「歌」は、いろいろ広範囲につかわれますが「詩歌」という
ときには、文学としての詩や歌をさします。古いもので
は和歌など。
和歌といいますと、
知ってる。お正月に天皇陛下たちがやる百人一首みたい
なものでしょ。
そう、正月に皇居で行われる歌会初めのあのウタです。
さて、明治時代になって和歌から近代短歌というもの
ができました。
俳諧連歌の発句から俳句ができたのも、明治時代です。
川柳は、狂歌と称したこともあり、そもそも俳諧連歌の
トレーニング用だった付け句より。
昔の和歌と今の短歌の違いについては、今度どこかでお
話しさせていただくとして。
日本の詩歌は、明治から昭和のはじめにかけて大きく変
化しましたが、昭和のおわりから平成にかけて、また大き
く変わってきました。
短歌といえば、『サラダ記念日』(河出書房新社)が
有名ですね。
昭和62年(1987)に俵万智さんの出したこの歌集は、
空前の大ヒット。
一躍スターとなった万智さんの影響で、短歌をつくる
人が急増。口語短歌のスタイルが定着しました。
新感覚の『チョコレート記念日』もヒットしましたね。
『サラダ記念日』がでてからもう18年も経ちます。
たしか『サラダ記念日』がでたのと同じ年に川柳も――
川柳の世界からは時実新子さんが、衝撃的ともいえる
『有夫恋』(朝日新聞社)を刊行しました。
以降、川柳を作る女性が一気に増大しました。また、
この『有夫恋』によって川柳のスタイルも大きく変化。
俳句と川柳の違いは、季語があるかないかだけでしょ
んんん? 俳句だって季語のないものはあるし‥‥
このあたりは、あとで追及するとして――
『サラダ記念日』と『有夫恋』がでて7年後。今度は俳
句の世界のスター誕生です。
平成6年(1994)、美貌の黛まどかさんが処女句集
『B面の夏』(角川書店)を持って登場。
美人のまどかさん、マスコミも賑わっていました。
まどかさんの句には「女性の恋」や「都会」などを
題材にしたものが多い。
あたらしい季語も次々にできて・・・
新風をもたらしたことで多くの若い女性が俳句の門
に入りました。
黛まどかさんの『B面の夏』がでたと同じ年、平成
6年。
わずか30名で普及活動を開始ししたのは五行歌です。
御詠歌ではなくて「五行歌」ですよ。よくまちがえ
られたようです。
3年後には創始者の草壁焔太さんの選による
公募歌集『恋の五行歌』(講談社文庫)が大ヒット。
これを機に、多くの五行歌人が誕生しました。
普及活動開始から10年経った平成16年の推定では(同
人・会員・公募への応募数などから)、五行歌の愛好者
数は全国で約20万人。長い歴史をもつ俳句人口の約四分
の一にも達してています。
そろそろスターが出るころかも。
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