スキンチェックと肌の構造6
最後に肌の色の人種による色の違いから話をはじめてみます。現在の地球上の人類は、アフリカのアファール台地に暮らしていた一人の女性が祖先だとされています。 そこから人類は各地に広がり、その過程で、みずからの生活する環境に順応を繰り返し、大きくコーカソイド、モンゴロイド、ニグロイド(白人、黄色人種、黒人)に分かれていきました。肌の色の違いは表皮中に存在するメラニンの量に大きく依存しています。コーカソイドもモンゴロイドもニグロイドも、体内のメラノサイトの量は同じと言われています。ただ、メラニン生成能力に差があり、最も高いのがネグロイド、最も低いのがコーカソイド、そして我々日本人はその中間です。
日本人をはじめとするモンゴロイドの皮膚の色は、生活する環境にもっとも適したものとして、永い年月をかけて、獲得したものです。コーカソイドには真似の出来ないきめ細かな肌は、メラニンを適度に含んだ、美しいオレンジ色の素肌のおかげです。
皮膚の色の違いはメラニン生成能力が関係していることがわかりました。 美白ブームの中で、まるで悪者のように言われているメラニンですが、どういう働きをしているのでしょう。通常日光を浴びるとメラニン細胞はメラニン顆粒を含む、枝状突起の数を急速に増やし、光、とりわけ高エネルギーの紫外線から表皮細胞を守る役目を果たします。黄色人種が白人種に比べ素肌のキメが細かく、歳をとっても若く見えるのはメラニン色素量が多い為、光による皮膚の老化(光老化)が抑制されているおかげだといえます。