
顔戸の語源は、(1)川・処(ド)川沿いの地であることから転化した。
(2)神社に所属して経済を支えたという(カンベ)からきた地名である。
一番の有力な説(3)は、「濃飛両国通史(大正12年)」にある「郡家」の所在地であったと記されているオリ(郡)・ト(処・戸)郡司の
役所があったことから顔戸という地名がついたといわれる説である。
旧御嵩町史でも郡家(ぐうけ・ゴウケ)という記載が見られるところから郡家→郷戸→顔戸と転訛してきたものと思われる。
顔戸八幡神社の由来は930年(平安時代中期)源頼義が戦勝祈願して寄進、大庭平太景時によって創られ、棟札から1459年斉藤妙椿が
社殿を修理、1638年に改築されたことがわかる。
その後も何度か修理、改築が行われ、1994年には上宮本殿が雷により消失、1996年に再建された。
八幡宮は、全国に4万余社あり、早い時代に仏教と融合したこともあり、「八幡大菩薩」などとも呼ぶ。
八幡神は12世紀には、清和源氏の氏神になり、その家系の源頼朝が鎌倉幕府を開いてから、武士たちが八幡を奉るようになった。
「しまった」というときには、"南無八幡"であり、絶対に堪忍ならぬときには、「八幡、堪忍ならぬ」といい、神に誓っていうときには、
「八幡かけて」などといったりする。
八幡神の故郷は、豊の国(豊前と豊後 今の大分県宇佐市の宇佐神宮)で 、古代、この地方で水田を開いた秦氏が奉じていた農業神であり、奈良時代には、神託をくだす神として天皇の宮廷に入り、はるかのち、
源氏が氏神にしてからは、武神になった。
以前、芋名月・粟の収穫祭は名月とかかわりがあり、八幡様の祭礼日は旧暦の8月15日です。京都の石清水八幡宮のまつりは今でも8月15日に行われている。
祭りの日には魚を池に放つ。生き物を捕って神に供える。それを生きたまま供える。これは漁撈のまつりであったことからきているものと思われる。
顔戸八幡神社でも祭礼日に生きた鯉を供えたり、生きたままの鶏を供えていたこともあった。
祭礼は収穫のまつりであり、その収穫に伴って動物を供犠するということが行われきたものであろう。
また今では、8月15日でなく、10月の中頃に祭りがおこなわれているが、これは米の収穫に合わせて遅らせてきたものと思われる。
八幡(ヤハタ)の語源は、古代、この神をまつるときにたくさんの幡(ハタ)を立てたからだという。
[八]とは、数多くの、という意味の古語であり、幡とは、棹(サオ)から吊りさがっているノボリのことである。
八幡神社のまつりは石清水八幡宮(現京都府八幡市)の荘園「明地庄(あけちのしょう)」藤原氏所領で御嵩町古屋敷、顔戸
可児市淵之上、柿田、平貝戸、瀬田、石森、伊川、石井の郷社(646年の大化改新で郷制が敷かれた)で悪魔邪鬼払いと五穀豊穣を祈願して
始められた祭りである。
祭りに神輿がつきもので、練り歩きます、これは本社から分けてもらった神霊を神輿に乗せて地域を練り歩き、氏子の幸いを祈り、災いを
除くという意味がある。
柿田遺跡からは、十三世紀前半(鎌倉時代)に埋没したと考えられる「仁王会(にんのうえ)」の書き出しで始まる木簡が発見されて
いる。
石清水八幡宮では、平安時代から鎌倉時代にかけて国の安定を祈願した仁王会の行事が行われた記録もある。
獅子舞の獅子頭は加賀系といわれる一角で厄除けとして奉納される。
神楽は雅楽が取り入れられた8曲(うちきり、おかじゃけ、こすずめ、かぼちゃ、道行、流れ神楽、じぐも、
御前)ある。
館は1988年に修理し、大太鼓、小太鼓がつき館囃子は13曲(めれた、みちいき、しんぐるまい、おそでさ、くずし、
おかじゃけ、みやいり、しゃぎり、わかまつ、おいだし、やまばやし、よせ、ちゃぶり)である。
祭りの上げ馬は古く境内前(現在は道路になっている)を東から西へ複数頭の馬を走らせていたようである。
現在の祭りは、公民館より大傘、唐櫃、(獅子、笛、太鼓は弘法堂西から)神馬、花馬3頭、当人馬、館、笛、太鼓の順に、役者は
正装、青年たちは白装束わらじばきでお宮まで行列する。
途中宮太鼓の各曲を叩き獅子舞も所々で舞を奉納する。
拝殿前の境内では馬が境内を3周して後、見物人が花馬の鞍につけた花幣(農作物を表す赤、紫、緑、黄、白の紙を細身の竹に付けたもので「うどん花」という)を奪い合う。
希望者には花を拝殿の格子の窓からも渡す。花幣は家に持ち帰って神棚や、床の間に飾っておく。
式典後奥の院までの100m程の急坂を八角型の神輿を担いで一気に駆け登っていくのは勇壮そのものである。
神輿を「もむ」「練る」といって激しく揺さぶることは、神輿に乗った神霊の威光を高めるために行われるものである。
当日境内では露店もでて賑やかである。
宇佐神宮ー大分県宇佐市小倉山に応神天皇の神霊が現れたといい、桧皮葺き白壁朱塗りの華麗な八幡宮総本社の建物がある。
石清水八幡宮ー京都府八幡市八幡高坊
|