| 第3回雑木林を守るシンポジウム 「ハケの山」の雑木林保全と公有地化を求めるアピール 埼玉県朝霞市朝志ヶ丘一帯に広がる通称「ハケの山」は、県南地域有数の広大な平地林で、都市化が進む東京近郊地域に残された貴重な雑木林です。この林はまた、地域住民の憩いの場として、さらには子供たちが自然の中で思いきり遊べる場として、長い間親しまれてきました。 ところが、この「ハケの山」の過半に及ぶ2万5千F余りが昨年9月、野村不動産をはじめとするマンション開発業者によって買い取られ、大切な雑木林が開発による破壊の危機にさらされています。すでに2月15日には開発行為の本申請が許可権者である朝霞市に提出され、地域住民の願いをよそに、当該用地はフェンスで仮囲いされてしまいました。住民説明会でも開発業者は、「雑木林をできるだけ残してほしい」「せめて開発許可前の伐採は行わないでもらいたい」と次々と出される地域住民の切実な訴えをことごとくはねつけ、住民理解がまったく進まないにもかかわらず、2月24日の第3回説明会をもってそれを打ち切ってしまいました。 このような状態のまま、「ハケの山」の雑木林が伐採されてしまっていいはずがありません。そもそもその破壊は、地域の歴史や自然の破壊行為であるのはもちろん、交通安全や防災など社会生活の基盤や子どもの教育など地域住民の生活権を脅かすことにもなりかねません。「ハケの山」を保護・保全することは、朝霞市にとって緊急かつ重大な課題であるはずです。 朝霞市は、これらの点をふまえ、開発行為の許可決定以前の樹木伐採を一切禁止するなど、適切な指導を行うべきです。さらに、植栽計画などそれに従わない開発業者の開発行為の申請は不許可とし、即刻公有地化に向け、当該業者と交渉を開始すべきです。 埼玉県は、「ハケの山」の保護・保全が県にとっても重要な課題であるとの認識のうえに立ち、朝霞市と協力して、この保護・保全に全力で取り組むべきです。 野村不動産を幹事とする開発業者は、地域住民の要望に真摯に耳を傾け、「ハケの山」を取り返しのつかないまでに破壊するマンション開発を抜本的に見直すのはもちろんのこと、市が当該用地の買い取り交渉を求めた場合はそれに無条件で応じるべきです。 私たちは朝霞市、埼玉県、及び野村不動産をはじめとするマンション開発業者に、「ハケの山」の保護・保全の重要性を繰り返し訴えるとともに、そのための真剣な取り組を強く要望し、本集会でのアピールとします。 2002年3月3日 第3回 雑木林を守るシンポジウム 参加者一同 |