ソルトレーク通信
2002 年 2 月
シドニーオリンピックのとき。。どうでもいい食堂でどうでもいい昼定食を食いながら、店の主人と薄汚れたテレビで「水泳・飛込」をながめる羽目になった。「あれは、しずくが飛んだらあかんのですかいなぁ」と、おっさん。「しずく?(しぶきやろ?)そ、そうちゃいますかねぇ」「この人らは、一年中飛び込んではるんでっしゃろか?」「そりゃまぁ、飛び込むんやろねー」。。しばし飛込選手の日常に思いを馳せるふたり。。「あの、お茶もらえます?」「ちゃぽーんっていうたで、こいつ」「ちゃぽんやなくて、お茶。。」。。シドニーの記憶は、これだけ。 |
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オリンピックな。。
アナウンサーや解説者が、声を裏返せば裏返すほど、
「勇気」「元気」「感動」の3点セットが出れば出るほど、
見る気が失せていく。。
選手も自分から「感動させたい」とかいうしよー、最近。
「楽しみたい」とか、言われてもな。しらんがな。
楽しみたい で思い出したが、
かのモルモン教の聖地での大会で。
五輪名物「コ*ドームの無料配布」に教会が反対してたとか。
それにしても、選手村って。。そんな なのか?。
オリンピック、みんな目指す筈やねー。
「楽しみたい」。。
あ、すいません。決しておちょくる気は 有馬温泉。
私のような非国民でも、嫌いなわけではないんですよ、五輪。
五輪って、五輪真弓じゃないですよ、言っとくけど。
解説者が「いけーっ」とか叫ぶことのない競技。
感動する気満々のレポーターが、泣こうにも泣けない競技。
つまり、日の丸の香りの うすーい競技。。
先週末、そんな競技を注意深く選んで、テレビ観戦してみましたー。
■ 女子イカリング
いきなりおちょくったらいかんがな。
カーリングね。
日曜の朝に異様に似合う、この競技の地味ぃなたたずまい。
「なんなのこれ?」と聞く人にまるで間違ったルールを教えながら、
「よしよし、ナイスストーン!」とか、知ったかぶりするのが楽しい。
お世辞にもかっこいいとは言えない、お揃いのジャンバー姿。
手に手にほうきを抱え、怖い顔で相談ばかりする選手たち。
あー、はっきりいって私にはこの競技の選手の集団が、
「愚痴りながら掃除するパートのおばはん達」 にしか見えない。
でも日本チームは他国に比べてあまりにも若く、幼く見える。
大概の国、立派な体格の怖そうなおばはん ばっかりやからね。
腰まわりなんか、ムーミンやからね。ムーミンママの集会。
カナダのスキッパーだけは美人やけどね(しっかり見とる)。
そんな中、ジャンバーを脱ぎ捨て、半袖で勝負する日本人娘たち!
若さに妬んで彼女らをいじめる、外国人ベテランパート たち!
かわいそうに、日本人娘は負け続けなんよ。
こちとら、何がどうなって負けたんかが、ようわからんけどな。
勝手なことを言えば、ほうきで掃くなんて必要ないのでは?
マジに掃けば掃くほど、レレレのレー で、見てるほうは「引く」。
一人で投げるだけで、個人対抗戦ってのはダメなのかの?
そのほうがもっと人気が出ると思うがな。ボーリングみたいで。
でも4人のチーム単位でっていうのが、意義があるんかな?
卓球みたいにいちいちコーチの顔色を窺わないのは、好ましい。
そもそもコーチなんていないのか?
