| 鳴尾浜GW旅情
2002 年 5 月 |
■Tiger Den でん?
鳴尾浜野球場に行くのは、初めてなのだ。
でもまぁ、まっすぐむこうに見えるネットがそうだろー。
で、1軒だけあったほか弁屋で唐揚弁当を買い、そちらへ。
てくてくと人気のない歩道を10分も歩くと、
あぁこれかぁ。。 Tiger Den
Den? でんって?
試合開始の小1時間前に着いたのだが、
こじんまりしたスタンドは、既に8分の客の入り。
試合開始時には立ち見も出ていたので、早く着いて正解だね。
売店はないので、ほか弁を買っていったのも正解だね。ね?
んぐんぐぐ。。あらもう食ってる。
うーん、二軍球場ってどこもいいな。
唐突に思えるほど、選手が身近。
グラブの匂いがするほど、近いのだ。
すべてのベースボールサウンドがはっきり聞こえて、
選手の発する、息遣いまでサラウンド!
サラウドン。。皿うど。。あー、また腹へって来たよ。
外野の向こうには阪神二軍寮が見えている。
広沢とかカツノリって。。まさかなぁ。。
グラウンドではサーパスが練習中。よしよし。
え!
今外野にいる奴の背番号、3じゃなかった?
う、うん!あの独特の拝み取りは。。葛城やんけー!
■葛城哀歌
落ちたのか?調整か?(マジ落ちでした)
あまりの腑甲斐なさにわしも「ドツボ」コラムを書いたが、
一軍できのうスタメン、おととい3番の葛城イクローですぜ。。
さすがに試合では2安打を放ったが、
ツーストライクまで簡単に追い込まれるところといい、
ボールが上がらないところといい、あんまり変わりなし。
さすがに落球はなかったけど。。
試合が終わってから、いきなりジュースを買ってる彼と遭遇。
「がんばってー」というと、「おいっす」。。
なんか目がうつろなんだよなー
■吉原炎上
現在BW一軍はキャッチャー二人体制。
二軍にもキャッチャーは異常繁殖したカブトムシのように、
うじゃうじゃいる。
お。ミスター人間ドキュメント・深谷も、いる。
で、二軍に落ちてる吉原は一塁でスタメン出場なのだ。
元 巨人。。すでに10年選手の彼だが、
慣れない一塁で何を思う?
何も思う暇はなかった。。
ゴロやら送球を ぽろぽろぽろぽろ。。
キャッチャーやろ?捕球はうまいはずちゃうんか?
しかしなんだか彼もベンチも含み笑いしっぱなし。
ベテランの存在感ってやつかぁ?
まぁ向こうのベンチで置物のように座ってる広沢よりまし?
しかし吉原は、ピッチャーにこと細かく声をかける。
といっても、「ナイスボール」「がんばっていこ」程度だが。
うーん、どうもなぁ。既に指導者狙いのムードがなぁ。。
吉原はチェンジになるたびに「一軍気取り」で、
二軍戦では珍しくボールをポーン、とスタンドに投げ入れるのだが、
なんとそれを、彼の悪口をメモる わし にキャッチされてしまった。
どうもどうも。
悪口は書くけどな。。うわ 汚いボール。。
■ファールボール騒動
二軍戦のファールボールは、基本的に回収である。もらえない。
スタンドに入ったボールを取りに来るのは、グラウンドボーイ。
真っ赤な顔をして走ってくるグラウンドボーイが、
「すんません!ボール来ませんでしたかぁ?」
あるとき、確かにその辺にボールが落ちたはずなのに、
彼が聞いても、誰もボールを差し出そうとしない。
頭を下げて、「落ちたはずなんですがぁ」という、いたいけな彼。
とそのとき、
スタンド最上段に 女囚さそり のように君臨し、
いかにも常連という風に大声で試合解説していた おばばが、
「そこらに落ちた筈や!その兄ちゃんらの、どっちかや!
ネコババするつもりやで!」
と、犯人を独自特定!!
