと梅酒の瓶の底の梅

一つだけ回ってゐない風車

なだめても止まらぬ雪崩なりしかな   

児山正明 (路 8月号)

高橋 将夫(槐 9月号)

高橋 将夫(槐 8月号)

高橋 将夫(槐 7月号)

高橋 将夫(槐 6月号)

よく上る凧は自ら風を呼び   

一本の藁一輪の冬牡丹   

川上も川下もなし冬銀河   

敗荷をみてゐて楽になりにけり   

初明り星もすだま(原本は漢字)も消えにけり   

高橋 将夫(槐 5月号)

高橋 将夫(槐 4月号)

高橋 将夫(槐 3月号)

高橋 将夫(槐 2月)

高橋 将夫(槐 1月)


平成18年

金色の蛹から生まれ秋の蝶   

青梅雨の夜歩き地蔵深眠り   

もう一度盆へと戻す夏の水   

高橋 将夫(槐 11月)

高橋 将夫(槐 10月)

高橋 将夫(槐 9月)

雲海の切れ間に見ゆるこの世かな   

一切の影の消えたる花曇   

植木市初めの鉢へ戻りたる   

桜花芽ふくらみはじめ子が帰省   

囀りや鉢を磨ける縄束子   

高橋 将夫(槐 8月)

高橋 将夫(槐 7月)

高橋 将夫(槐 6月)

高橋 正子 (水煙 6月)

嶋田 麻紀 (麻 5月)

野火走り何事もなき日なりけり   

生活の庭に花を咲かせたり      

青銅の門の手擦れや春愁ひ   

まんまるくなって讃岐の山眠る   

うぐいすに降り出す雨のきらきらと   

高橋 将夫(槐 5月)

高橋 正子 (水煙 5月)

嶋田 麻紀 (麻 4月)

高橋 将夫(槐 4月)

高橋 正子 (水煙 4月)

ほうと呼ぶいまはの息や冬山河    

今年こそと言うて始まる今年かな   

注連飾ると風に羊歯の葉が鳴れり   

閻浮提金色(えんぶだいこんじき)に奈良冬に入る   

冬木立祈りの姿なりしかな   

嶋田 麻紀 (麻 3月)

高橋 将夫(槐 3月)

高橋 正子 (水煙 3月)

嶋田 麻紀 (麻 2月)

高橋 将夫(槐 2月)

水に放つよろこびがあり冬苺    

去年今年どっこいしょと生きてゐる   

流星や地軸とわれの傾ける   

かくあれと願ふ初潮満ちてきし   

島を縫い冬灯台の灯と会いぬ   

高橋 正子 (水煙 2月)

保坂 加津夫 (いろり 1月)

嶋田 麻紀 (麻 1月)

高橋 将夫(槐 1月)

高橋 正子 (水煙 1月)

 

平成17年
這ふものを踏み誤てる秋暑かな   嶋田 麻紀 (麻 12月 )

待つてゐるうちは初鴨来ざるなり   

端居して光りそめたる星仰ぐ   

街果てのひろびろ雨の祭川   

マリナーズの帽子まづ買ふ秋暑かな  

自然薯のぐるり広めに掘ってあり   

高橋 将夫(槐 12月)

保坂 加津夫 (いろり11・12月

高橋 正子 (水煙 12月)

嶋田 麻紀 (麻 11月)

高橋 将夫(槐 11月)

旅の目に田毎の畦の曼珠紗華  

どんぐりやはらからわれの残されて  

八月や積まれて高き草の量   

人の世のしがらみを抜け秋野かな   

七夕の星はいずれも澄みまさり   

高橋 正子 (水煙 11月)

保坂 加津夫 (いろり 10月)

嶋田 麻紀 (麻 10月)

高橋 将夫(槐 10月)

高橋 正子 (水煙 10月)

フラメンコの反り身真紅に花石榴   

甚平を着てそれからの余裕かな   

いつみても早桃は固し夕日中   

明日知れぬ生命と思ふほととぎす   

降り向いて見えざるものや夜の新樹   

嶋田 麻紀 (麻 9月)

