
15-1・ 私のオリジナル和紙
20年程前、文化祭で手作り和紙を作ったことがある。最近では、環境植物として話題のケナフ、竹、稲わらを素材にして漉いている。
作家の水上勉氏はサライに竹紙を使って絵を描いておられる。 故郷の福井県大飯郡大飯町岡田(現在は長野県北作久郡北御牧村の方に山荘工房がある)には「若州一滴文庫」と竹紙の工房がある。
竹は叩解(こうかい)が大変である。私のオリジナル和紙は藁を使った和紙である。
団塊の年齢ならば、「わら半紙」の分かる人が多いと思うが、わらとは藁で作られた紙のことで、
1882年大川平三郎がわらのパルプ工業化に成功したからである。
紀元前3000年エジプトでは、パピルスという草の茎を薄くそいで、たて横に並べ押しつぶしたパピルス紙を使っていたし、
中国では紀元前2000年に麻紙が作られていた。
日本へは、610年頃に入ってきて、和紙という日本独特の紙が作られるようになった。
現在多く使われている洋紙は、ドイツのシェファーが蜂の巣を溶かして紙を作ってから、大量に作られるようになったものである。
- 準備するもの
稲わら、ミキサー、紙漉き槽(衣装ケース)、すき枠(自作)、すのこ(筆巻きと網戸用網)、干し板(デコラ貼りのもの)、
- 原料を作る
わらを2〜3cmに切って釜または鍋に入れ、苛性ソーダ=水酸化ナトリウム(NaOH)で30分〜1時間煮る。
ざるに入れ、流水でよく水洗いする。
- こう解
水洗いした後、木槌で餅状になるまで叩いて、わらの繊維を短く、ばらばらにする。
あまり叩きすぎても、味気のない和紙になってしまう。
- 漂白
キッチンハイター(塩素系)で漂白し、よく水洗いする。
- ミキサーにかける
繊維が少し残る程度(約15秒)まで粉砕する。
- 漉く準備
すき枠の入るくらいの衣装ケースを用意する。
原料に水を加え、よく攪拌して程よい濃さにする。
このときネリの代わりに美濃紙などの反故紙を少し混ぜると作りやすい。
- 漉く
すき枠は下から木枠、筆巻き、網戸用の網、木枠の順に重ねる。
すき槽の中に沈め、均一になるようにゆっくりとすくい上げる。(くみ取り漉き法)
木枠のまま水の落ちるのを待つ。厚さが4〜6mm位あればよい。
- 干し板に貼り付ける
木枠をはずし、筆巻き、網戸用の網のまま紙が下になるようにして干し板に貼り付ける。
網の上にタオルを置き、ゆっくり押さえて水分を吸い取る。
十分に水分を取ったら、筆巻き、網戸用の網をゆっくりとはずす。
はずしてから、もう一度乾いたタオルで水分を取ると同時に空気抜きもする。
- 天日で乾かす。
天気のよい日なら半日、完全に乾かす。早すぎると波をうった紙になる。
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