おおー。。そこまで言うかっていうか、これって
「終わりの会 で花瓶割った生徒を探し出してる先生」状態?
全員目をつぶって、正直に手を上げなさいかぁ。。と思ってると、
ある青年がたまらずボールをグラウンドボーイに投げる。。
場内なんとなくほっとしているところへ、おばばの追い打ち。
「ほら!あったやろ!そんなことしたら、いかんわー」
■上に行ける奴はおらんかえ?
試合の方は、6対1でサーパスの快勝。
残念ながら、子虎ちゃんには目立った活躍はなく。。
守備もなんだかひどかったなぁ 2エラーのファースト木田!
面出(めんで!)も藤田太陽も、かんなり平凡な投球だし。
それでなぁ、カツノリは試合にも出ずなのに、
練習でもブルペンでもなぜか、えらそう。 そういう、血?
みてるこっちが どきどきしちゃう。。
サーパスでは先発のユウキ、
5回から最後まで投げた「先生」橋本、両者とも出色の出来。
グラウンドが近いのを割り引いても、かなりのスピードに見えた。
特にユウキの落差50キロありそうな、
ありえない遅さ のチェンジアップが度肝を抜いたな。
あと玉木の3安打、プリティ上村のかわいい赤鼻 が収穫。
■鳴尾浜旅情
大多数は、タバコくっさーい おじいちゃん。
けど変わったのもいろいろと。。やっぱ人気球団やからね。
まず、わしの後ろの 漫才おっさん二人組みに感謝したい。
延々、しょうもないことしゃべり続けてくれてな。
二人とも半ズボンに短い茶髪、サングラスの、典型的虎ファン。
日焼けして小太りの、やんちゃ上がりのええお父さんってとこ?
笑うのは、二人で真剣に、二軍戦手の行く末を案じるのだ。
「こいつらもなー、もうつぶしがきかんからー」
「野球選手やめてサラリーマンになれた奴なんか、おらんやろ」
。。おるやろ、それくらい。
「お、コーチあれ、御子柴やろ。わしと同い年や」
「庄司って構えが巨人におった 呂 みたいやな
呂って、わしと同い年や」
。。しらんがな
白眉はこれ。
「ファーストの木田てええ番号、22もろとるんやなー」
「木戸から木田へか。。名前KIDOからKIDAってことは
OをAに代えただけで、ユニフォーム使い回しちゃうか?」
「ちょっとくさいですけどー いうてな。。」
続いて、わしの右隣のおばはんに感謝したい。
寡黙な旦那さんと来ているんだけど、とにかくボールが怖い。
確かに二軍の球場は、ボールが周囲のネットでリバウンド。
ただ単にファールに注意しているだけでは、危ないとは言える。
それにしても、まったく方向違いのファールでも
「きゃあああ」 「うぎゃあああ」
うるさいっちうねんっ
そして、例の吉原がスタンドに投げ込んだボールは、
おばはん一直線!「うぐぅわああああ」
隣のわしがはしっと取ると、「ありがとうさんですうう」
あんたをすくったわけや、ない。
最後に、わしの左隣の女性に感謝したい。
饐えたタバコのヤニの匂いの中、唯一文化的な 8×4の香り をさせて。
なんだか、こういう場所にいていいの?というかんじ。
サンケイスポーツ・レジャー欄風に表現すれば、
「ちょっとヒロスエ風の美人なのだ」
片手にタイガースのファンブック、片手に双眼鏡。
適切なところで「ふーん」と鼻を鳴らし、熱心に最後まで観戦。
世の中 世界球蹴り大会 で大騒ぎの中、
こういう野球ファンがいるのが、うれしいじゃあーりませんか。
うーん、周りのおっさんらも、わしも含めて
「ねーちゃん、はんしん 好きなんけ?」
なんて声をかけないで、感心感心。。気をつけて帰ってね。
最後に、グラウンドが近いので気がついたしょうもないこと。
野球選手って、ベンチに帰るときや守備に付くとき、
絶対にファールラインの白線を踏まないね。