高橋 将夫(槐 9月)

高橋 正子 (水煙 9月)

保坂 加津夫 (いろり 8月)

嶋田 麻紀 (麻 8月)

夏蝶の遊び呆けてどっこいしょ   

真桑瓜傷ついてゐて甘かりき   

野いちごを摘むも一心わが性に   

たんぽぽの地に正直の強き色   

星あまた夜明け急がぬ春の闇   

保坂 加津夫 (いろり 7月)

高橋 将夫(槐 8月)

高橋 正子 (水煙 8月)

嶋田 麻紀 (麻 7月)

高橋 将夫(槐 7月)

セーラー服の白のあふれて船着場   

老いらくの恋てふわたしの啄木忌   

春昼の暗きに笑ひ大べし見(おおべしみ)   

春昼の人の湧きくる神の山   

菱餅の反りしくるいをそのままに   

高橋 正子 (水煙 7月)

保坂 加津夫 (いろり 6月)

嶋田 麻紀 (麻 6月)

高橋 将夫(槐 6月)

高橋 正子 (水煙 6月)

死のあるはいきるたる証さくら馬鹿   

ちんまりと並ぶ二つの花御堂   

密院の暗きに春の動きたる   

立春やさけて通れぬ死といふは   

子が持って草餅海を渡るなり   

保坂 加津夫 (いろり 5月)

嶋田 麻紀 (麻 5月)

高橋 将夫(槐 5月)

保坂 加津夫 (いろり 135号)

高橋 正子 (水煙 5月)

覚めぎはに濡らす枕や春の夢   

太陽のコロナを思ふ寒さかな   

樹氷見し子のきらきらと座りおり    

あれこれをつなぎ合わせて年迎ふ   

初旅や海苔の干さるる大河辺り   

嶋田 麻紀 (麻 4月)

高橋 将夫(槐 4月)

高橋 正子 (水煙 4月)

保坂 加津夫 (いろり 3月)

嶋田 麻紀 (麻 3月)

ゆく年の人のぶつかる曲り角   

水仙の香の漂いを経とせり   

人等みな本音を云わず年終る   

水仙の雲足(うんそく)のまづからびけり   

冬帝を呼んで来たりし陰陽師   

高橋 将夫(槐 3月)

高橋 正子 (水煙 3月)

保坂 加津夫 (いろり 2月)

嶋田 麻紀 (麻 2月)

高橋 将夫(槐 2月)

冬の森樹の空間のほっこりと  

師走来る言葉にこころ落ち着かず   

強情な百日草のすがれ初む   

神々の集まっている花のかな   

追分の芒はみんな金色に     

高橋 正子 (水煙 )

2月保坂 加津夫 (いろり 1月)

嶋田麻紀 (麻 1月)

高橋 将夫(槐 1月)

高橋 正子 (水煙 1月)


平成16年

 

稲を刈る時期と云ふのに今日も雨   保坂 加津夫 (いろり 12月)

ペンキ屋の塗らぬ青空秋日和   嶋田 麻紀 (麻 12月)

白河に置いてきたりし秋思かな   高橋 将夫(槐 12月)

どんぐりにわが家のどれかの灯が映る   高橋 正子 (水煙 12月)

はるか来し九寨溝や水の秋   嶋田 麻紀 (麻 11月)

水澄むこと今朝より池に始まれる   高橋 正子 (水煙 11月)

まるめろと言えばこの色この形   高橋 将夫(槐 11月)

炎天で争ふ鴉をりにけり    保坂 加津夫 (いろり 10月)

夾竹桃すらすら咲ける空ありき   嶋田 麻紀 (麻 10月)

炎帝が真上にあぐらかいてをる   高橋 将夫(槐 10月)

夕方の茄子の鴨焼きあつあつに   高橋 正子 (水煙 10月)

ひとがみな魚となりぬ緑陰に    嶋田 麻紀 (麻 9月)