ひとつだけはっきり言えることは、
解説の人の声が「前田武彦」の声に似ていた ということだ。
ゲバゲバ、ぴー。
■ クロスカントリー女子複合
見たのは、後半のフリー5キロ。
フリーとは、要するに がに股 で「ひぃひぃ」走るやつである。
メチャクチャな解説やけど。
雪上をひたすら走る、この手の競技を見るのが、好きだ。
なんというか、カメラワークにも風情があってよろしいな。
ロードムービーみたいで。。選手は必死だろうけど。
後ろに見える、なだらかな雪山が旅情を感じさせて。。
選手は旅なんかしていないが。
必死こいて走っているが。
カメラが引いたとき、大勢の選手が走っている様子が、
なんか色とりどりの手足の長い昆虫みたいで、可愛いやん。
ゼッケン1,2のロシア選手がレースを引っ張り、そのまま金、銀。
独走するF1チームの2台のように、ワンツーフィニッシュだ。
3位は本当に僅差で、足を投げ出した分、カナダ選手が競り勝つ。
5キロも走ってきて、最後は足をひょいっと前に出したほうが勝ちとは!
足の差はあまりにも大きいなー。3位と4位はなー。
4位の選手は、「おしとやか」だったのかも。。
銅メダルに滑り込んだのは、「ベッキー」という、
いかにも 足を投げ出しそうな名前の、カナダの選手。
■ リュージュ2人乗り
「ありえない」形で重なり合う、二人の いかつい男。
リュージュ2人乗りは、見れば見るほど、「むずむず」する。
二人の一体感が。。とか解説されると、余計に「むずむず」する。
どう見ても、男同士で考え得る、最悪の体位だろ。
中には最高の の人もいるんだろうが。ガリレオー。
そもそも、なんで二人乗りなんて種目があるのか?
もともとソリ遊びから始まったはずの、リュージュ。
男女がいちゃついて二人乗りなら、まだわかるがな。
実はルールには、珍しく男女の規定はないそうだ。
つまり、本当は男女の放送禁止なツーショットも、ありなのだ。
実際にはそんなペアはなく、マッチョな男が引っ付きあうばかり。
男二人で「きゃぁきゃあ」はしゃいでいたら、さぞ怖かろうな。
発進直後に、4本の手でペタペタ氷を掻くのが、蛙を連想させる。
あんな格好で、あんなスピードで、どんな風に世界が見えるのか?
でもボブスレーは乗ってみたいと思うが、リュージュは嫌だ。
日本チームが転倒してしまったのだが、
リュージュの転倒って、あまりにビジュアルが悲惨なのだわ。
4本の手足を、あらぬ方向に突き出したまま、
裏返しのソリが腹を見せて斜めに滑っていく、衝撃の映像!
さて、
レースは意外にも途中までアメリカが上位を独占。
しかし、「USA!」のヤンキー大合唱を尻目に、さすがはドイツチーム。
「細かいことなんて関係ないんじゃー」という怒涛の滑りで金メダル!
計測が出て「あっ」と、静まり返る会場。。
判定じゃないわけで、悔しさの持って行き場のない場内。
意味もなく、テレビで見た「プライベート・ライアン」が頭をよぎる。
上空から援軍のP38ムスタング戦闘機の音が。。しないしない。
金メダルが確定した瞬間、
リュージュに寝転がった姿のまま悦びの雄叫びを挙げる、ドイツ人たち!
なんと言っているのか、「ヤッダー」「ヤッダー」と聞こえるのだ。
ヤッダー、ヤッダー、ヤッダーマン!
■ アイスホッケー
2次リーグのアメリカ対ロシアに、大興奮。
聞きなれたNHLの選手たちの、スンバらしいプレー!
息もつかせぬ、とはこのことだろう。
プロがいろんな国にまんべんなく散るのが、いいところ。
アイスホッケーは、ほんとオリンピック向きだよなー。
この競技だけは、決勝まですべて見るだろう。
NHLってほんと、レベル高いよねー。
両チームのゴーリー、平気でNHLのヘルメットかぶっとるし。
* *
やっぱり見てると面白いのな、オリンピック。
どんな競技でもだらだらやってくれる、NHK-BSに乾杯。
民放のワイドショー的報道特番見たら、
「二度とオリンピックなんて。。」と思うからな。
あー、それと無責任な意見やけど、
「判定もの」は五輪種目からはずせば?
ほんま、無責任な意見やねぇ。
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