肺膿瘍とは?
  〜患者の個人的見解〜

Copyright(c) 2006 All Right Reserved.
このホームページに関するすべての著作権は管理人に帰属しています。


1.肺膿瘍ってどんな病気?

 肺膿瘍(はいのうよう)とは、肺に感染した菌が肺組織を壊死させることによってできる膿の固まりを指す。

 すべての症例をひとまとめにすると致死率は5%程度のようだが、病気の発見時期や、患者の年齢・状態等にも左右されるため、一概に死亡の可能性が低いとは断言できない。私の場合、発見は遅い方だったが、年齢的にまだ若かったので死の淵をさまよったりすることはなかった。


2.感染原因

 感染原因には次のようなものがあるようだが、免疫機能の落ちていない普通の健康体であれば感染することはまれなようである。免疫機能の落ちている人には、アル中、麻薬中毒者、エイズ患者、意識不明等の人があげられる。(ちなみに私はそのどれにも該当しておらず、入院する3ヶ月ほど前に2週間ほど殆ど寝ないで仕事をしていた時期があったのでそれが疑わしいようだ)。

・空気中に漂っている菌が肺に吸い込まれて感染する。
・歯周菌が何らかの理由によって肺に感染する。
・食事を誤って気管に吸い込んでしまった際に食物に付着していた菌が肺に感染する。

 過去には2004年の新潟の中越地震で被災したキノコ生産設備の後片付けに参加したボランティアの方たち15名が作業中にカビやほこりを吸って、うち14名が頭痛等を訴え、5名が入院、1名が死亡するというニュースが報道されたことがあった。


3.自覚症状

 自覚症状は時期も表れ方も人によってまちまちのようであるが、高熱と痰が出ることはすべての患者に共通しているらしい。私の場合は疲労感や軽い発熱の後に、突然悪寒を伴った高熱が襲ってきて、咳とともにやや腐臭のする黄色い痰が大量に出た。

 一時的にとはいえ胸痛を覚えなければ風邪、インフルエンザ、肺炎の類と疑いもなく思いこんでしまったところだった。風邪に似た症状であっても油断は禁物である。


4.治療方法

 抗生物質の投与が一般的で、ある程度良くなるまでが点滴で、その後飲み薬に移行。膿瘍の状況次第では、外部から針を刺して膿瘍を摘出(吸出)したり、肺そのものの切除を行う。もちろん膿瘍摘出や肺切除を行った場合でも抗生物質の投与は行われる。

 病院で聞いた限りでは、最近は肺の切除(あばら骨を一度切りとって開胸しないと肺切除の手術はできないのでかなり大掛かりなものになるはず)を行わずとも治療できることが多いようなので、もし医師から肺切除を告げられた場合にはなぜ針とチューブによる摘出で治療できないのかを確認する、他の病院の医師の診断を大至急受けるなどした方がよいと思う。

 なお、抗生物質の投与だけであっても完治までに数週間から数ヶ月を要するので気を長く持つ必要がある。ちなみに私は退院後1ヶ月半飲み薬による治療を継続した。


5.病気にめげそうになったら

 このサイトの入院日記を読んで、同士がいる心強さや、自分よりひどい状況の人がいたことを知って少しでも心を楽にしてもらえればいい。入院先の病棟で「肺膿瘍患者としては年に一人いるかいないかくらい長く入院している」人と言われていたくらいなので。


6.リンク集

 私は医師ではなく肺膿瘍にかかった一般人に過ぎないので、専門家が書いたと思われるリンク集を作っておくことにした(どの検索サイトを使っても上位に来ているものだと思うが)。内容についてはどこも似たり寄ったりなので、情報が豊富な上に最もわかりやすかったサイトを記載しておく。

ホームページ名 コメント
最新メルクマニュアル医学百科家庭版 一番わかりやすくて情報量も豊富
福岡徳州会病院病理 膿瘍に侵されたのグロい肺そのものが見れる