このページでは、サンダー大王こと杉山紘一郎が藤枝研究室で行っている研究や
制作している楽器デザイン、作品について紹介する。

(画像クリックでムービーや音源を再生)

 

楽器デザイン

Sympathetic Strings

 グレン・ブランカが考案したハーモニック・ギターの本体にスピーカを埋め込んだ楽器デザイン。ピックアップで拾った弦の音を、埋め込んだスピーカから出力することで弦を共振させ、持続的な弦の振動を生み出す。
 いくつかの弦には金属の輪が取り付けてある。金属の輪は弦の持続的な振動によってさまざまに移動し、弦の振動から次々とハーモニクス音を取り出して行いく。

 

Wind Rotator

 扇風機の羽根にコルゲイティッド・ホースを取り付けた楽器デザイン。調光器によってモーターのが移転速度を操作することでホースの共振状態を変え、さまざまな音を出すことができる。ホースの長さを調節することで、音階を演奏することも可能である。

 

 

作品

Sympathetic Vibration #1

 "Sympathetic Strings"を駆動させた状態で展示したインスタレーション作品。"Sympathetic Strings"の持続的な弦の振動によるドローン音の中から、金属の輪のカオティックな振る舞いによってさまざまなハーモニクス音が取り出されていく。深く聴き入ることで、基音であるドローン音の中から、ハーモニクス音や結合音が織りなす複雑な音の抑揚を知覚することができる。

*映像の中で流れているポロロンという電子音は、別のインスタレーションの音。気にしないで。

Sympathetic Vibration #2

 "Sympathetic Strings"を駆動させ、2台並べたインスタレーション作品。一方の中央のブリッジを移動し、両者が五度の音程関係になるようにセッティングしている。

 

Dance on the Sympathetic Strings

 作曲家の藤枝守の発案によるシステムで設置し、録音した音響作品。"Sympathetic Strings"を駆動してグランド・ピアノの上に載せ、ピアノを共鳴体とする。また、ピックアップで拾った音をピアノの弦の上に置かれたスピーカ(トランスデューサ)から出力することで、直接的にピアノの弦を共振させている。

*Crescent Compilation "Autre Methode Divinatoire"に収録。試聴できる曲は短く編集してある。

Sympathetic Strings with Pipe Speaker

 "Sympathetic Strings"の音を、楽器デザイン本体からだけでなく、塩ビパイプを用いて制作した大きなスピーカシステムから出力したインスタレーション作品。コンクリートに囲まれ、複雑に部屋が連なった地下空間という残響時間が非常に長い特殊な音響空間に設置した。塩ビパイプによってさまざまに変質・強調された"Sympathetic Strings"の音が、地下空間によってさらに共鳴していく。入れ子的に共鳴することで、"Sympathetic Strings"の音は大きなうねりとさらなる結合音を生み出していく。

Wind Hose

 "Wind Rotator"を天井に固定したインスタレーション作品。部屋の外に取り付けてある風力を感知する装置によって、モーターの回転速度を風力に応じて自動的に変化させる。外の風を扇風機の風とホースの共振が生み出す音へと変換する試み。

*映像は、集会用テントの骨組みに吊るしたプロトタイプ。

Wind Hose in Concrete Space

 "Wind Rotator"をコンクリートに囲まれ、複雑に部屋が連なった地下空間の奥に設置したインスタレーション作品。別の部屋に風力を感知する装置を取り付け、モーターの回転速度を風力に応じて自動的に変化させている。肝試しとして、お盆の間展示した。見た事もない虫が集まってきて、本当に霊的な空間を形成していたように感じる。

Aeolian Harp & Sympathetic Aeolian Harp

 これは作品というわけではないが、藤枝研究室にはAeolian Harpについて研究している学生がおり、せっかくなので僕なりに実験してみた。Aeolian Harpとは、演奏するのではなく風によって弦が自然と鳴りだすように設置した楽器デザインである。自作シタールもどきを風の通り道に設置した。風の音が入ってしまうため、録音に関してより繊細な注意をしなければならないが、サンプル程度に掲載しておく。
*音源はこちら→ Aeolian Harp Sound

 また、"Sympathetic Strings"をAeolian Harp的に設置し、フィードバック量や風力を調節しながら簡単なパフォーマンスを行った。両者の違いを聴き比べてほしい。
*音源はこちら→ Sympathetic Aeolian Harp

 

論文

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1.「ディレイ」という手法に基づく音楽の創造
2. 共振現象を取り込んだ楽器デザイン

 

Podcasting

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