水門にボトル浮いてる旱梅雨    保坂 加津夫 (いろり 9月)

これほどのはんざきにしてこのまなこ   高橋 将夫(槐 9月)

前哨登山馬が来ていてすれ違う   高橋 正子 (水煙 9月)

端居してトンチンカンな返事して   保坂 加津夫 (いろり 8月)

明日ありと降らす牛舎の作り雨   嶋田 麻紀 (麻 8月)

鬼やんまの飛び込んできし鏡の間   高橋 将夫(槐 8月)

日除けしてそこより夕日落としたり   高橋 正子 (水煙 8月)

薔薇の門王女の如く背を反らし   嶋田 麻紀 (麻 7月)

梅雨寒や明日あれば旅ひとりして   保坂 加津夫 (いろり 7月)

いま吸いし花の匂ひを吐きにけり   高橋 将夫(槐 7月)

燕来て母が家にも光置き   高橋 正子 (水煙 7月)

直線に翔つ紺深き雉子かな   嶋田 麻紀 (麻 6月)

首ふって春愁捨てて見舞ひにと   保坂 加津夫 (いろり 6月)

春風や象牙犀角牛の角    高橋 将夫(槐 6月)

高々と新樹の空に眩むまで   高橋 正子 (水煙 6月)

群青の空に罅なき初桜   嶋田 麻紀 (麻 5月)

春障子金剛鈴の鳴りにけり   高橋 将夫(槐 5月)

東風吹かば鉄砲玉のひとり旅   保坂 加津夫 (いろり 5月)

母が手を掛けて軽がる春障子   高橋 正子 (水煙 5月)

臘梅や岩を祀れる美濃の奥   嶋田 麻紀 (麻 4月)

鬼やらひ早くから鬼来てゐたり   高橋 将夫(槐 4月)

やわらかに征くが兵たり風花す   高橋 正子 (水煙 4月)

薔薇植えて今日も眺めてをりにけり   保坂 加津夫 (いろり 4月)

本厄の年の始めの遅参かな    嶋田 麻紀 (麻 3月)

わが墓は天上にあり乱れ萩   保坂 加津夫 (いろり 2〜3月)

初明りして青ナイル白ナイル   高橋 将夫(槐 3月)

暖房に蘭の花芽の確と生まれ   高橋 正子 (水煙 3月)

奈良町に触れあひ易き時雨傘   嶋田 麻紀 (麻 2月)

新雪の野にゐて本来無一物   

つややかな柿にある疵あるがまま   高橋 正子 (水煙 2月)

旅の荷は無いにひとしきふところ手   保坂 加津夫 (いろり 1月)

猪垣の棚田辺巡る日和かな  嶋田 麻紀 (麻 1月) 

生と死のあはひに入りし襖かな   高橋 将夫(槐 1月)

巡りくるものの安堵に冬立つ日   高橋 信之 (水煙 1月)   2004年


平成15年

木枯らしや青木ヶ原に行かふかな   保坂 加津夫 (いろり 12月)

ひやひやと人が座つてをりにけり   高橋 将夫(槐 12月)

風入れや付け文もなき反故の嵩   嶋田 麻紀 (麻 12月)

コスモスに黙す山脈青かりき   高橋 正子 (水煙 12月)

大賞を受けて俳句の豊の秋   保坂 加津夫 (いろり 11月)

白地着て心に湧いてきたるもの   高橋 将夫(槐 11月)

大いなる目玉一つや鳥威   嶋田 麻紀 (麻 11月)

ポプラ葉をきらきら落とす夕日の中を   高橋 信之 (水煙 11月)

葡萄食む浮世の義理のそのごとく   保坂 加津夫 (いろり 10月)

秋澄むや掌の窪にとる化粧水   嶋田 麻紀 (麻 10月)

灼けてをる砂に潮の満ちてきし   高橋 将夫(槐 10月)

冷え切って剥く白桃のかぐわしき   高橋 正子 (水煙 10月)

風雨にも負けず四葩のよく咲きぬ   保坂 加津夫 (いろり 9月)

