おもろいんか?マスターズリーグ

2003 年 12 月

大沢親分がテレビで「おもしれえよ」と宣伝してるし、とにかくこの時期に野球が見れるんなら・・というわけで、矢も楯もたまらずとうとう行って来ちゃいましたよ、マスターズリーグに。というのはウソです。盗聴しました。”ただ”単に、招待券もらったんす。へへ。あの破壊デザインのユニフォームも嫌いだし、「じじいの同窓会見て なにがおもろい?」ちうことでマスターズリーグには否定的だったわしだけど、ひょっとしてめちゃおもろいかもしれんしな。久々の観戦コラム。”大阪ロマンズ”対”名古屋80D'sers(は?)”のレポートである。


■ノックは無用?

JR大正駅を降り大阪ガスタンクドームに向うわしの角顔に、
ドーム横の「臭川」の匂いを含んだ寒風が吹き付ける。
エラがさぶいー。

「んまぁ、この時期だけは室内はありがたいかなぁ」
ちう、12月7日(日)の昼下がりである。

んが。ドームに向う若干名の人影から、
「試合を見に行くぜい!」ちう熱気は”まるで”感じられず。

やはりというか、中高年ばかりが歩いてるその様子は、
なんだか神社仏閣の参道を思わせて、
早くも寂寥感が。。

ドーム内に入ってみると、ちょうど両チームの
シートノック が始まったところだったのだが、
このノックが・・ 悲惨。

へっぴり腰の内野手は平然とボールをそらすし、
外野手は よっこらしょ と5バウンド返球を返すし。
緊張感・・イラク情勢の反対! しらんけど。

プロ野球試合前の最大の喜びであるシートノックて、
やはり現役選手ならばこそ の
見世物なのね。

■ふくもっさん!

ロマンズのセンターはあの 福本豊。
ひときわ大きい声援を受けて、
やはり関西地方での ふくもっさん の人気は絶大である。

江本なんかより福本を政界へ!
わっちゃー。

で。この福本がレフトの栗橋(!)
と元気にキャッチボールを始めたんだが。
その光景にわしは どきっ としたよ。

あの、投げたあとに左足を「膝を曲げずに」
ぴょーんと跳ね上げる仕草。。
わしの脳内では阪急ブレーブス・ユニを着た福本が、
西宮球場の試合前にウィリアムズとキャッチボールしている
姿が まざまざまざざあますわ。

ちなみに栗橋が、
投げるたんびに腰をおさえてるんが、
むっちゃ じじむさいーー。

各ポジションに地元の中学生野球選手がついて、
いっしょにノックを受ける ちう企画があったのだが、
福本はセンターの子に丁寧にいろいろ教えていてな。

ええ人やなぁ。

ちなみに、どのポジションでも、
「ロマンズの選手より中学生のほうが背が高い!」
ちうのが、時代を感じさせておりましたわ。

昔の選手てほんま、ずんぐりむっくりな。

試合が始まると、
福本が栗橋に守備位置を指示する
「もっと前やで、前!」 ちうあの声が聞こえてね。

うれしかったなー、わし。 あぁここが西宮球場なら。。

しかし福本、1回の打席の内野ゴロで足をくじいて、
あっちう間に 退場。。

ふ ふくもっさん!

■おもろいのか、これ?おもろいのか?

観衆は公式発表19000人。
しかし、実際には10000人くらいに、わしには見えた。
そのほとんどが、
午前にあったらしい「野球教室」に参加の中学生だし。

ま、平日の近鉄・ハムズ戦くらいの入りと思えば、
雰囲気はわかってもらえるか。

ちなみにスタメンであるが、

<大阪>
8福本-9田尾-5本西-D村上真-9栗橋
-3柏原-6南牟礼-2有田-4村岡

<名古屋>
4上川-9平野-6宇野-D大島-2鈴木伸
-7鴻野-8横田-3斎藤-5田野倉

名前だけ見れば、おっさん(おばはん)野球ファンなら
「ほっほー」
ちうラインアップと思うし、

彼らの打席での仕草(バットを回す田尾・・)などで
感無量にふける事も出来るとは思うのだが。

あくまで、「仕草だけ」なんよ。
これが。

見る影もない力ない打球とかを見ると、
なんか つらーく なってきてなぁ。

わしも試合が始まって15分くらいは
それなりに「にやにや」して楽しんではいたよ。
特に名古屋の1番から4番なんて、なかなか。。な。

でもな。こいつらがよたよたとプレイするザマはね、
宇野がころころとヒット打って
(内野手が植木みたいに動かないので、
 間のゴロならぜーんぶヒット)
「あー打てたー」ちう”温かい拍手”もらうっちうのもね。。

