| 鳴尾浜おいてけぼりだより 2003 年 9 月 さあ!いよいよ明日か?あさってか?西宮に帰ってくるつもりか?「18年も我慢した」(じゃぁその間の野球観戦は苦行?)と叫ぶファンたちがなにをやらかしてくれるのか?優勝セールで諸君がどんなムダ使いをするのか?東京のファンて皇居の池(?)に飛び込む勇気はないのか?その日生まれた赤ちゃんに虎吉とか名づけるバカは?下品で騒々しい週末の予感をひしひし感じながら、わしにできることといえば・・ 鳴尾浜で「おいてけぼり」になってる下働きの虎軍レポートくらいなわけだ。優勝直前のひととき、暴発寸前の虎男君の下半身も萎えさせる、ゆるーい光景を感じておくれ。 |
9月9日(火)鳴尾浜のタイガーデン。一軍が胴上げ巡業に出かけた後、「おいてけぼり」の虎連中はどんな気分であろうか?あるいは一軍の事どころではないなのであろうか? 9月ともなれば一軍の試合でももちろんだが、二軍ならなおさら「見納め」の選手が多いわけだ。それは突然やってくるので、あとで「あ、あれが見納めだったのか」てことになるので油断できないのだ。だからファンも選手以上に切なく観戦な。あとわずかで一般社会に放り出されるかもしれないその「誰か」を見に、その一般社会からさえ「見納めか?」と噂の高まる!おなじみ南の平日野球失踪紀行。。でんでーん。
そういえば昨年鳴尾で何度もその登板を見て「変な名前!」ちう印象しかなかった、阪神の投手・面出(めんで!)。彼は現在故郷の北海道で「パソコン教室」を開いているそうな。マウスの握りは「ツーシーム」?などと人のことをからかっている場合ではない。世の中は厳しいのだ。胴上げに参加できる一軍選手だって、喜びは一瞬。その後の事は誰にもわからないけど、なんだってそんなもんなのサモサ。
さて、「おいてけぼり」の栄えある阪神のオーダーは以下のとおり。一年中おいてけぼりの奴も多いが、無念を感じさせる名前もまた多い。
9 桜井、8 藤原、6 斎藤、5 関本、7 早川、
3 梶原、4 上坂、2 中谷、1 江草
対する球界からおいてけぼり球団のそのまたおいてけぼりのサーパスのオーダーは以下のとおり。なんとなくどの名前にも「クリックしても反応しない」よな グレーモードのはかなさ が漂うが、彼らだって必死ではあるのだ。
7 肥田、4 牧田、3 副島、5 五島、9 佐竹、
6 福留、8 迎、2 長田、1 山本
お昼前に阪急西宮北口駅で借りたレンタカーならぬレンタサイクル・ママチャリ2000・エクストラターボ・デラックス・ポンチで「武庫川サイクリングロード」を「うっほほーい」と爆走し、鳴尾浜球場に着いたわし。所要時間30分。あいかわらずタイガーデンは平日でも盛況で、弁当屋まで出てるがな。わし、朝のうちにわざわざ三宮に逆行してカツ丼食ってるからいらんけどね(吉兵衛のカツ丼、50円値上げしてたー:涙)。
しっかしなんせこの日は凶暴に暑くてね。あづぐでね”。いつものように試合直前、ベンチ前で中学生みたいに整列して素振りをくれる(ちょうだい!)阪神選手たちが「ゆうらゆうら」してるように見えるほど暑くてね。ひょっとして、スウィングが鈍いだけなのか?で、気がつけば試合開始。きっかり12時半。2軍の試合はさりげなく始まるから、好き。きっかけはグラウンドに散らばるスパイクの音と、「よしいこー」ちう声な。
で。阪神の先発・ルーキー江草(馬のエサ?)、サーパスの先発・山本(グラブ黄色すぎ)とも「もっひとっちゃなー」ちう投球で、3対3という序盤だったわけであるが。とにかく驚いたのが、阪神・斎藤のなんちうか「威風堂々」ぶり。現在ウェスタンの首位打者でもある斎藤が力強く打ち返した第1打席の2塁打、そして第2打席の2ランホームランたるや、完全に一軍スラッガーの桁外れに鋭い打球なのであるわいな。もう、オリックス時代の「めがねの斎藤クン」(これ、ニックネームにもなってない)の「守備博士」なひ弱い印象は微塵もない。メガネかけてないし。
そう。なんだか日焼けマシンの宣伝の「使用後」みたいな、素人がマグロ船に乗せられて半年後帰ってきたみたいな、夜店で買ったまま忘れてた金魚が水槽の中で鯉になってた!みたいな!斎藤クンのたくましい「別人ぶりっ」。ぶりっ。どう考えたって、2軍じゃもったいないしシャケみたいにオリッに帰ってくる?マジで。そしたらまたメガネかけて打てなくなったリちてー。ちてー。しかし、斎藤は今28歳やんか。20代後半でもバッティングは急成長することあるちうことやんなー。ほんま、びっくり。残りの打席は勝負してもらえずの斎藤。貫禄。