歳時記の付箋とりどり日々草   嶋田 麻紀 (麻 9月)

炎ゆる日の頭回すに音のして   高橋 将夫(槐 9月)

暁けてゆく時を吹きゆく風涼し   高橋 信之 (水煙 9月)

春すぎて夏来たるらし飛鳥に鶏   塩野谷 仁 (遊牧 8月)

われ生きてゐたら会ふよ天の川   保坂 加津夫 (いろり 8月)

魔女の杖触れて真昼の半夏生   嶋田 麻紀(麻 8月)

打水の初めきれいな円となり   高橋 将夫(槐 8月)

馬乗りの馬になる父子供の日   保坂 加津夫 (いろり 7月)

みほとけや土へ移せる花明り   嶋田 麻紀(麻 7月)

大日の肩にかかりし春日影   高橋 将夫(槐 7月)

春咲きの薔薇を匂わせお祝いに   高橋 信之 (水煙 7月)

桑摘みの人の声する真昼時   保坂 加津夫 (いろり 6月)

夏めくや高く活けたる草の葉も   嶋田 麻紀(麻 6月)

大宇陀の朝しづかに山笑ふ   高橋 将夫(槐 6月)

干潟より海となりたる明るき水   高橋 正子(水煙 6月)

雪解音しきりとするや昨日今日   保坂 加津夫 (いろり 5月)

かたくりの花の聞き耳頭巾かな   嶋田 麻紀 (麻 5月)

春の山羽織袴を脱ぎにけり   高橋 将夫 (槐 5月)

芽木の山丸く大きく今朝の晴れ   高橋 信之 (水煙 5月)

疾走も直立も華冬の校庭   塩野谷 仁 (遊牧 4月)

壺に仮死長き一束初ざくら   嶋田 麻紀 (麻 4月)

燃えてより不幸始まる福達磨   保坂 加津夫 (いろり 4月)

かはせみの不首尾や春の遠からじ  鈴木 康久 (さがみね 3月)

初乗りの自転車に足す空気かな   鈴木 康久 (さがみね 2月)

水仙の咲き落つ果てに漁港あり   高橋 正子 (水煙 4月)

大年の夜空が何か言うてをる   高橋 将夫 (槐 3月)

ふるさとやあたためかへす小豆粥   嶋田 麻紀 (麻 3月)

元旦の畳正しき目のありぬ   高橋 信之(水煙 3月)

田仕舞ひの煙大小日暮れたり   保坂 加津夫(いろり 2・3月)

帰燕のあとわれに荒々しき筆跡   塩野谷 仁(遊牧 2月)

腹に 臍 赦して以後の 記憶術   林 桂(鬣 3号)

集合は正午バス待つ新年会   板橋 正翠(麦の芽 1月)

子羊は時間を食べてばかりいる   津田 正之(俳句原点 1月)

星を生む尾根をはるかに一葉落つ   源 鬼彦(道 2月)

一二月八日杖にて起ち上がる   梅原 昭男(むつみ 161号

けむりか雲誰の未来へヨットの帆   山崎 聰(響焔 1月)

十月ざくら平常心が裏返る   山崎 聰(響焔 2月)   2003年


神宿る滝音と聞き滝を見ず   水見 壽男 (悠 12月)

祭着の粋もいなせも佃袖振り   水見 壽男 (悠 1月)

闘志ありあり銀杏黄葉の一本に   高橋 信之(水煙 1月)

雪嶺の座りし空のまだ余る   高橋 正子(水煙 2月)

一本一本が物語りになる曲った指  横山 ミサヲ(俳句原点 02/10)


朝市の栄螺が蓋を動かしぬ   小西 領南 (黄鳥 12月)

短日や艀に点る生活の灯   佐野 聰 (扉 2月)

北窓を開きて皿を白くする   岩淵 喜代子 (ににん 01/春)

淡雪や白珠となる浮鴎   草深 昌子 (ににん 02/春)

神仏もなく月光の遍しや   山ア 十生 (紫 1月)


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