障害者って何?健常者って何
『障害者』との付き合い方がわからない、『健常者』とどう接したらいいかわからない等、健常者と障害者の壁を感じてる人がいます。また障害者のこと(気持ち)がわかってないと腹を立てる人もいます。なぜなんでしょう?だいたい障害者・健常者ってなんなんでしょうか?
自分は3才の時から15才、中学を卒業するまで施設で過ごし、施設から幼稚部、小・中学部と隣接の養護学校に通いました。そして高校から一般の高校に通い、就職をして社会に出ていきました。施設を出て、社会に出て、障害者ってなんなんだ?障害者・健常者って分ける必要があるんだろうか?って思うようになったわけです。
施設にいた時、高校時代は、特に差別とか壁というものは感じませんでしたが、社会に出てからは、差別というのかどうかはわからないですが、障害者と健常者の格差を感じました。それは同じ学校から同じ日に同じ会社に勤めたにも関わらず賃金が違っていたからです。当時は「勤められただけでも良し」と思って文句も言わず勤めてましたが、やっぱり差別のようなものは感じて勤めてました。
しかしある会社に勤めてから考え方が変わったのです。
その会社は労働基準法にふれるので詳しくは言えないですが、3K(キツイ・汚い・危険)どころか5k(3k+臭い・休日ない)はあるような会社でした。障害のない人でも長くは続かない会社でしたが、自分はそこに11年間お世話になりました。ほんとに仕事はきつかったんですが、勤めやすい会社というのか、勤めがいのある会社っだったのだと思います。なぜそう思ったのでしょう。
それは勤める時に社長に「身体に障害があるのは認めるけど、障害者としては見ない」と言われたからだと思うんです。ですから出来ないことは、言えば皆が手伝ってくれました。その代わり出来る事は創意工夫して誰にも負けないほどがんばり、工場の責任者にもなりました。そしてここで人を手伝い(教え)、人に手伝ってもらい(教わり)ながら「なんだ人は障害があろうが、なかろうが出来ないことがあるじゃん!障害があろうがなかろうが、出来る人が出来ない人を手伝えばええやないか!障害がない人が出来ないというのもある意味社会では障害でないのか。という事は人はみんな障害があるんやん。みんな障害がある人やんか!健常者・障害者って分ける必要ないじゃん!」と思うようになったわけです。
最初に戻りますが、『障害者』との付き合い方がわからない、『健常者』とどう接したらいいかわからない等、健常者と障害者の壁を感じてる人、また障害者のこと(気持ち)がわかってないと腹を立てる人がいます。
自分はこう思うんです。
付き合い方、接し方がわからなかったら聞けば良いじゃないでしょうか!
壁があると感じてるのは、もともと壁なんかないのに、自分で壁を作ってるだけじゃないんでしょうか!
障害者のこと(気持ち)がわかってないと腹を立てるのは、わからなくてあたり前だと思うんです。
障害にもいろいろあります。大きく分けて知的・身体・精神とあります。さらに個々にいろんな障害名があります。アスベルガーとか高次脳機能障害等、最近は初めて聞く障害名もあります。また同じ障害でも症状は様々なのです。障害のことは勉強すればある程度は理解できると思うし、ある程度は知っていて欲しいとは思うけど、障害者の者(人)の気持ちなどわかる人いないですよ。わかってないと腹を立てるのでなく優しく教えてあげればいいと思うんです。
ではこういう問題が起るのはなんででしょうか?
一つには自分自身が健常者・障害者だと思うことで知らず知らずに壁と言うものを作ってしまってるからじゃないかと思うんです。自分は障害者だとも健常者だとも思ってないから、壁というものをさほど感じません。ですから「自分は障害があっても障害者ではありません。身体に障害のある人です。」と自信を持って言えます。この世の中みんな障害がある人なのだと思うんです。人はみんな障害を持ちながら、障害のある社会で助け合って生きているのだと思うんです。
それともう一つ「障害者ではありません」というのには理由があります。
障害者といわれる人の中にはがんばってる障害者もいればそうでない障害者もいます。真面目な障害者もいれば、ずる賢い障害者もいます。また障害を演じて障害者になってる人もいます。こういう人たちがみんな同じ『障害者』という言葉で言われるのはおかしいと思うんです。
障害者とは者(人)に障害がある人のことを言うんだと思います。
自分は身体に障害があるのであって、者(人)には障害はないつもりです。
だから「障害者でない」と自信を持って言えるのです。
自分は、障害者・健常者と思ってる人、障害者として生きていこうと思ってる人を嫌いでもなければ批判もしません。それはそれで自分の考えだから良いと思います。ただ『自分は障害者だ』と言う人にお願いしたいんですが、者(人)に障害のある障害者にはならないでください。そういう人たちが障害者に対しての変な偏見を作っていると思うんです。
最後に障害者は能力がないのではないのです。人は必ず能力を持って産まれてきます。ただその能力を使うのが下手なのです。能力を使いきれてないのです。
能力は使わなければなんにもなりません。能力は使えば使うほど向上します。それが『技術』となるのです。人はこの『能力』と『技術』を上手に使って、『技能』という力にして生きているのです。障害者は弱者でも強者でもありません。普通の人なのです。やれば出来るのです。だから自分は人を思いやり、感謝をし、この障害のある世の中で、『身体に障害のある人』として、みんなで助け合い協力しながら生きていこうと思います。
自分は『障害者』・『健常者』という言葉は本当は使いたくないですが
ここではあえて使わさせてもらいました。