大島が審判にクレームつけるフリをする、
「あーこいつ三振するたんびにこれしとったなぁ」
ちうパフォーマンスも、微笑ましいんやけど。。

「9回は長すぎる!」「長すぎるーー」

間が持たない ことは主催者側もよくわかっていて、
プレイ中でもアナウンサーが
「(誰も知らないだろうとは思いますが)
 横田選手はロッテで新人ながら3割をマークし・・」
とか音声を入れるのがまた、ジャニーズ野球大会みたいで。

でもグラウンド上にいるのジャニーズじゃないし。
おっさん(老人)やし。

老骨に鞭打ってプレイしてる選手も 辛い。
見ているこっちも もっと辛い。
過酷な空間。それがマスターズ・リーグ・・

妙に「真剣勝負」を演出してるんが、ムリぽいなぁ。
やっぱ、アトラクション・レベルでしょう。
せいぜい5回くらいまで の。

はっきり言わせてもらえば、

「じじい の野球見てんの、しんどいんです!
 そこまでわし、心、広くないんです」 ちう。

同行した息子は3回くらいで飽きて「ドーム内ツアー」。
わしだって5回くらいで帰ろうかと思ったけどな、
これだけを待っていたのよ。

■こんなところで・・智と再会!

7回の名古屋の攻撃で代打に出てきたのは、
待ちかねた!
マイ・フェイバリット・高橋デカ・智!!

燕をクビになって離婚してベンツ売って、
台湾でダメで、スカパーの解説も使えなくて・・智。
背番号はうれしいがな、オリッ時代の44。

もう「縮みかけてる」他選手に比べて、でけー。
ただ単に でけー。
縮尺が、おかしい気がするわ。

スタンドには、うわ。ちゃんとおりましたで!
智・応援団!高橋ジャンプだ!「マニヤ」だ!
ひるがえる「高橋 智」と染め抜いた応援旗は、
GS神戸で見覚えがあるがな (嘘涙)。

そして。

どこからか流れてるBW応援メロディに乗って、
難なく快音を発した智のバット!
タイムリーヒット!

この日唯一のプロ野球の打球音
かっきーん を聞かせてくれて ありがとうな。
(ほかの打球 ぜんぶ 「ボゴッ」)

目え覚めたわ。
そら36歳やもんな。(相手、中西やし。)

こんな場所で会えるとわ・・やけど、
うれしかった。

■しかし投げれるもんやな じじい

打ったり守ったりはともかく、
「投げられないだろう」というわしの予想に反して、

大阪の
「中田良-中西清-山本和」ちう”阪神ファン失禁リレー”、

名古屋の
「郭(「現在は名古屋で中華料理屋を経営しておられます」)-
ヒゲ・山内和(藤村俊二みたいになってた)・・最後は 稲葉!
ちう ”めろめろリレー”。

この投手連中がね。
そこそこのボールを投げてたのには、感心するわ。
結局2-1というロースコアで名古屋が勝つという、
なんかそれらしい展開が 不思議と言えば不思議。

退屈ちうたら、退屈。

ちうか、そんな年寄の球を打てない34歳の代打・亀山の
「やっぱりなー」ちうかんじが、
マスターズリーグの味わいと言えば味わいか?

妙な話、
マスターズリーグにいてる30代の選手て、
一生懸命やればやるほど、不憫に見えるな。

中途半端な現役時代の成績のせいやろか?
まだそれなりに体が動くのが、哀しさ倍増。
なんか、存在がまだ なまぐさい ちうか。。
枯れてないから芸にならん ちうか。。

特に、ギャオス内藤! さぶいぞー。
出番がなくてもグラウンドではしゃいでるこいつは、
スタンドに媚を売るたんびに「この冬一番の冷え込み」。

「高校時代から、吉本に入るのが夢」(92年の発言)
て、ナメんなよ、吉本を。

でもな。
「ぬいぐるみ」として雇われてんのか?と思えば
涙を誘っちゃうわけでも あるがな。



最後に。
途中で帰った、
おそらく初めて見に来た様子の、
おっさん二人連れの会話(盗聴)を記しておこう。

5回が終わった頃・・

「な。聞いてええか?」
「なに?」
「これ、おもろいか?」
「・・・」
「おもんないやろ?おもんないやろ?」
「ええやないか、金払てないんやから」

うぅぅ。
わしにとっても、
ファームの試合のほうが よほどおもろいな。

村田でもいれば?
じじいが160キロなら見に行くけどなぁ。。
(ほんま、心が狭い?)

結論
「プロ野球の”現役選手”ってどんな奴でもやっぱりすごい」

ちうことで。

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