で。阪神は江草のあと川尻、柴田、佐久本ちう、「無駄な経験を武器に日本シリーズ・ベンチに入りたいんじゃが」ちうベテランをテストしていたが、どの投手も まんずまんず。なんせ佐久本は99年、ダイエーでシリーズ第5戦に先発してるからね。結果は忘れたが。。サーパスのほうは2番手佐野が7回に頭頂部火ダルマ、8回の島脇なんかお話にならず ちうことで、スコアのほうは
S 111010000 4
T 01200053× 11
ま。2軍の試合(とオリッの試合)はスコアは2の次。デッティールやからね。まずは阪神アラカルトからいこかー。
早川がやっぱり元気ないように見えたのは可哀想な。打席でもまったくダメ。あれを思い出に・・か?そしてスタンドから「星野に仲人までしてもらたのに、戦力外かー」とズバリ野次られてた上坂も、なんか幸薄子。藤原もいいとこなしの上、「背番号2にロクな奴はおらんおじゃー」ちう(松永?高橋慶?平尾?竹之内?ちうか的場?)と深く考えさせられる野次を受けて哀れ倍増。2軍の試合で背番号一桁は、つらいな。見てるのが。捕手の中谷は「さーこい」ちう声がなんか「か弱くて」たよんない。何度もワンバウンドを止めてんのにベンチから「もっと前でろ」「もっと前でろ」と叱られまくり。頼りないといえば一塁コーチの吉竹。実習生の教員みたいでぜんぜんコーチに見えない。
続いてサーパス・アラカルトぅ。
7回に佐野が大崩れしたきっかけは、ファースト副島のひどいチョンボ。サードからのまったく平凡な送球をポロリっちう、大恥プレー。「それをやっちゃあおしまいよ!」というくらいのイージーミスで半笑いの副島よ!ヤクルトで大実績があったわけでもないのに磐石のベテラン様のおつもりか?のリストラ背番号「1」。そして例年なら9月には一軍に上がってなんとか生き延びてきた佐竹もなぁ・・そろそろか?故郷北海道ハム軍のテストでも受けるか?上村もいっしょに?あと残念ながら出番なしの菊地君は「きくち!」「きくち!」て呼ばれていろんなもん運んだり取りに行ったり。。まだパシリな。
そして、ついに今年は下のまま終わりそうなマイ・ゴッシー五島。わしよりも新婚の嫁さんのほうが心配してるだろうが、なんとかサード守備をこなしながらも、いつもみたいにカラ元気が出てなくて見るからにだるそう。いやいや散歩させられてる犬みたいな顔。二軍への慣れ具合が昨年限りの新井っぽくてなんだか・かんだか。んが、5回。左の柴田から一時は勝ち越し打となる二塁打を放ったあと、塁上で山森コーチの「走る準備しとけ」の声に”豚のラインダンス”のような仕草で笑いを取ったところは、さすがゴッシー。なんせ、「ランニングが嫌」で投手から打者転向したという根性無っしーのゴッシー。この日は彼には暑すぎた。暑いの嫌ならナイターの一軍に上がるしかないぞ、くら。
さってー。マジクソ暑いこんな日でもスタンドにお集まりのコアなファンの皆様。皆様の会話を聞いているだけでも、勉強になりますので、紹介しておこうね。
「高見澤 どうしてるんやろ?」
「実家に帰った」
「へ?実家?引退したてこと?」
「ちゃう。実家に帰った! 橋本も和歌山に帰った」
「へ?」
(は?)
「近鉄は金ないからな。来年から日南やめて
藤井寺でキャンプやるらしいで」
「さぶいがな」
「金ないからの」
「どうするアコムから借りたらええのに」
(どうする?はアイフルやろが)
まぁしかし、皆さんご熱心やね。わしがGS神戸や大阪ドームに行ったときに必ずいてるオリッ・ファンのおっさん(同い年くらいかな?)も、ちょうど横にいててね、ちらっとは目交わすんやけどお互い「あきませんなあ二軍も」なんて声を掛け合うなんて社会性のあるタイプじゃないかんじでね。でも内心二人ともおんなじこと思ってたりしてね。いつか二人同時に 『ふだん、なにしてはるんですか?』 と合唱?
さて。きびきび何の余韻もなく終わる二軍の試合。炎天下でわしのお肌もひりひりじゃ。試合を通じて阪神の選手からは「ひょっとしてシリーズに!」あるいは「連覇をにらんで、来年こそは1軍に!」ていう意気込みが感じられたのに対して、サーパスの選手からは「どうする?来年」な とほほな不安感 が感じられたのは事実なー。でも野球選手は一日一日をしっかりやらなしゃーない!なんて「人の人生にだけ手厳しい」野球ファンの本質を見せながら、きーこきーこと帰路につく、真っ赤に日焼けしたおっさんが一人ぃ と。
帰ってから夜、家のテレビで見た優勝直前フィーバーで壮大に盛り上がった神宮球場の光景。そして目に焼き付いてる砂埃舞い上がる酷暑の鳴尾浜。このふたつは、あきらかにつながってるんやからね。それが野球のおもしろいとこやなー なんちて。
すべてのプロ野球選手とわしに、幸あれ!
追記:
このコラムの写真は、甲子園球場真南の幹線道路沿いの中華料理屋の店頭で撮影。わしが通りかかったとき、ちょうど店の女店員が二人で「けらけら」笑いながらハッピを着せてる最中で、なんかいい光景だったな